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【助産師監修】母乳はいつから出る?
出ないときの原因と対処法とは

妊娠中、特に初めてママになる人は「母乳がちゃんと出るかな?」と心配になることが多いのではないでしょうか。わからないことはとても不安ですね。そこで、母乳の仕組みや、母乳が出やすい環境を整えていくための方法についてまとめました。母乳はいつから出るのか、また出ないときはどうしたらよいのかを知り、不安を解消していきましょう。

母乳が出るのはいつ?

ママの体というのは、出産前に母乳の準備がされていて、出産後赤ちゃんが吸うと母乳が出る仕組みになっています。ただし、赤ちゃんが吸ったからといってすぐに出てくるわけではなく、母乳が出始める時期や量には人によって大きな差があります。

母乳がつくられるメカニズム

母乳はママの血液からできています。妊娠中にホルモンが働いて乳腺が発達し、出産後に赤ちゃんに吸われると「母乳を出すときがきた」ということが脳に伝わり、母乳の分泌が始まります。

母乳が安定するまでの期間

母乳は赤ちゃんが吸うことで作られます。しかし、出産直後はまだまだママの疲労が強く、体の準備も整いきってはいません。赤ちゃんの吸う力や頻度も一定ではないことが多く、母乳が安定して供給されないケースも多くあります。

それでも生後6~8週間もすれば、十分な量の母乳が分泌されるようになることが多いです。諦めずに続けてみてくださいね。

母乳の量が増えるまでの赤ちゃんの授乳

母乳は、赤ちゃんに吸わせる回数を増やせば増やすほど、分泌量が増えていきます。最初のころは母乳が出なくて当然です。それでも、赤ちゃんが欲しがれば何度でも吸わせてみるとよいでしょう。最低でも24時間で8回以上、つまり3時間ごとには吸わせていないと、母乳を分泌するためのホルモンが高まってこないといわれています。

母乳が出ない原因

赤ちゃんに吸わせても母乳が出ない場合には、以下のような理由が考えられます。

母乳が出ない原因① 吸う回数が少ない

赤ちゃんが母乳を吸う回数が少ないと、母乳を分泌するためのホルモンが高まるタイミングが少なくなります。そのため、母乳を出す脳への指令が少なくなり、母乳が出ない原因となります。

母乳が出ない原因② ちゃんとくわえられていない

乳頭がくわえにくい形をしている場合、あるいは乳頭・乳輪部がすごく硬いなどの理由でうまく赤ちゃんがくわえられていない場合は、いくら赤ちゃんに吸わせても、実際には上手く飲めておらず、母乳が出ない原因のことがあります。

母乳が出ない原因③ 疲労やストレスがある

ママの疲労が強い場合や、ストレスが大きい場合には、母乳を分泌するためのホルモンが出にくくなってしまいます。その結果、母乳が少なくなったり出なくなったりすることもあります。

母乳の分泌を促進する方法

まずは積極的に赤ちゃんにおっぱいを吸わせてみましょう。ただ、授乳で睡眠時間が削られてしまうと、それがママにとって大きなストレスとなってしまい、悪循環になることもあります。
授乳以外の時間はこまめに休息して、できるだけ楽な気持ちでいることが大切です。

また、何らかの事情で直接おっぱいを吸わせることができないときもあるでしょう。その場合はおっぱいマッサージも母乳の分泌を促すことがあります。ぜひ試してみてください。

おっぱいのマッサージ

母乳の量を増やしたい、あるいは乳管が詰まりがちな場合にはおっぱいマッサージが役立ちます。

ただし、乳腺炎を起こしてからの無理なマッサージは、かえって症状を悪化させる場合があるので、トラブルがない場合にのみ行ってください。

いつマッサージをおこなうべき?

おっぱいが冷えきっているときに無理にほぐすと痛みが出てしまうこともあるので、入浴後に行ったり、肩や首周りを動かして、血流を良くしてから行ったりするのがおすすめです。

またマッサージ後には、赤ちゃんにそのまま授乳して、しっかり飲んでもらうことが効果的です。

おすすめのマッサージ方法

母乳の分泌を増やす、出やすくするために次のマッサージが効果的です。おっぱい全体をアバラからはがすイメージで乳頭の方向に優しく動かしてあげましょう。このマッサージは、おっぱい全体をもむ必要はありません。

また、赤ちゃんがふくみやすい乳頭にしたり、母乳の通りをよくしたりするために、乳頭の外側、乳輪の部分を指の腹で体の内側方向にやさしく圧迫するマッサージもおすすめです。

母乳が出るようになったら注意すること

もちろん母乳が出る前からも気をつけておいたほうがよいですが、授乳が始まってからも食事や水分補給に注意していきましょう。

母乳は血液からできているため、ママが栄養不足だったり水分不足だったりすると、思うように母乳が作られません。1日2リットル以上の水(できれば体を冷やさないように冷たすぎないもの)を飲むようにしていきましょう。ただし、ミネラルウォーターは種類や自身の持病によっては含まれているミネラルが体に負担となる場合があるため、がぶ飲みはせずにこまめな摂取を心がけ、授乳の度にコップ1杯以上の水分をとるとよいです。
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以前までは脂っこい食事や甘いものを食べると乳腺炎になるといわれていましたが、現在は医学的な根拠はないといわれています。とはいえ、「暴飲暴食するとき」=「何かストレスを抱えているとき」であることも少なくないでしょうから、バランスのとれた健康的な食事と、ストレスをため過ぎないことを心がけましょう。母乳は血液なので血流をよくするためにも、体を動かし、冷やさないようにすることも大切です。

母乳に関するよくある質問

最後に母乳に関するよくある質問をまとめました。

出産前から母乳が出ることもあるの?

妊娠中・出産前に乳頭から母乳が出てきたというママもいます。これは出産後に母乳を出す準備として作られるものです。特に異常なことではないので心配しないでください。清潔に保てるように母乳パッドなどを活用しましょう。

母乳はいつまで出る?

母乳が出る仕組みを考えると、赤ちゃんが定期的に吸っている間は、母乳は出続けることになります。つまり、赤ちゃんが吸わなくなれば、母乳はだんだんと出なくなります。いつまで母乳を与え続けるかについては、出産後の育児体制やママの仕事復帰などにあわせて考える人が多く、千差万別です。

監修者山口 百合乃(助産師・看護師)

近畿圏にて地域周産期センター・個人クリニックなど様々な規模の産婦人科に勤務。性と生に関する悩みを持つ人たちをサポートする、継続的な関わりができる場所を作りたいと、大阪市内にてゆりの助産院を開業。「あなたが生きている、それだけでいい」ことをママに伝えるべく、病院を飛び出し、オンラインや訪問、イベント開催など様々な形で活動中。