キッチンから始めるサステナブルライフ

日々何をどう食べるか、あらためて考えてみよう

日々の食事がサステナブルかどうか、意識したことはありますか? 日本は食料自給率がカロリーベースで4割弱と低く、6割が輸入に依存していることから、食料輸送による温室効果ガス排出量は決して少なくありません。
一方で国内の食品ロス量は年間600万トンで、毎日10トントラックで約1640台分が廃棄されています。私たちの食をめぐる現状は決してサステナブルとはいえません。
たとえば地産地消・旬産旬消を心がければ、運送にかかるエネルギーを減らすだけでなく、栄養価の高い食材を、季節を感じながらおいしく食べることができます。また、環境保全型農業で生産されたオーガニックな農産物を選ぶことで、環境に配慮した生産者の応援もできます。

サステナブルライフの一歩は食事から。毎日食べるものを見直してみよう

始めよう!サステナブルクッキング

調理も、ちょっとした工夫でもっとサステナブルにできます。買い物に行く際は、事前に家にある食品をチェックし、必要な分を食べる分だけ買うことを心がけましょう。
調理時には、まず食材を適切に保存することが大切。野菜は冷凍する・ゆでるなどの下処理をしてからストックしましょう。皮や芯など、素材を丸ごと使えば、無駄を減らせます。残っている食材から順に使うこともポイントです。
もし食べきれずに残ってしまった場合は、リメイクレシピに挑戦してみては? カレーをドリアやうどんにアレンジしたり、そうめんをチャンプルーにしたりと、レシピサイトではさまざまなリメイクレシピを見つけることができます。
「賞味期限」「消費期限」を正しく理解することも大切。賞味期限とは、おいしく食べることができる期限であり、多少過ぎてしまっても食品衛生上問題があるわけではありません。調理方法を工夫して無駄なく食べましょう。贈答品など未利用食品は、食品を必要とする人たちに届けられる「フードバンク」へ寄付するという選択肢もあります。

住んでいる自治体に、近所でフードバンク活動を行っている団体がないか調べてみては

できることから、楽しみながらサステナブルクッキングを!

生ゴミを上手にリサイクルしてコンポストに!

調理でどうしても出てしまう生ゴミは、ちょっとの手間でリサイクルすることもできます。近年注目されているのが、微生物の力で生ゴミを分解してつくる堆肥「コンポスト」。
生ゴミを捨てる手間がなくなる、できた堆肥を家庭菜園などに使える、ゴミ袋代が節約できるなど、メリットはさまざま。何より、生ゴミを減らすことで、焼却にかかるエネルギーや二酸化炭素の排出量を抑制できるという大きな効果もあります。
一人暮らしでも簡単にコンポストをつくることができる商品がいくつも出ているので、チェックしてみましょう。

生ゴミをリサイクルしたコンポストで野菜を育てれば、サステナブルな循環に

環境に配慮したグッズを選んで、サステナブルキッチンを実現しよう

普段使うキッチングッズも、よりサステナブルに…!
繰り返し使える、シリコン製やみつろうを使ったエコラップ、土に還る素材でつくられたキッチンワイプ、シリコン製の食品保存用バッグ、ペーパーレスでコーヒーを抽出できるコーヒーフィルターなど、環境に配慮した製品はたくさんあります。
こうした製品にスイッチすることで、キッチンからサステナブルライフを始めてみてはいかがでしょうか。

(出典)
消費者庁「家庭での食品ロスを減らそう」

https://www.no-foodloss.caa.go.jp/eating-home.html#tab01

LFCコンポスト

https://lfc-compost.jp/about

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