重曹クエン酸水とは?健康にいい?デメリットや正しい飲み方を解説!

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「重曹クエン酸水」とは、重曹(炭酸水素ナトリウム)とクエン酸を水に溶かして作る健康ドリンクで、SNSや健康系ブログなどでも広く紹介されています。のどごしの爽快感や、疲労回復・体内のアルカリバランス調整といった効果を期待する声もあり、日常的に取り入れている方も増えています。しかし、飲み方を誤ると体に負担をかけたり、かえって健康を損ねたりする可能性があるため注意が必要です。
当記事では、重曹クエン酸水の基本情報や飲むデメリット、 注意点、控えたほうがいい人の特徴、適切な飲み方と摂取量などを解説します。重曹クエン酸水に関心がある方は、ぜひ参考にしてください。
話題の重曹クエン酸水とは?
重曹クエン酸水は、水に重曹(炭酸水素ナトリウム)とクエン酸を加えて作る飲み物で、炭酸ガスが発生し、しゅわしゅわとした飲み心地が特徴です。レモンやミカンなどに含まれるクエン酸のさわやかな酸味が加わり、爽快な味わいが楽しめます。
この炭酸の仕組みは、重曹とクエン酸が水中で化学反応を起こして二酸化炭素を発生させるものです。反応は吸熱性で、ひんやりと感じられることもあります。
飲用に使う際は、必ず「食用」と明記された重曹やクエン酸を選ぶことが大切です。掃除用や工業用は不純物が含まれることがあり、健康被害につながる恐れがあります。
重曹クエン酸水が健康に良いとされる理由
重曹クエン酸水には、体内の酸性・アルカリ性のバランス(pHバランス)を整える働きがあるとされ、疲労感の軽減や持久力の向上を目的に取り入れる人がいます。特に、クエン酸はミカンやレモンなどに含まれ、TCA回路(体の細胞が食べ物からエネルギーを作り出すための仕組み。ミトコンドリアという場所で行われる。)をサポートしてエネルギー代謝に関与する成分です。また、重曹も運動パフォーマンスを向上させる働きがあると報告されています。
このように、重曹クエン酸水には一定の健康メリットがある一方で、「がんが治る」などの情報には科学的根拠がなく、専門家からも強く否定されています。SNSなどで発信される過剰な健康情報は、安易に信じないよう注意が必要です。
重曹クエン酸水の作り方
重曹クエン酸水は、身近な材料で作れます。ミネラルウォーター100mlに小さじ1/4(約1g)の重曹を溶かしたものと、別のグラスで作ったクエン酸小さじ1/4(約1g)入りの水100mlをゆっくり混ぜると、二酸化炭素が発生してしゅわしゅわと発泡します。
お好みでレモン汁やはちみつを加えると、すっきりと飲みやすくなります。材料は必ず「食用」の重曹とクエン酸を使用してください。酸味や塩味が感じられるので、分量を調整しながら自分好みの味を見つけるのも楽しみの1つです。
重曹クエン酸水を飲むデメリット
健康に良い面が注目されている重曹クエン酸水ですが、摂取の仕方によっては体に悪影響を及ぼす可能性もあります。特に体質や体調により負担がかかるケースもあるため、飲む際には注意が必要です。以下では、想定されるリスクについて具体的に解説します。
胃や腸など消化器に負担がかかる可能性がある
重曹クエン酸水は、重曹とクエン酸の化学反応によって二酸化炭素を発生させるため、飲むと一時的に炭酸ガスが体内に取り込まれます。炭酸ガスを取り込むことで胃が膨張し、膨満感やゲップ、場合によっては胃痛やおならが増えるなどの不快感を覚えることがあります。
また、炭酸ガスは下部食道括約筋をゆるめる働きがあり、逆流性食道炎の症状を悪化させる恐れもあります。胃酸が食道に逆流しやすくなるため、胸やけや違和感を引き起こす可能性も否定できません。
胃腸が敏感な方が大量に摂取すると、消化不良を起こしたり、稀に強い刺激で胃痛が生じたりするケースもあります。体調や胃腸の状態を考慮し、様子を見ながら適量を飲むことが大切です。
腎臓への影響が懸念される場合がある
重曹クエン酸水を飲むと、重曹に含まれる炭酸水素ナトリウムの摂取量が増えるため、高ナトリウム血症や腎結石(腎臓結石)、高血圧などの疾患に注意が必要です。高ナトリウム血症は口渇や頭痛を引き起こし、腎結石はわき腹や下腹部、腰の後ろ側などに強い痛みを感じる原因にもなります。高血圧はナトリウムが体内の水分を増やすことで血圧が上昇する疾患です。
日常的に塩分の摂取量が多かったり、水分摂取量が少なかったりする中で、さらに重曹クエン酸水を飲むと、それらの疾患の可能性を高めてしまう恐れがあります。
歯のエナメル質が傷つく恐れがある
重曹クエン酸水に含まれるクエン酸は酸性の性質を持ち、過剰に摂取したり頻繁に飲んだりすると、歯の表面を覆うエナメル質が溶けてしまう「酸蝕歯(さんしょくし)」のリスクがあります。エナメル質が傷つくと、歯がしみる、艶がなくなる、詰め物が外れるといった口腔トラブルにつながることもあります。
通常は唾液が酸を中和しますが、強い酸に長時間さらされると中和が追いつかなくなります。歯への影響を避けるには、「だらだら飲まない」「飲んだ後は口をすすぐ」「ストローを使う」などの工夫が効果的です。
飲用に適さない重曹を使うと健康を損なう危険がある
重曹やクエン酸には「食用」と「掃除用」があり、見た目は似ていても精製度や衛生基準が大きく異なります。食用のものは食品衛生法に基づき、不純物が少なく人体への影響を考慮して製造されています。一方、掃除用は工業用途向けで、飲用には適していません。
誤って掃除用の重曹やクエン酸を口にすると、健康被害を引き起こす恐れがあります。特に家庭内に両方のタイプがある場合は取り違えやすいため、「食品添加物」などの表示を必ず確認し、飲用には食用タイプのみを使用してください。
重曹クエン酸水を控えたほうがよい人とは
重曹クエン酸水は、健康な成人が適量を飲む分には大きな問題はありませんが、持病のある方や体調に不安のある方は注意が必要です。特に、重曹に含まれるナトリウムの影響を受けやすい高血圧や腎臓病などで塩分制限をしている方、妊娠中の方、胃腸や腎機能に不安のある方は、摂取を控えるか、必ず医師に相談した上で判断しましょう。
また、薬を服用中の方も飲み合わせに注意が必要な場合があります。体に良いとされるものでも、すべての人にとって安全とは限らないため、体調や生活習慣に応じた使い方を心がけることが大切です。
重曹クエン酸水の適切な飲み方と摂取量
重曹クエン酸水を取り入れる際は、分量・回数・タイミングのすべてを意識することが大切です。まず基本の分量は、水200mlに対し、重曹は小さじ1/4(約1g)、クエン酸は小さじ1/4(約1g)が目安です。
また、飲む量は1日3杯(計600ml)までが適量とされ、塩分摂取量を抑えるためにも過剰摂取は避けましょう。飲みすぎると、体のむくみや血圧の上昇といった影響が出る可能性もあります。飲むタイミングは食後がおすすめです。炭酸ガスによって胃がふくらみ、満腹感を得やすくなるため、食べすぎの予防にもつながります。
一方、空腹時に飲むと胃酸を過剰に中和してしまい、消化不良や胃の不快感を招くことがあるため避けるほうがよいでしょう。重曹クエン酸水は、適切な量と飲み方を守って取り入れることで、体に優しく活用できます。
水にもこだわるならアクアクララのウォーターサーバーがおすすめ
重曹クエン酸水を生活に取り入れる上で、重曹やクエン酸の分量だけでなく、水そのものの質にも注目することが大切です。水に含まれる不純物やミネラル成分によって、風味や炭酸の発泡感が変わるため、より安心でおいしい水を選ぶことで、飲みやすく続けやすいドリンクになります。
アクアクララのお水は、1,000万分の1mmの極小フィルター「RO膜(逆浸透膜)」でろ過されたRO水を使用しており、不純物をしっかり除去した安心・安全なお水が特徴です。味も日本人の好みに合わせて調整されており、炭酸との相性も良好です。定期的なメンテナンスやチャイルドロック機能など、安全性や衛生面にも配慮されています。
自宅までの宅配で手間が少なく、日常的に重曹クエン酸水を取り入れたい方には特におすすめです。
まとめ
重曹クエン酸水は、重曹とクエン酸を水に溶かして作る炭酸飲料です。しかし、胃腸への負担、腎臓への影響、歯のエナメル質損傷のリスクがあり、高血圧や腎臓病の方は注意が必要です。
適量は1日3杯(計600ml)までで、食後の摂取が推奨されます。質の良い水を使うことで味や安全性が向上するため、RO膜(逆浸透膜)で不純物を徹底的に除去した後に、ミネラル成分を配合しおいしく調整されたアクアクララのお水なら、雑味のない安心・安全な重曹クエン酸水を作ることができます。
定期メンテナンスや宅配サービスなど、毎日の健康習慣を支える体制も整っており、継続しやすいのも大きな魅力です。