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愛犬・愛猫の脱水症状を防ぐには?症状・原因・対処法を押さえよう

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人間に水分補給が欠かせないのと同じように、犬や猫にとっても日々の水分補給はとても重要です。夏の猛暑日はもちろん、冬場の暖房が効きすぎた室内でも、小さな犬や猫にとっては脱水症状を引き起こす恐れがあります。小さな家族の命を守るためにも、犬や猫への水分補給について正しい知識を身につけておきましょう。

犬、猫の脱水時の症状

犬や猫の体は、約60%が水分です。人間は普段の食事で水分をある程度摂取することができますが、犬や猫のドライフードに含まれている水分はわずか約10%。そのためエサとは別に、1日に必要な水分量を把握して与えなければなりません。1日に必要な水分量は、犬の場合40~60ml/kg、猫の場合で20~45ml/kgがおおよその目安になります。

もし犬や猫が脱水状態になった場合、どのような症状が見られるのでしょうか。

皮膚の弾力が失われる

脱水状態に陥っていないか確認する時は、まず背中の皮膚をつまんでみましょう。正常な場合はすぐにもとに戻りますが、脱水症状を起こしている場合には皮膚の弾力が失われているため、戻りが悪くなります。脱水の程度がひどいとその分皮膚の戻りが遅くなるので、その時は早急に動物病院へ行き診てもらうようにしましょう。

なお、脱水症状を起こしていない時(通常時)の皮膚の状態がわからないことには、皮膚の弾力が失われているかどうかを確認するのは困難です。そのため、健康状態がよい時に背中の皮膚をつまんでみて、通常時の戻り方を確認しておくことをおすすめします。

歯茎が乾く・反応が鈍くなる

脱水症状を起こしているかどうかは、歯茎をチェックすることでもある程度判断できます。口唇をめくった時に、歯茎が十分に濡れている場合は特に問題ありません。反対に、歯茎に水分がなく乾いている場合は、脱水症状を引き起こしている恐れがあります。
このほか、犬や猫の歯茎を指で押さえた時の反応を見るのも有効です。押さえた部分が白くなったあとすぐにピンク色に戻った場合は正常ですが、戻るのに時間がかかる場合は脱水症状が疑われます。

犬や猫の歯磨きをする際に、「歯茎が乾いていないか」「歯茎を押さえてみて反応が鈍くないか」を普段からチェックするようにしましょう。

目や口の粘膜がネバネバする・乾く

目や口の粘膜がネバネバしていたり、乾燥していたりする場合も、脱水症状の可能性があります。上述した2つの症状を確認する際と同じように、通常時における目・口の粘膜の状態を把握しておくようにしましょう。そうすれば、脱水症状の発症に気づきやすくなります。

犬、猫が脱水症状になる原因

犬や猫が脱水症状を引き起こす原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

熱中症

まず、夏場に特に多いのが「熱中症による脱水症状」です。全身を毛皮に覆われている犬や猫は、人間のように汗をかくことで体温調節をすることができません。そのため、夏の暑い日はもちろん、冬場の暖房が効きすぎた室内でも熱中症を発症することがあるのです。

また、熱中症が起こりやすいのは夏場や冬場だけではありません。実は、暖かさを感じ始める春先にも熱中症を引き起こしやすく、その原因には「早朝と日中の温度差」があげられます。
春先は、朝に冷えを感じてもお昼過ぎには暖かくなることがほとんど。朝に「寒いから」と窓を閉め切ったまま外出してしまうと、時間が経つにつれて部屋の温度が上昇し、お留守番中の犬・猫が熱中症を引き起こすことがあるのです。

このほか、「エンジンを切り窓を閉め切った車でのお留守番」にも注意が必要です。車の中は狭く、熱がこもりやすくなっています。夏以外の時期であってもエアコンを切って窓を閉め切ると、一気に車内の温度が上昇するため、犬や猫が熱中症を発症しやすくなります。

さらに、梅雨が明けた時期も熱中症になりやすいため注意が必要です。暑さに慣れないまま高気温の日々を過ごすことになるため、熱中症を引き起こしやすくなります。

熱中症は年中発症する可能性があるので、こまめな水分補給と快適に過ごせる環境づくりに配慮することが大切です。

下痢・食欲不振

下痢や食欲不振を起こしている場合も、体内の電解質が一緒に失われるため脱水症状が起きやすいといわれています。

万が一、下痢により脱水症状を引き起こした場合は、胃腸を休ませるために約半日〜1日ほど絶食を行いましょう。この時、水分量まで減らしてしまうと脱水症状に拍車がかかるため、水は通常どおり与えることが大切です。もし、2〜3日経過しても下痢が続く場合は感染症の疑いがあるため、早めに動物病院を受診しましょう。

利尿剤

病気の治療で利尿剤を使用している場合、尿量が増えてしまうため脱水症状を起こしやすくなります。とはいえ、獣医師の指示により利尿剤を使用している場合は、自己判断で中断させてはいけません。水分をしっかり与えるなど、できる範囲で脱水症状を予防しましょう。

脱水症状は病気のサインとして表れることもあるため、普段と様子が違う場合には早めのケアが必要です。

脱水症状になった時の対処法

では、実際に愛犬や愛猫が脱水症状になった時には、どのように対応すればよいのでしょうか。

ドライフードに水分を加える

脱水症状になったら、まずは水分を与える必要があります。そのため、もしドライフードを与えているのであれば、そこに水分を加えるようにしましょう。上述したように、ドライフードの水分含量は極めて少ないため、水分を追加することでより効率的に脱水症状をカバーできます。

ウェットフードを与える

ウェットフードは、ドライフードと違って水分が多く含まれています。現に、ドライフードの水分含量が10%以下なのに対し、ウェットフードは75%程度といわれています。約7倍もの差があるため、脱水症状を引き起こしたらウェットフードを与えるのが有効といえます。

ただし、「ドライフードからウェットフードへ」というようにフードをいきなり変えると、下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。そのため、もしドライフードからウェットフードへ切り替える場合は、徐々にウェットフードの量を増やして様子を見るようにしましょう。

器を変えてみる

脱水症状を発症しているのにもかかわらず、犬や猫がなかなか水を飲んでくれない時は、器を変えてみるのもひとつの手です。たとえば、陶器や金属、ガラスなどの器に変えると、犬や猫の興味・関心を刺激でき、飲んでくれる可能性があります。

また、普段同じ場所で水を飲ませている場合は、その場所を変えてみるのもおすすめです。水を入れた器をさまざまな場所にセットすることで、器の変更と同様に興味・関心を刺激できるため、水を飲んでくれるかもしれません。

お水を変えてみる

犬や猫がなかなか水を飲んでくれない時は、水そのものを変えてみるのもおすすめです。この際、注意したいのが「人が飲んでいるミネラルウォーターや硬度の高い水は避けること」です。これらの水は犬や猫には合わず健康を害する可能性があるため、十分に注意しましょう。

また、水は常に新鮮な状態にしておくことも大切です。特に夏場は、少し放置するだけでも水が傷んでしまうことがあります。犬はにおいに敏感なので劣化により少しでもにおいが変われば、それだけで飲まなくなることも。もちろん、傷んだ水を犬や猫に与えるのは非常に危険です。衛生的な水をたっぷり与えるためにも、飲み水は常に新鮮な状態をキープするようにしましょう。

なお、ペットの水については以下の記事でもご紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。

お水がペットに与える影響とは?犬・猫に必要な水分量と適した水

水分と一緒にミネラルを与える

脱水症状を緩和するためのポイントには、ほかにも「水分だけでなくミネラル分も一緒に与える」という点があります。ミネラル分とは体内で生命維持のために必要なものであり、水中のナトリウムや塩化物はミネラル分となります。

自宅での応急処置としては、煮沸した水1Lに砂糖40g、塩3gを加えて混ぜた「経口補水塩」を与えましょう。自分で飲める時にはそのまま与えますが、ぐったりして飲めない時にはスポイトや脱脂綿に含ませて飲ませるようにします。そして脱水症状は最悪の場合、死に至る恐れもありますので、できるだけ早く病院へ連れて行くようにしましょう。

大切な家族の一員でもある愛犬や愛猫の緊急事態に備えて、脱水症状を起こした時の対処方法は覚えておくようにしましょう。

愛犬・愛猫のお水にも最適!アクアクララのウォーターサーバー

アクアクララのウォーターサーバーは、硬度29.7mg/Lの軟水を使用しています。犬や猫に与えてはいけない硬度の高い水ではないため、飲み水として安心して与えることができます。
また、アクアクララのウォーターサーバーのお水には、4種のミネラル(カルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウム)が配合されています。ウォーターサーバーのメーカーによっては、水にミネラルが多く含まれていることもありますが、アクアクララのお水はミネラルをバランスよく配合しているため、犬や猫はもちろんのこと、赤ちゃんも安心して飲める仕上がりになっています。

家族同然の犬や猫の健康を守るためにも、この機会にアクアクララのウォーターサーバーを導入し、「衛生的なお水のある生活」をスタートさせてみてはいかがでしょうか。

天然水ではなくRO膜(逆浸透膜)でろ過した安心安全な軟水

まとめ

犬や猫も人間と同様に、水分量が不足すると脱水症状を引き起こす危険性があります。もし、皮膚の弾力が失われていたり歯茎が乾いていたりしたら、それは脱水症状のサインです。水分を与えるのはもちろん、ドライフードに水分を加える、ウェットフードに変えるなどの工夫を取り入れて、症状を緩和させましょう。

アクアクララのウォーターサーバーで使用しているお水は、ミネラルをバランスよく配合した軟水です。このお水の品質は厳しい自社基準のもとチェックしているため、人はもちろん、犬や猫も安心して飲める仕上がりになっています。「安心して犬や猫に与えられる水を確保したい」という方は、ぜひこの機会にアクアクララのウォーターサーバーの利用をご検討ください。