about

災害事例から見る水事情と宅配について

アクアクララでは、いつでもどこでも安定してお水を供給し続けることを課題としており、災害時でもそれは変わりません。
災害時にも活かされるアクアクララの宅配体制と、熊本地震の事例について紹介しましょう。

災害時にも水を
供給し続けられる仕組みとは

2011年に東日本大震災、2016年には熊本地震と大規模地震が続いたことで、日本人の防災への意識が高まってきています。
災害が起きたとき必要になるのが水の確保です。
アクアクララでは以下のような体制をとっているため、災害時にも速やかな対応が可能です。

宅配業者ではなく、自社で宅配

大規模な災害が起こると、宅配業者は配送に制限がかかり、配送中止や遅延が発生する可能性が高く、実際の災害時にもそのようなケースが見受けられました。ウォーターサーバーを供給する会社は、ボトルの配達に宅配業者を利用する会社と、自社で配達する会社がありますが、前者では災害時に自社でのコントロールが効かなくなります。しかしアクアクララは自社配達となっており、柔軟に対応できます。

水の製造工場を全国に設置

水を製造する工場や、水の供給場所が被害を受けてしまった場合、そもそも水が用意できません。アクアクララは全国各地に製造工場(プラント)があり、万が一被害を受けた工場があったとしても、他の工場でのカバーが可能です。

地震発生!
そのとき水はどうなる?

震度7の揺れを観測する地震が2度発生。
そんな熊本地震を地元で体験し、自身も避難生活を送りながら避難所などに水を届け続けたのが、
アクアクララの販売店として熊本県エリアを担当する、「アクアクララくまもと」です。

アクアクララくまもと(水光商事株式会社)

  • 熊本営業所 矢仁田 哲也 所長

    当時、震度7を記録し、被害が最も大きかったのは熊本県益城町という町です。私が暮らしているのは隣町の嘉島町で、16日の本震では家の中の家具などは転倒し、熱帯魚を飼っていた水槽も床に投げ出されて粉々になるような有様でした。前震があったのは14日の夜。その翌日の15日午前中、益城町が断水していることを知り、私はアクアクララのウォーターサーバーとボトルを車に積み込んで、益城町に向かうことにしました。

大規模災害時でも
水が届けられた
~熊本地震での事例~

熊本地震は2016年4月14日21時26分にM6.5の地震が発生、
その28時間後の16日1時25分にはM7.3の地震が起きて、後に前者が前震、後者が本震と発表されました。
水道水は最大約43万戸で断水。その後1週間は、水が出ても濁っていて飲料には適さないものでした。
益城町近辺ではコンビニやスーパーからもすぐに水、食料が消え、
一時的なパニック状態に陥ることになります。

熊本地震での事例

  • アクアクララのお客様への連絡

    前震のあった翌日4月15日の朝、アクアクララくまもとがまず行ったのは、被害が大きかった益城町に住むお客様の状況確認をするための電話連絡でした。固定電話は通じなかったため携帯電話にかけ、40件ほどのお客様のうち何とか話ができたのは6件。停電や転倒によりウォーターサーバーが正常に使えなくなった家庭も多かったため、話ができたお客様には、ボトルから直接水を注ぐ方法(緊急時の方法であり、通常の使用方法ではありません)を案内しました。

  • 避難所への支援

    アクアクララくまもと 熊本営業所のスタッフ一同地震翌日から、被災された方たちのため奔走しました

    矢仁田氏は、既存のお客様への水の配達体制を確保しつつ4月15日の午前中のうちに、自分自身は益城町役場に向かわれたとの事です。
    支援について事前に役場へ電話をしたものの回線が不通でつながらず、「とにかく水を届けなければ」という思いによる行動でした。積めるだけのボトルとウォーターサーバーを車に積み込んで単身益城町へ。当初、何の約束もしていなかったので断られるかもしれないという不安がありましたが、職員さんからかけられたのは「助かります」という言葉。支援物資担当の方が益城町の避難所4ヵ所へ水を振り分けてくれることにもなりました。さらにその1時間後には各避難所からボトルの追加要請が入ったとのことで、再びボトルを積んで避難所に向かうことにもなりました。

  • 問い合わせが殺到! 病院の治療でもアクアクララの水が使われた

    4月16日には本震が起きます。これによって被害はさらに拡大。この日からアクアクララくまもとのスタッフ8名全員は避難所または車中泊生活に入ることになりました。益城町をはじめ被害が広がった地域への配達も、道路状況により断念せざるを得なくなってしまいます。
    そこで矢仁田氏は、自分が避難所にしていた上益城消防本部へウォーターサーバー2台とボトル150本を支援供給。ここに水があるというアナウンスをしてもらい、要請があった各避難所や施設へ水を振り分けてもらうという態勢を整えることにしました。これは、顔見知りもいるような地元の組織だからこそ、柔軟に連携ができたという面もあります。「アクアクララくまもと」を運営する水光商事株式会社は、生活協同組合くまもとグループの一員でもあり、地域に密着した企業です。ここまでスムーズに行動がとれたのは、全国各地の優良地場企業と契約、フランチャイズ展開しているアクアクララならではのことでした。そして病院からも要請があり、アクアクララのお水で傷口を洗うなど、治療に役立ててもらえたようです。

  • 改めて気付かされた、水の大切さ

    4月18日からは、いよいよお客様からボトルに対する問い合わせが殺到し始めました。通常の4倍以上という注文量に対応するため、臨時スタッフも動員し、発災後1週目の4月22日までは、ボトル配達を最優先して業務にあたりました。
    多忙な2週間が過ぎていく中で、スタッフの多くが「この仕事は人の役に立つ仕事なんだ」ということに改めて気づかされたと言います。災害時、水は本当に貴重な命の源となります。そのことを実感し、みずから避難生活を送りながらも仕事に対するモチベーションを保って、全員が水を配送する作業をこなしていきました。
    お客様からは、以下のような感謝の言葉も頂いています。

~お客様からの声~

震災のさなかにかかってきたアクアクララからの1本の電話。
思いがけなくて、救われる思いでした

熊本県益城町在住、M様

もっと見る

前震があった4月14日、私は自宅の2階にいました。恐ろしい揺れとともに家具は倒れ、食器や調度品は散乱。移動手段のない近所のお年寄りの方たちを車に乗せて近くの畑に避難し、その夜はそのまま車中泊をしました。
夜が明けて家に帰ってみるとまるで戦場のようなありさま。電気もガスも水道も、私たちの町のライフラインは一切絶たれていました。
そんな中、アクアクララくまもとさんから1本の電話がかかってきました。
「アクアクララの水は電気がなくても常温で良ければ飲めます」
途方に暮れていた私たちへの朗報でした。震災でご自分も大変な時にわざわざ電話をかけていただけるなんて、心底驚きました。私は日頃から、災害などに備えて10本以上のアクアクララのボトルを備蓄していました。「熊本の水は日本一。わざわざ水を買うなんてもったいない」……母は当初、ウォーターサーバーを置くことに反対していましたが、いつのまにか「もう、水道水は飲みたくない。」とアクアクララのファンになっています。地震のあと、そんな備蓄水の存在がどれだけ心強かったことか。

食料は確保、電気は回復。水だけは不自由な環境の中で食料は益城町役場で炊き出しがありました。電気もすぐに回復しましたが、水道は復旧せず、結局、5月7日まで断水したままでした。水が出るようになってからも濁ったまま。自衛隊による給水も始まりましたが、給水所まで行くのは大変で、1度に持ち帰れる量はわずかです。

当時、先の見通しも立たない中、アクアクララからは定期的に水を届けてもらうことになりました。入浴もできない苛立ちの中で思いついたのは、アクアクララの水で行水をすることです。小さなタライをいくつか並べて、それぞれにぬるま湯を作り、石鹸で体を洗い流しました。贅沢で、ホッとするひとときを得ることかできました。

私たち家族にとってアクアクララの水は、文字どおり命の水でした。そしてあのとき電話をいただけたことは、思いもよらないことで、今も忘れません。電気がなくても、ウォーターサーバーが使えることを教えて頂いて、救われる思いでした。本当に助かりました。ありがとうございます。

備蓄に加え、災害時の宅配も可能なウォーターサーバーで防災対策を

アクアクララをご利用いただいている熊本のご家庭では、日頃からボトルを通常使う以上の数で注文しているお客様が少なくありません。いざというときに備えているのです。
さらに加えて、災害があったときでも宅配が可能な会社を選ぶことも、重要な防災対策の一つなのではないでしょうか。
アクアクララには災害時でも水を届けられる体制、能力、そのためのバックボーンがあります。水が足りなくて困っている人や場所に、自社のスタッフが直接お水を届けています。どんなときでも、安全でおいしいお水をお届けしたい……アクアクララはそう考えています。ぜひ、アクアクララのウォーターサーバーを防災対策にお役立てください。

災害時の
ウォーターサーバー
に関する疑問Q&A

最後に、災害時に気になるだろうウォーターサーバー関連の疑問を、熊本地震を例にQ&Aにしてまとめました。
参考にしてください。

Qウォーターサーバーは地震時に倒れてしまう?
A熊本地震においては、震度6弱以上の地震があるとウォーターサーバーが倒れてしまうというケースが多くありました。震度5強程度であれば、横に冷蔵庫があったり後ろに壁などがあったりするとそれに支えられて倒れないことが多く、一方で揺れの方向によってはやはり転倒することもあるようです。ただし、転倒防止ワイヤーで壁と機械の背面を固定しておけば、転倒の危険をある程度防ぐことができます。
Qウォーターサーバーが使えない場合、どうやってボトルから水を飲む?
Aウォーターサーバーが転倒してしまった場合しばらく放置しておくと、コンプレッサーが働かなくなって水を出せなくなってしまいます。その場合はボトルの中栓を抜けば、ボトルから直接水を注ぐことができるようになります(緊急時の方法であり、通常の使用方法ではありません)。なお、熊本地震のときは、本震発生から1週間はボトルから直接注ぐ方法で対応し、2週目からはサーバーの交換作業を始めました。
Q宅配する水が足りなくなってしまうのでは?
A熊本地震のときは比較的お届けできる水の予備があった状態でしたが、4月18日からの注文殺到によって、生産が追いつかない事態に陥ります。そのためアクアクララ本部に連絡を取り、緊急でボトルを運んでもらうよう要請しました。おかげで、道路状況による運送上の苦労はあったものの、必要な量を確保することができました。アクアクララは全国各地に工場があるため、どのような状況でも最大限のバックアップ体制を整えることができるのが強みです。