7月21日、22日の2日間で弊社がウォーターサーバーを支援させていただいている福島県内のボランティアセンター様への取材を行って参りました。
今回は福島県いわき市にある災害ボランティアセンターの篠原センター長より、被災地におけるボランティア活動の現状や今後の展望についてお伺いしてきた事をレポートいたします。
ボランティアセンターの立ち上げ時期また当初の活動内容について教えて下さい。
<篠原センター長>
3月16日にボランティアセンターを立ち上げました。
立ち上げ当初は、今のボランティアの募集の仕方や活動とは異なり、4月3日までは避難所支援、物資の仕分け作業が中心でした。
また、当初の中心的なボランティアさんのコーディネートを行っていたのは、いわき市の行政にある市民協働課でした。
震災から約3週間後の4月4日からは、ようやく、ガソリン、食料、原発の問題が少し落ち着き、ボランティアさんの安全の確保ができるようになったため、全国からボランティアを募集できるようになりました。
色々なボランティアさんの受付から、送り出し、報告といった流れができるようになり、
やっと通常のボランティアセンターとしての機能を持った活動をスタートできました。
また、内容も物資の仕分けといった軽作業から、避難所、物資の仕分け、老人ホームなどの介護ボランティア、1人暮らしの高齢の方のお手伝い、片付け、家具の運び出し、泥のかき出し等といった体力重視のボランティアに切り替えていきました。
いわき市の被害状況について教えて下さい。
<篠原センター長>
沿岸部の家屋の多くは全壊もしくは半壊してしまいました。
被災状況の詳しい数字は、いわき市のHPにて公開していますが、建物の損害関係については、まだまだ調査中で、行方不明者もまだいる状況です。
いわき市HPより東日本大震災の被害状況(最新情報)
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/info/002661.html
内陸部は、瓦がとれていたりするだけで被災の状況は大きくはありませんが、沿岸部は津波によって家が流されたり、1階部分が抜け、2階部分はそのままであったりと・・。
ボランティアさんは、そこから大事なもの、家具・家財道具を出す作業、思い出の品を探したり、またそこで拾ったものをきれいに洗浄して、色々な展示する場所に持って行ったりと、地道な作業もしています。
また、沿岸部から少し内陸に入ると、ブロック塀が倒れたりしているので、ボランティアさんには、その倒壊したブロック塀を細かくして、集積所に運び出しを行ってもらったりしています。
特に一人暮らしの高齢者の方々は、自分の手で片付けることができないので、ボランティアさんがそういった部分でお手伝いをしている状況です。
さらに、道路に沿ってある排水溝に津波によって海や川からきた砂などが詰まり、水がはけないため雨が降ると床上浸水になってしまう恐れがあるために、排水溝(側溝)の蓋を外して、砂の取り除き等も対応しています。
本来は行政の方で対応することも今回は被害がとても大きく対応しきれなくなったこともあり、区の役員、区長から依頼をいただき、今回は対応しています。
一つの沿岸部の地域の地図をおこして、どこまでやってきたかをチェックしたり、区の役員の方と現場を見て、実際ボランティアさんができるのかを判断したり、事前調査をしながらボランティアさんの送り出しをしています。
どのくらいのボランティアの方が集まっているのでしょうか?
<篠原センター長>
このセンターには、最大で1日900人集まった日もあります。
市内には、この他に小名浜、勿来町にボランティアセンターがありますが、市内全体だと1000人超えた日もあります。
現在は、1日100から200人くらい集まります。天気にもよりますが、雨が降っている日は、作業が中止になってしまうので、100人集まらない日もあります。
土日は、団体が入ってくるので300ー400人位集まります。
他のセンターと比べるとボランティアの集まりが多い印象かあるが?
<篠原センター長>
このボランティアセンターは、位置的に東京から入りやすい場所だから、人が集まりやすいというのはあるかと思います。
それだけのボランティアさんを受け付けているということは、まだまだボランティアのニーズはあるのでしょうか?
<篠原センター長>
被災エリアによって異なりますが、ボランティアの活動内容の8-9割は、家屋の中からの物の運び出し、泥のかき出し等です。
また、避難所から今の時期に戻って来られる方も多く、この時期に家の片付け等の依頼も増えているというのもあります。
ボランティアさんが勝手に人の家に入って、物を片付けることはできないので、依頼主さんと一緒に(立会の元)作業をしています。
ボランティアの募集、告知の方法について教えて下さい。
<篠原センター長>
タイムリーな情報は、ブログとTwitterで周知しています。新聞のボランティア募集の欄でも告知しています。
twitterはタイムリーな告知ができるのが良いと思います。この間の台風の時も、ブログとTwitterでボランティア活動のお休みの案内を事前告知するなど、とにかくタイムリーで情報を伝える時には大活躍しています。
ボランティアセンター内でのうれしかった、心温まるエピソードがあれば教えて下さい。
<篠原センター長>
地域の方々から、家の土砂を取り除いて頂き、きれいになって良かったと言う感謝のお言葉はよくいただきました。
今までは「ボランティア」、「ボランティアセンター」と言う言葉は認知度が低く、社会福祉協議会でやっていることも知られていなかったが、今回は、その名前がでてくることや活動内容が浸透していっていることや、街中に置いてある広報誌も今まで以上に興味をもって見ていただけるなど、反響があったことに嬉しく思います。
また、高齢者の方々から感謝のメッセージや手紙を直接頂くことや、被災者の遠くにいる家族の方々が、わざわざこのボランティアセンターに立ち寄りお礼を言って頂いた事もありました。
これからいわき市のボランティアセンターにボランティアに来られる方に対してのメッセージをお願いします。
<篠原センター長>
1回だけでなく、ぜひ細く長く来て頂きたいです。また自分ができる部分で協力頂きたいと思います。
例えば、被災地の物を買っていただいたり、観光に来ていただいたりすることもボランティア活動ですので、ぜひお願いしたいです。
片付けだけでなく、街の復旧活動の一環としてこのようなことを実践していただくのもボランティア活動だと思っています。
最近はアクアマリンも再開しましたので、そちらに出かけ、ついでにお土産を買ったり、お昼を食べたりすることも、街全体の復旧、復興に向けての支援になりますので、ぜひご協力頂きたいと思います。
ニーズとアンマッチした要望で来られる方もいるとお伺いしましたが?
<篠原センター長>
ボランティアにせっかく来て頂いても、仕事がなく要望にお応え出来ない事もありますので、常に自分なりに現地の情報を得てから来て頂きたいと思います。
アクアクララの活躍は?
<篠原センター長>
6月29日に導入して以来、1週間で40本くらい消費しています。1日で1ボトル消費する日もあります。
とにかく暑いので、常に冷たい水でこまめに水分補給できるので非常に助かっています。
ボランティアさんは、朝来て、活動前にまず1杯。ちょっとした待ち時間に1杯。一日の終わりの報告時に1杯と行き帰りで活用しています。
また、センターのスタッフさんのお昼のスープやカップラーメンに熱いお湯が大活躍しています。
原発の影響でボランティア活動に支障をきたしたりしましたか?
<篠原センター長>
大きな支障はなかったですが、風評被害の影響は大きいと思います。
福島というだけで一括りに、「福島=放射能」というイメージで見られることが多いです。東京で2t車やダンプ系の車を借りる時に、福島へ行くことを伝えたら断られたといった事もあったようです。
これからのボランティアセンターとしての活動について教えて下さい。
<篠原センター長>
災害ボランティアセンターとしての活動は、7月いっぱいで終了しました。
8月からは復興支援ボランティアセンターに名称を変更して、活動をシフトしていきます。
今後もまったくボランティアを募集しないと言うわけではなく、必要な資格等をもったボランティアの募集を行っていく予定です。
徐々に、片付け、泥かき出し等の災害に関してのニーズが減少して、被災者中心の雇用促進、仮設住宅の支援を行って行きます。
ボランティアに来られる方は、1回、1日だけの参加では分からない事も多いと思いますので、ぜひ長く継続してくれると嬉しいです。
原発の影響で自宅区域に入れない他の避難地域から、いわき市の仮設住宅に入居している状況もあり、今はどのように支援して、どのようにボランティアを配置していくのかを調整しているところです。また、被災者のメンタル面をフォローするボランティアさんの募集方法についても、これからの課題です。ボランティア活動、復興活動の長期化が予想されますが、その時々でニーズが変わってくるのでその都度タイムリーな情報をブログやtwitterで配信していく予定です。
取材後記:
取材の終わりに「我々が個人的に何かお手伝いできることはありますか?」とお聞きした際「是非、いわきで食事されたりお土産を買ったりして下さい。地元で何か買っていただくのが何よりです」というお言葉を頂きました。
篠原センター長のお話にもあるように、これから必要となってくる支援活動はやはり被災地の経済に貢献することではないでしょうか?
「興味本位で被災地に行くのは気が引ける」という人も少なくないと思いますが、理由はどうあれ現地へ観光に来ていただくのが、何よりの復興支援になるはずですので、「ボランティアはちょっと…」という方でも是非福島に足を運んでいただければと思います。
関連リンク:
HP http://www.iwaki-shakyo.com/saigaiborasen.html
ブログ http://iwakisaigaivc.blog.fc2.com
Twitter http://twitter.com/#!/iwakisaigaivc
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