買い物が未来を変える!
今日からできるエシカル消費
社会課題の解決につながる買い物とは
「エシカル消費」という言葉を聞いたことはありますか?
エシカル(ethical)は「倫理的な」という意味。「エシカル消費」は、社会課題を考慮した消費や、社会課題解決に取り組む企業を応援するような消費行動を指します。
配慮の対象は「人・社会」「地域」「環境」と大きく3つ。貧困や人権問題、自然破壊などの課題解決につながるような商品・サービスを選択することで、そうした課題への意識を表明したり、課題解決の一助になったりします。
どんな商品を選べばエシカル消費になる?
日々私たちが手にしている加工食品や果物、日用品。そのなかには、発展途上国で、児童労働や環境破壊をともないながら生産・製造されているというものもあります。児童労働や環境破壊を助長しないよう、公正な取引を経たフェアトレード認証商品や、どこでどのように生産されたか過程がはっきりしている商品を選ぶなど、エシカルかどうかという視点を買い物のポイントに加えてみませんか?
また、地元でつくられたものを買う、被災地支援につながる商品を選ぶ、資源保護や二酸化炭素削減に力を入れている企業の製品を選ぶ、といったこともエシカルな消費行動。
一人一人の小さな選択が、よりよい未来をつくっていきます。
脱プラスチックを意識した買い物で海を守ろう
近年特に問題視されているのが、海洋プラスチックゴミによる海の環境破壊。軽くて便利なプラスチックは私たちの日常生活のあらゆるところで活用されていますが、世界ではその多くが適切に処理されないまま、海に流出し、自然分解することなく堆積したり漂い続けたりしています。
特にマイクロプラスチックといわれる、サイズが5mm以下の微細なプラスチックが生態系に与える影響が危惧されています。小さく軽いマイクロプラスチックは海流に乗って世界中の海に拡散され、海洋汚染の原因になっており、海洋生物がエサと間違えて食べてしまうこともあります。
海洋プラスチックゴミを削減するためには、分別回収・リサイクルを行うだけでなく、プラスチックゴミの排出そのものを減らす必要があります。毎日の暮らしのなかで、私たちにできることは何でしょうか。
たとえば、買い物の際には繰り返し使えるエコバッグを使う、プラスチックの代替素材が使われた商品を選ぶ、ペットボトル商品を買うよりマイボトルを利用するなど、脱プラスチックを意識したエシカル消費を実践しましょう。
エシカル消費の目印! さまざまな認証ラベルをチェックしよう
さまざまな製品やサービスには、環境負荷の低減に貢献していたり、責任ある資源調達のもとで生産されていたりすることを示す認証ラベルやマークが示されています。
見慣れたエコマークをはじめ、再生紙使用マーク、国際フェアトレード認証ラベル、海のエコラベルなど、さまざまなラベルがあるので、商品を選ぶ際の参考にしましょう。
何気ない買い物でのひとつひとつの選択が、よりよい未来につながっていきます。日々の買い物に「エシカル」という視点を取り入れてみませんか?
(出典)
消費者庁「エシカル消費特設サイト」
https://www.ethical.caa.go.jp/
環境省「海洋プラスチックごみ問題について」
WWF「海洋プラスチック問題について」
https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3776.html#section1
環境省 環境ラベル等データベース
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/f01.html
日本サステナブル・ラベル協会