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ウォーターサーバーの電気代はいくら?常に同じ?節約法と合わせて解説

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いつでも程よい温度の冷水・温水を楽しめるとして、家庭でも普及が進むウォーターサーバー。導入を検討しているご家庭も少なくないかもしれませんが、月々の利用料金が家計を圧迫しないかどうかが悩みどころではないでしょうか。中でも、特に心配されるのが電気代です。ウォーターサーバーを使い続けている間は、必ず電力を必要とします。一体、どのくらいの電気代がかかるものなのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。

アクアクララのウォーターサーバーのご紹介

ウォーターサーバーの気になるコスト「電気代」

ウォーターサーバーの機種や性能によって、1日または1ヶ月に消費する電力は異なります。もちろん、使用環境によって若干の差は生じますが、比較的多くの電力を消費するタイプで「約1,000円/月」ほど、消費電力が少ないタイプで「約500円/月」が大体の目安です。
ウォーターサーバー内部に熱湯を循環させて汚れや雑菌を除去する機能(オートクリーン機能)が搭載されているタイプは、UV(紫外線)除菌タイプや抗菌材タイプと比較して、より電力を消費する傾向がありますので、覚えておきましょう。

ウォーターサーバーの電気代って高いの?

電気ポットに比べて、一度に大量のお湯を使えるウォーターサーバーですが、それだけ電力を消費するイメージも否めません。ところが実際には、電気ポットとウォーターサーバーでは、1ヶ月に消費する電力量はほぼ変わらず、電気代もほぼ同じであると言われています。
たとえば、標準的なサイズ(2.2L)の電気ポットで1日2回お湯を満タンの状態で沸騰させ、それ以外の時間を保温モードにしておく場合、1日の電気代は約30円前後(1ヶ月約900円)になります。

【 監修者コメント 】
お茶を飲むたびに電気ケトルでお湯を沸かした場合、私が調べた限り250ccを沸かすのに約1円かかります。家族4人なら1日30杯で電気代30円前後と、電気ポットと変わらないという場合もあるでしょう。しかも飲むたびに沸かすので時間と手間もかかり面倒です。

一方、ウォーターサーバーの場合、常に短時間でお湯を沸かせるよう水温が一定の温度内に保たれているため、「冷水を一から沸かす」場合よりも少ない電力でお湯を沸かすことができます。そのため、多くの電力を消費するタイプでも1ヶ月にかかる電気代は、約1,000円前後。つまり、電気ポットやケトルとほとんど変わらない電気代で利用できるのです。

さらに冷水の場合も見てみましょう。たとえば1人暮らし用の小さい2ドア冷蔵庫なら、消費電力が400W程度なので電気代は月に920円程度(年間11,000円)です。しかしウォーターサーバーなら冷水機能は100W程度と小型冷蔵庫の1/4程度です。
さらに、ウォーターサーバーなら温水だけでなく冷水もすぐに用意することができます。電気ポットとさほど変わらない電気代で、温水と冷水の両方を活用できるという点を考慮すると、ウォーターサーバーのほうがお得と言えます。

ウォーターサーバーの電気代の計算方法

各メーカーのウォーターサーバーの電気代を比較したくても、Webやカタログには消費電力の表示のみとなっているメーカーもあったりするでしょう。また電気代の値上がりにより、故意ではなくとも古い機種は実際の電気代よりも安く記載されている場合があります。そんなときは「消費電力」からおおよその電気代が計算できます。

【 監修者コメント 】
私が独自に10社20モデルを調査してみたところ、算出できる電気代にはかなり幅がありますので、実際に計算する際は注意してください。

まず温水と冷水の消費電力が別々に記載されている場合は、それぞれの数値を足します。

さらに次の式に当てはめると1日の電気代が計算できます。
〔合計W数〕/1000×24時間×27円=〔1日の電気代〕

【 監修者コメント 】
27円は2022年3月時点の消費電力1kWあたりの電気代です(今後料金が改定になる可能性があります)。先に〔合計W数〕を1000で割っているのは消費電力をWからkWに換算しているためです。
ここで算出した〔1日の電気代〕は、通常より少し高めになります。なぜなら温水の場合はヒーターがつきっぱなし、冷水の場合は冷蔵装置が動きっぱなしの場合の電気代だからです。

したがって私が調査した稼働率の平均係数0.7をかけると実際の消費電力に近づきます。

〔合計W数〕/1000×24時間×30日×0.7(稼働率)=〔1ヶ月の電気代〕
ただし各社が表示している消費電力の基準が2つあるようです。1つは「1日の平均消費電力」の場合で、もう1つは「ウォーターサーバーの最大消費電力」の場合です。一般的な家電の場合は「最大消費電力」が表示され、平均を表示する場合は「ピーク時消費電力」という表記が義務付けられていますが、ウォーターサーバーは現時点(2022年3月)で適用範囲外となっているため、業界内で統一が取れていないようです。
したがって、冷水と温水機能の合計消費電力が400Wの場合は次の計算式になります。

400W/1000×24時間×30日×2.7円=777.6円(最大W)
400W/1000×24時間×30日×2.7円×0.7=544.32円(平均W)

このように最大消費電力が表示されている場合は、月額電気代が778円ですが、平均消費電力が表示されている場合は544円となります。

このような事情で計算が少し複雑で幅が生じます。月額電気代がWebやカタログに表記されていない場合は、カスタマーサービスなどに「この機種の月額電気代の目安を教えてください」と問い合わせるのが一番確実です。

昨今は消費電力を抑えたタイプも増えている

昨今は、消費電力を抑えたウォーターサーバーも増えています。たとえば、省エネ設計のウォーターサーバーであれば、前述したように1ヶ月にかかる電気代は約500円です。電気ポットの使用頻度にもよりますが、場合によってはウォーターサーバーのほうが電気代を安く抑えられる可能性があります。

ウォーターサーバーの電気代は常に一定?変わることもある?

ウォーターサーバーの電気代は毎月一定ではなく、実は季節によって多少変わることがあります。なぜなら、ウォーターサーバーの水は「外気温」の影響を受けることがあるためです。
たとえば、暑さが厳しい夏場は水の温度が上がる傾向にあるため、ウォーターサーバーが保冷しようと電力をいつも以上に消費するようになります。また、冬の時期も同様に保温しようとして電力を消費するため、季節によってウォーターサーバーの電気代が変動することがあるのです。

とはいえ、季節によって極端に電気代が変わるわけではないので、問題視する必要は特にありません。仮に、電気代を気にして電源をOFFにしてしまうとタンク内の温度を一定に保てず、雑菌が繁殖してしまう恐れがありますので、絶対にやめましょう。衛生面を考慮し、電源は常にONにすることが大切です。

スタンド型と卓上型で電気代は変わる?

見た目は小型で電気代も安そうな卓上型ですが、同じボトル容量のスタンド型よりも電気代がかかる機種もあります。

【 監修者コメント 】
理由としては、卓上型は冷水や温水をためておくタンクの断熱材を入れるスペースが小さいため、こまめに電気を使って冷加熱をするであるからと考えられます。断熱材がしっかりしている機種だと、どちらでも電気代が変わらないという場合もあります。

ウォーターサーバーの電気代を節約する方法ってある?

以下では、ウォーターサーバーの電気代を節約する方法をご紹介します。

省エネタイプのウォーターサーバーを選ぶ

ウォーターサーバーを設置したいけれどできるだけ電気代は安く抑えたい方には、“省エネモード”を搭載したウォーターサーバーがおすすめです。使用しない時間が長く続くと自動的に消費電力を抑えるなど、電気代の節約に効果的な機能を備えているため、お得にウォーターサーバーを利用できます。

電源を切らない(コンセントを抜かない)

ウォーターサーバーの電源を切ってしまうと、クリーン機能が停止してしまい雑菌が繁殖する可能性があるので、常にコンセントを繋いだままにしておくのが原則です。また、一からお湯を沸かさなければいけなくなるため、電気代が通常より高くなってしまいます。

ウォーターサーバーの電気代は、ずっと電源を入れた状態でも電気ポットを使用した場合とほとんど同じです。衛生的な観点を踏まえ、電源は切らずコンセントもつないだままにしましょう。

エコモード(スリープモード)を活用する

ウォーターサーバーの機種によっては、エコモード(スリープモード)が搭載されていることもあります。たとえば、外出時や就寝時などウォーターサーバーをほとんど使用しないタイミングにエコモード(スリープモード)をONにすれば、通常時に比べて電力の消費を抑えることができるため、自然と電気代を削減できます。中には、自動でエコモード(スリープモード)の切り替えを行えるウォーターサーバーもあるため、それを選べば手間なく電気代の節約につなげられます。

壁や家具に近くなりすぎないよう設置する

ウォーターサーバーを設置する際は、壁や家具に近くなりすぎないよう設置することが大切です。なぜなら、壁や家具にぴったりくっつけて設置すると、熱を逃すことができなくなり放熱効率が落ちるため、電気代が高くなる可能性があります。
さらに、放熱の効率が悪くなるとウォーターサーバーが故障してしまう恐れも。電気代にプラスしてメンテナンス費用が発生してしまうこともあるので、ウォーターサーバーを設置する際は壁や家具から約10cm離して設置するようにしましょう。

日当たりがよい場所を避けて設置する

ウォーターサーバーを設置する際は、日当たりがよい場所を避ける必要があります。仮に、直射日光が当たる場所に設置すると、ウォーターサーバー全体の温度が高くなってしまいます。そうなるとコンプレッサーが余計に稼働し、電気代が高くなってしまうのです。
また、日当たりがよい場所に設置してしまうと、ウォーターサーバーの水質が劣化する恐れもあります。電気代だけでなく水代も損してしまいかねないため、ウォーターサーバーの設置場所には「直射日光が当たらない場所」を選ぶことが大切です。

外気に直接触れるほど風通しの良いところに置かない

直射日光を避けるために風の抜ける勝手口に置くのも避けましょう。なぜならお湯を沸かすのに電力が必要になるだけでなく、保温にも電力が必要になるからです。なるべくエアコンの効く常温の場所に置くとよいでしょう。

床暖房の上に置かない

最近のお宅ではキッチンやダイニング、リビングに床暖房が入っていることがあります。ウォーターサーバーの放熱は下部で行う機種が多いので、床暖房の入っていない場所に置くのがベストです。全床暖房の場合も部屋全面に入っていることはなく、必ずヒーターがない場所があります。裸足で暖かさを確認して、ヒーターが入っていないところを探してみましょう。意外と簡単に見つかるはずです。

こまめにお手入れする

ウォーターサーバーの電気代を節約するには、こまめにお手入れすることも大切です。特に、ウォーターサーバーの背面部分はこまめなお手入れが欠かせません。なぜなら、背面部分にゴミやほこりが溜まってしまうと、うまく熱を逃せなくなってしまうためです。繰り返しになりますが、放熱効率が悪くなると電気代がかさむ可能性があります。ゴミやほこりで熱を遮断してしまわないよう、こまめなお手入れを欠かさず行うようにしましょう。

電気代を節約しやすい!アクアクララのウォーターサーバー

アクアクララのウォーターサーバーは、「ECOモードを搭載した機種」があるうえに「定期メンテナンスを実施している」ことから、電気代を節約しやすいと言えます。

「ECOモード」を搭載した機種

アクアクララのウォーターサーバーのひとつ「アクアウィズ」は、ECOモードを搭載した機種です。ECOボタンを押すと温水の待機温度が70~75℃になり、消費電力を約45%削減することができます(アクアクララ社従来品比:JDSA基準(1804)省エネモード8時間にて測定)。無駄な電力を消費せずに調乳にも対応できる温度をキープできることから、省エネ性と利便性の高さを実現していると言えます。
また、アクアウィズは「コーヒーマシン」を搭載しているため、1台で冷水・温水だけでなく、おいしいコーヒーも味わうことができます。(*2)

さらに、アクアウィズはボトル下置きタイプのため、ウォーターサーバーの上部までボトルを持ち上げてセットする必要がありません。女性や高齢の方でも簡単にボトルの交換・設置を行えます。加えて、生活感のないスタイリッシュなデザインなので、高級感を演出することも可能です。
*2:ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ、またはネスカフェ ドルチェグストのどちらかを選択できます。

隅々までお手入れする「定期メンテナンス」の実施

アクアクララでは、ウォーターサーバーを隅々までお手入れする「定期メンテナンス」を実施しています。自社基準の「洗浄メンテナンス資格」を有した専任スタッフが、パーツを細かく分解し徹底的に洗浄・除菌します。動作に問題はないか、外観に不備はないかなどをきちんと確認したのち返却するため、安心して使用することが可能です。また、定期メンテナンスを行うことは、衛生面の維持だけでなく、放熱効率を良好にキープすることにもつながるため、電気代の節約も期待できます。
定期メンテナンスの実施期間はウォーターサーバーの機種によって異なります。詳しくは担当のフランチャイズ加盟店・販売代理店にお問い合わせください。

定期メンテナンスについて

まとめ

ウォーターサーバーは電気代がかかるというイメージが強く、電気ポットやケトルを使用するご家庭もあるかもしれませんが、実際に使ってみると、その差はあまり感じられないという声も多く聞かれます。安全性や利便性など、さまざまなメリットが得られるウォーターサーバーは、一度使い始めたら手放せないものとなるはずです。

アクアクララのウォーターサーバーには消費電力を抑えられる機種があり、電気代を節約しやすくなっています。また、定期メンテナンスの実施によりウォーターサーバーを衛生的に保てるため、安心して利用することが可能です。この機会に、ぜひアクアクララのウォーターサーバーの導入をご検討ください。

監修者

藤山 哲人(家電コーディネイター/体当たり家電ライター)

あらゆる家電を使い込んで比較して、性能を数値やグラフにする技術系家電ライター。「マツコの知らない世界」番組史上最多の6回(TBS)はじめ出演番組100本以上。「家電Watch」「文春オンライン」「現代デジタル」などのWeb媒体やラジオのレギュラーを持つ。