• ウォーターサーバー百科事典

医師監修|喉にいい飲み物!喉が痛くなる原因やNGな飲み物も解説

  • LINE
  • Twitter
  • Facebook

喉が痛いときには、喉にいい飲み物を積極的に摂るのがおすすめです。そこで今回は、喉が痛くなる主な原因をはじめ、喉にやさしい飲み物や、反対に避けるべき飲み物をご紹介します。喉の痛みを改善するためにも、ぜひチェックしてみてください。

【人気記事のご紹介】
医師監修|喉が渇く原因!生理現象以外の理由や賢い水分補給法も解説

喉が痛くなる原因

喉に炎症が起きると痛みを伴います。喉の炎症には、喉の粘膜が腫れる「咽頭炎(いんとうえん)」や扁桃腺が腫れる「扁桃炎(へんとうえん)」、喉頭が腫れる「喉頭炎(こうとうえん)」などがあり、発症すると神経が刺激され、痛みとなって現れます。

これらの炎症を引き起こす原因に、ウイルス・細菌感染や喉の酷使、空気の乾燥、飲酒・喫煙などがあげられ、副鼻腔炎(ふくびくうえん)のような、鼻の炎症が喉の炎症につながることもあります。

これは、鼻汁が喉にまで垂れることで「咽喉頭炎(いんこうとうえん)」や「気管支炎」を引き起こし、喉に痛みを感じるというものです。喉の痛みを緩和させるには、これらの炎症を治すことが大切です。

乾燥によるバリア機能の低下

普段私たちの体にはウイルスや細菌の侵入を防ぐ、「バリア機能」が働いています。バリア機能は、喉や鼻を覆っている粘膜が、外気から入り込む細菌やウイルスをキャッチし、粘膜に密集している「線毛」という短い毛が、体外へ細菌やウイルスを排除する仕組みです。私たちの体は、このバリア機能により、簡単には病気にかかりません。

しかし、空気の乾燥や、体内の水分不足などによって粘膜が減少し、バリア機能が低下すると、細菌やウイルスの影響を受けやすくなり、喉の痛みをはじめとする、感染症の症状が出やすくなります。

水分補給は健康キープのカギ

バリア機能は、体に十分な水分がキープできていないと、役割を果たせません。日頃からしっかり水分補給をしておくことは、健康を維持するカギといえるでしょう。「少し喉が渇いたな」と感じたときには、すでに軽い脱水症状になっているため、そのまま放置しておくのは危険です。

ただし、人が一度に吸収できる水分量は、約130mLと限りがあります。一度にたくさんの水分を飲んだからといって、長時間バリア機能が維持できるわけではありません。12時間に1回、コップ1杯程度の水分補給をすることで、バリア機能がしっかり働く、理想的な状態をキープできるでしょう。

喉にいい飲み物・8

喉が痛いときには何を飲めばよいのでしょう。ここでは、喉にいい飲み物を5つピックアップし、ご紹介します。

お茶

緑茶や抹茶、紅茶にはポリフェノールの一種である「カテキン」が含まれています。このカテキンには抗ウイルス作用があるため、細胞内でウイルスが増殖するのを抑えることができるでしょう。

ウイルス・細菌が鼻や口から体内に侵入すると細胞に付着し、その中で増殖するといわれています。このとき、カテキンを摂取していればウイルス・細菌の増殖を抑えることができます。

生姜水/生姜湯

生姜は生で摂取するか、熱して摂取するかでその効果が異なります。生の生姜の辛味成分は「シンゲロール」と呼ばれ、殺菌効果や解熱作用、咳を抑える効果があります。生姜を摂取すれば咳の症状が抑制され、喉の痛みの悪化を防げます。すりおろした生の生姜に常温の水を加えて飲むとよいでしょう。

また、生姜を加熱すると「シンゲロール」が、体を温める働きのある「ショウガオール」に変化します。体温が1℃上昇すると免疫力が30%上がるため、生姜を摂取すればウイルス・細菌などの生存率を下げることができ、喉の痛みの原因も抑えることができるでしょう。生姜湯を作る際は、生姜をじっくり加熱調理し、それをあたたかいうちに飲むことが理想です。

ホットレモネード

ホットレモネードに含まれるレモンは、ビタミンCが豊富です。ビタミンCには風邪をはじめとする感染症への抵抗力を高める働きがあり、免疫細胞の機能を高める効果も期待できます。

また、ホットレモネードにはちみつをプラスすれば、より高い効果が期待できます。はちみつには喉の粘膜保護や殺菌作用があるため、乾燥や風邪などが原因で起こる喉の痛みを和らげます。

なお、喉の痛みを緩和する目的ではちみつを選ぶなら、殺菌効果のある「マヌカハニー」がおすすめです。また、マヌカハニーの中でも「メチルグリオキサール(MGO)」の数値が大きいものを選ぶようにしましょう。この数値が大きいほど、殺菌効果も高くなります。

紅茶

紅茶には、「テアフラビン」と呼ばれる成分が含まれています。テアフラビンには抗菌作用があり、とくに、インフルエンザのウイルスに対しては高い不活化作用があるといわれています。そのため、風邪やインフルエンザなどに感染した場合は、紅茶を飲むことで症状の悪化を防げるとともに、喉の痛みを緩和できます。

なお、紅茶を飲む際にミルクを加えると、たんぱく質によって前述した働きが阻害されるといわれています。そのため、ストレートまたはレモンで飲むようにしましょう。

ココア

ココアには、苦味成分である「テオフィリン」が含まれています。テオフィリンには気管支拡張作用があるため、「喉がイガイガしている」「喉に痰がへばりついている」といった症状のある方にも向いているといわれています。喉に違和感を覚えた際には、ぜひ積極的に飲んでみてください。

はちみつ湯

はちみつには咳抑制効果があるため、はちみつをお湯に溶かした「はちみつ湯」は、喉が痛いときにおすすめです。喉が痛いときは、大さじ1杯のはちみつをマグカップに入れて、お湯を注いで、はちみつ湯を作ってみましょう。

野菜ジュース

野菜ジュースは、粘膜の健康を維持する働きがあるビタミンAを摂取できます。食事から緑黄色野菜を食べることが基本ですが、喉が痛いときは、食事が思うようにできないかもしれません。そんなときには、野菜ジュースを飲んでみましょう。

ただし、野菜ジュースにもいろいろな種類があり、糖分を含む果汁がブレンドしてあるものを飲み過ぎると、摂取カロリーが高くなってしまい、注意が必要です。

また、野菜ジュースだけで必要なビタミンやミネラルが摂取できるわけではないので、飲み過ぎたり、野菜ジュースを過信したりしないようにしましょう。

大根おろしを入れた飲み物

大根をすりおろすと、壊れた細胞から「イソチオシアネート」という辛味成分(6-MSITC)が生成されます。「イソチオシアネート」には抗炎症作用、抗菌作用があることが分っています。食べ物や飲み物に加えると、より効果的にその成分を摂取できるでしょう。

辛味のある生姜湯にプラスしたり、甘みのあるはちみつ湯に入れてもよいですし、食事ができるなら、喉の痛みのある日には大根おろしを添えてみるのもおすすめです。

喉が痛いときは避けたい飲み物 

一方で、喉が痛いときに避けるべき飲料は以下のとおりです。

炭酸飲料

喉が痛いときに炭酸飲料を飲むと粘膜が刺激を受け、さらにイガイガしやすくなります。また、炭酸飲料は冷えた状態で飲むことが多いので、これも喉を刺激する原因となってしまいます。喉が痛いときには炭酸飲料は避けるようにしましょう。

なお、「どうしても炭酸飲料を飲みたい」という場合は、炭酸を少し抜いた状態で、かつ常温のまま飲むのがおすすめです。

アルコール飲料

アルコール飲料は炭酸飲料と同様に喉の粘膜を刺激するため、症状を悪化させてしまう危険性があります。また、利尿作用があり、脱水状態が出やすいため、喉が乾燥し、痛みが強く出てしまう可能性があります。

また、アルコール度数が高いお酒を飲むと、喉の粘膜が傷つき、痛みが悪化する可能性もあるほか、日本酒を温めて飲む際には、その温度が高すぎると、喉の粘膜を刺激してしまう可能性があります。

温度が高すぎる飲み物も、冷たい飲み物と同様に喉の痛みの悪化を招く恐れがあるため、十分に注意しましょう。

カフェイン入りの飲料

カフェイン入りの飲料もアルコールと同様に利尿作用があり、体の水分が失われやすいです。体の水分量が減ると喉が乾燥し痛みや炎症が悪化する可能性もあるため、喉が痛いときは避けるようにしましょう。

水分補給のポイント

水分補給といっても、やみくもに水を飲めばいいわけではありません。効果的に水分補給をするポイントと、喉が痛いときの水分補給の注意点を確認しておきましょう。

こまめに水分補給をする

水分補給は、こまめに行うようにしてください。1日に必要な水分摂取量の目安は2.5Lといわれています。このうち、食事からの摂取と、体内で作られる水分量の合計は約1.3Lで、残りの1.2Lは、普段の水分補給で補う必要があります。最低でも、コップ1杯(200mL)の水を、16回摂取するようにしましょう。

運動などで汗を流す量が多ければ、その分もっと多くの水分補給が必要です。ただし、一度に大量の水分を摂ると、水分を吸収しきれないほか、喉や胃腸にも負担がかかります。運動の前後や、入浴前後、就寝前や起床後など、体の水分が減りやすいタイミングで、コップ1杯の水を意識的に飲んでいきましょう。

喉が痛いときは常温で

冷たい水には、体温を下げたり、腸絨毛の血管を収縮させ、効率よく水分を吸収させたりする効果があります。しかし、冷たすぎる水や、冷たい水の大量摂取は、胃腸の働きを鈍らせてしまうデメリットもあるため要注意です。

とくに、喉が痛いときは、極端に熱いものや冷たいものを避けて、炎症を起こしている部分になるべく刺激を与えないようにしましょう。

喉が痛いときは、常温(2035℃)の飲み物がおすすめです。冷水にくらべると吸収率は劣りますが、体への負担が少ないことが特徴です。体調が悪いときや薬を飲むときには、適温(2035℃)の温度の水を飲むようにしましょう。

また、前述でご紹介した温かい飲み物なども、熱すぎると喉への負担になります。喉の痛みがあるときは、ある程度熱を冷ましてから摂取しましょう。

喉にいい飲み物を作るなら、ウォーターサーバーがおすすめ

「喉の痛みを早く治したい」ときは、前述したように冷たい飲み物を避けなければなりません。そこで、家庭にあると便利なのが「ウォーターサーバー」です。

ウォーターサーバーでは、冷水だけでなく温水も使用できます。温かい飲み物を作る際、お湯を準備しなければなりませんよね。

ウォーターサーバーがあれば、やかんやポットなどで水を沸かす必要がありません。「喉が痛いから温かい飲み物を飲みたい」というときも、素早く飲み物を用意することができるでしょう。

まとめ

喉の痛みを根本的に改善するには、それぞれに適した治療を行ったり、乾燥を防いだりする必要があるほか、あわせて飲み物にも配慮してみてください。ウォーターサーバーであれば、温水も使用でき、手間なく喉にいい飲み物を用意できます。

アクアクララのウォーターサーバーでは、RO膜(逆浸透膜)を使ったろ過システムで原水に含まれる不純物を除去した後、おいしさを左右する4種のミネラルをバランスよく配合。これにより、口当たりがまろやかで飲みやすい「硬度 29.7mg/L」の軟水に仕上げています。

「よく喉が痛くなる」という方は、すぐに温かい飲み物を準備できるウォーターサーバーを利用してみてはいかがでしょうか。

※この記事は正しい情報発信を行うために、医師に監修を依頼しております。商品について医師が推薦を行うものではありません。

 

監修者

桐田 泰江(麻酔科医)

浜松医科大学医学部卒業後、日本人医師で初めてシドニー大学医学部大学院「痛みマネジメント科」の修士号を取得。麻酔科医として勤務後、2022年にMK産健を設立。現在は、健診医業務・嘱託産業医業務などを行うほか、健康に関する記事の執筆や監修などにも携わっている。