あらためて知っておきたい「3R」。
近年の動向は?

基本中の基本! 3Rをおさらいしよう

「3R」という言葉を知っていますか? リデュース(Reduce:減らす)、リユース(Reuse:繰り返し使う)、リサイクル(Recycle:再資源化する)の頭文字をとった、資源の循環型社会をつくるためのキーワードです。
その優先順位は、1番目がゴミの発生を抑えるリデュース、2番目がものを繰り返し使うリユース、3番目が資源を再生利用するリサイクルとされています。3Rを推進することで、資源の消費を抑えながら、環境負荷をできるだけ減らしていくことが求められています。
3Rそれぞれの現状を見ていきましょう。

3Rはどれも重要だが、もっとも大事なのはゴミを減らすこと(リデュース)

エコバッグ利用など、日々の生活でリデュースを実践

リデュースの施策例として記憶に新しいのは、2020年7月から始まったレジ袋の有料化です。プラスチックの過剰な使用が環境汚染や地球温暖化の原因になっているとして、消費者のライフスタイル変革を目的に始まりました。すでにレジ袋をもらわない買い物が習慣化している人も多いのではないでしょうか。
ほかにも、詰め替えできる製品を選んだり、不要な包装を断ったりすることで、容器包装に消費される資源を減らすことができます。
また、日々の料理・食事においても、食べ物を残さず食べる、食材を買い過ぎたり料理を作り過ぎたりしない、野菜の皮や茎も捨てずに活用する、といったことが大切。ちょっとした工夫でリデュースを実践し、食品ロス削減につなげることができます。

多彩なリユース関連サービスで、モノを無駄にしない

優先順位2番目にあたるのがリユース。たとえいらなくなっても、まだまだモノとしての寿命が来ておらず、活用できるものがは身の回りにありませんか? 捨てる前にちょっと立ち止まって、リユースの手段がないか考えてみてください。
家族や友人、地域にほしい人がいないか探してみる、寄付を募っている団体を探すといった方法のほかにも、近年はリユースショップやフリマアプリなど、サーキュラーエコノミー(循環経済)関連ビジネスが活況。さまざまな入り口からリユースを実践できます。
必要としているだれ誰かに届けば、モノも人もハッピーになれます。

気軽に利用できるフリマアプリを活用する人が増えてきている

見直しが必要? 日本のプラスチックリサイクルの実情

最後はリサイクル、特にプラスチックのリサイクルについて。私たちはリサイクルのために日々細かい分別作業を行っていますし、日本の廃プラスチックの有効利用率もここ10年ほどは8割を超える高水準を維持しています。
ただ、プラスチックのリサイクル方法のうち、日本でもっとも多いのはサーマルリサイクル。これは、プラスチック焼却時に生じる熱(サーマル)をエネルギーとして回収するというもの。背景には、ゴミをどんどん燃やしてきた日本のゴミ処理事情があるとされます。
サーマルリサイクルはあくまで「エネルギー回収」であるとして、欧米ではリサイクルとして認められていません。そのため国際基準に照らせば、日本のプラスチックリサイクル率はとても低いことになってしまうのです。
地球規模で3Rを促進するという意味で、日本でも、新しいプラスチックリサイクルのあり方を議論すべきなのかもしれません。

アクアクララではいちはやく「3R」活動に取り組んできました。詳細はこちら

(出典)
環境省「3Rまなびあいブック」

https://www.env.go.jp/recycle/yoki_work/b_2_book/00_3r_manabiaibook_otona.pdf

経済産業省

https://www.meti.go.jp/policy/recycle/plasticbag/plasticbag_top.html

環境庁「リユース読本」

https://www.env.go.jp/recycle/circul/reuse/confs/tokuhon-1_1.pdf

一般社団法人プラスチック循環利用協会「プラスチックリサイクルの基礎知識2021」

https://www.pwmi.or.jp/pdf/panf1.pdf

データのじかん

https://data.wingarc.com/plastic_recycle-20920

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