ペットボトルリサイクルの現状|
マイカップ・マイボトルで地球を守ろう

急激に変化している私たちの地球環境を守りながら、限りある資源を大切にするサステナブルな社会の構築が求められています。そのために大量生産大量消費をやめ、可能な限りモノを繰り返し利用し、環境への負荷をできるだけ軽減する社会を、個人と企業が協力して模索していく必要があります。

3R(リデュース・リユース・リサイクル)

サステナブルな社会を実現するためには、企業や個人がそれぞれの立場で「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」を推し進める必要があます。この3つの言葉の頭文字から「3R(スリーアール)」と呼ばれています。
リユース、リデュースはイメージしやすいですが、リサイクルは種類があるため、少し分かり難いかも知れません。ここでは、リサイクルの中でもペットボトルにフォーカスして詳しく見ていましょう。

日本と世界のペットボトルリサイクルの現状

地球環境保護のために行われていることの1つにペットボトルのリサイクルがあります。ペットボトルを飲み切ったらラベルを取りキャップとボトルを分けて捨てている方も多いでしょう。

2018~2019年の欧州をみると、ペットボトルの回収率は約57~61%、リサイクル率は約26~29%、2018~2020年の米国をみると回収率は約26~28%、リサイクル率は約18~20%です。

引用:PETボトルリサイクル推進協議会サイト│日米欧のリサイクル状況比較

一方の日本について、PETボトルリサイクル推進協議会の「年次報告書2021年」によると、2020年度に日本国内のリサイクル率は88.5%、回収率は96.7%、リサイクル量は国内344000トンとなり、推進協議会が目標とする「85%以上の維持」を上回っています。

先ほどの欧州、米国と比べると日本は世界最高水準のリサイクルを実現するに至っていると言えます。ただし、この数字には以下の注意すべき点が含まれています。

出典:PETボトルリサイクル推進協議会│PETボトルリサイクル 年次報告書2021

サーマルリサイクルはリサイクルにあらず?!

回収されたペットボトルは、新しいプラスチック製品に生まれ変わっていると思っていませんか。しかし、日本は回収したペットボトルを含むプラスチックの約6割を熱回収という形で燃やしています。これを「サーマルリサイクル」と呼びます。

出典:経済産業省│プラスチックを取り巻く国内外の状況

サーマルリサイクルは、ペットボトルなどのプラスチックをごみ焼却炉で燃やし、その熱をエネルギーとして回収するものです。プラスチックは原料が原油なので燃えやすく高熱を発する燃料となります。焼却による発電が、高いリサイクル率の正体です。サーマルリサイクルによってCO2が排出されるため、環境への影響は小さくありません。これが先ほど述べた注意すべき点です。

なお、海外ではサーマルリサイクルはリサイクルとみなされていません。主流は、後述するマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルです。

マテリアルリサイクルとケミカルリサイクル

「リサイクル」と聞いて、イメージに最も近いのはマテリアルリサイクルと呼ばれるものです。いわゆるモノからモノへと生まれ変わるリサイクルです。具体例としては、使い終わったペットボトルが新しいペットボトルに生まれ変わることなど。ただし、この方法は、リサイクルする度にプラスチック分子が劣化するため品質がどんどん悪くなり、使えないものになります。

今後期待される技術として、ケミカルリサイクルがあります。これはペットボトルを含むプラスチックを分子に分解してからプラスチック素材にする方法で、何度でも再生できます。現在は、まだその工程に大掛かりな工場が必要になるため、リサイクルするための費用やエネルギーがかかることが懸念材料です。

ペットボトルは使用しないのが最善

2020年度、日本では217億本のペットボトルが販売されました。

出典:PETボトルリサイクル推進協議会│PETボトルリサイクル 年次報告書2021

それに伴い、石油資源が大量に使用されたことは事実です。新しくつくる、ボトル to ボトルでリサイクルする、焼却処分する、何をしてもCO2が排出され環境に負荷をかけます。

ペットボトルのリサイクルの現状が分かった今、できるだけ買わない、使わない、を日常の中で心がけてみませんか。

アクアクララのウォーターボトルリサイクル率は100%

アクアクララでは、「リターナブルボトル」を洗浄して再利用することで、ペットボトルのようなゴミを出さない取り組みを行っています。アクアクララ直営店においてウォーターボトル、ボトルキャップ、ウォーターサーバーはリサイクル率100%を達成しました。

ゴミを少なくするリデュースにも大きく貢献

アクアクララボトルのレギュラー(12L)1本は、500mlのペットボトルに換算すると24本分です。つまり、回収型のリターナブルボトルを1回使うとペットボトル24本分のゴミの排出を抑えることになります。月に3本アクアクララを使用してマイカップやマイボトルでお水やお茶を持ち歩くと、年間で500mlペットボトル864本分のペットボトルが削減できます。
別の視点でみると、アクアクララを利用するご家庭では、リターナブルボトルを使うことで、1ヵ月に約15L(リットル)の可燃ゴミを出した時と同等のCO2排出を削減できることになります。

2009年度のアクアクララのユーザーが使用したウォーターボトルをCO2に換算すると、1,680万kg分の2の削減となり、一般家庭の約3,333世帯が1年間で排出する量と同等なのです。

回収したアクアクララのウォーターボトルは、ISO並びにHACCPに準じたアクアクララ独自の厳しい基準を設け、品質管理を徹底し再利用されています。環境に負荷をかけず地球のためにも、自分たちの未来のためにも、安全性を徹底した上で、ものを大切にする心を大切にリユースされています。

まとめ

アクアクララのウォーターボトルがゴミとならず再び資源へと生まれ変わり繰り返しリユースされることで「サステナブルな社会」に一歩近づくことへ引き続き貢献されています。
この活動は企業の1社、地球上の1人が実践しただけでは影響が小さいですが100社、100人で実践すれば必ず大きな影響力を生み出します。まずは自分が今日できること、ペットボトルを買わない、使わないことでマイカップ・マイボトルを使うことから始めてみませんか。サステナブルな社会の実現には1人の100歩よりも、100人の最初の1歩、自分ごととして始めることが大切です。

参考:

アクアクララ株式会社│アクアクララの環境保護 サステナブルな取り組み

https://www.aquaclara.co.jp/sustainable/

アクアクララ株式会社│環境に対する取り組み

https://www.aquaclara.co.jp/corporate/business/environment.html

環境省│プラスチックを取り巻く国内外の状況

https://www.env.go.jp/council/03recycle/200831pras1.pdf

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