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母乳とミルクの混合授乳でも3時間もたない!その理由と対処法を解説

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生後1カ月くらいまでの赤ちゃんは3時間置きの授乳がよいとされています。しかし、ミルクを与えても3時間もたず泣いてしまう赤ちゃんもおり、追加で与えている場合「与えすぎていないか心配」と思う方もいるでしょう。あまり深刻に考えすぎる必要はありませんが、3時間もたないのには空腹以外の理由が隠れている場合もあります。そのため、ミルク量を増やす前にほかにどのような理由で泣いているのかを知っておくことが大切です。

今回は、母乳とミルクの混合にするメリットや混合授乳の進め方、混合授乳でも3時間もたない理由と対処法をご紹介します。

母乳とミルクの混合にするメリット

周りから「完全母乳のほうがよい」といわれたことがある方もいるのではないでしょうか。しかし、母乳とミルクの混合にすることで得られるメリットもあります。

母乳が足りないときにミルクで補える

母乳育児は安定するまでに時間がかかるため、母乳だけを与えていると足りないことがあるでしょう。その点、母乳とミルクの混合であれば不足分はミルクで補えるため、赤ちゃんに十分な栄養と水分を与えることができます。

ママの体調が悪いときでもミルクで栄養を与えられる

産後は睡眠不足も相まって、なにかと体調を崩しやすいもの。また、しばらくすると授乳中でも生理が再開するため、生理痛がつらくて寝込んでしまう方もいるでしょう。そのような状態でも、完全母乳だとおっぱいを与えなければなりません。

母乳とミルクの混合であれば、ママの体調が悪くて起き上がるのがつらいとき、パパにミルクをお願いすることができます。無理して起き上がらなくて済むのは、混合授乳のメリットといえるでしょう。

このほか、体調が悪いと薬に頼ってしまうことがあるかもしれません。母乳に影響しない薬であれば飲んだあとに授乳をしてもよいものの、「薬を飲んだから」と心配になる方もいるでしょう。そのような場合でも、混合授乳なら母乳を一時中断して赤ちゃんにミルクを与えることができます。

家族に授乳をサポートしてもらえる

ママの体調が悪いときだけでなく、混合授乳なら普段から家族に授乳をサポートしてもらえます。ミルクならママ以外の人も作って授乳できるため、たとえばその間にママはゆっくり寝たり外出を楽しんだりすることができます。ママの負担を軽減できるのは、混合授乳のメリットといえるでしょう。

母乳とミルクの混合授乳の進め方

母乳とミルクの混合授乳の進め方には、主に以下の3つがあります。自分と赤ちゃんに合ったやり方で混合授乳を進めましょう。

母乳のあとにミルクを与える

最初に母乳を飲ませて、そのあとに不足分をミルクで補う方法です。「母乳がどのくらい出ているのかわからないから足りているのか不安」という方は、この方法がおすすめです。
ただし、赤ちゃんは与えられた分だけ飲んでしまう場合もあるため、飲ませ過ぎには注意しましょう。

母乳とミルクを交互に与える

「母乳を与える回数を徐々に減らしていきたい」「乳首が傷ついて痛いから一時的に母乳の授乳を減らしたい」という方におすすめなのが、母乳とミルクを交互に与える方法です。たとえば、9時頃に母乳を与えたら次の授乳時間である12時頃はミルクだけを与えます。そうすれば、1日に母乳を与える回数を減らすことができます。
乳首が傷ついているときは、母乳を与える回数を少なくすることで精神的な負担も軽減できるでしょう。

時間帯によってミルクを与える

「赤ちゃんを保育園に預けたい」という方におすすめなのが、時間帯によってミルクをあげる方法です。搾乳した母乳を赤ちゃんに飲ませる方法もありますが、保育園によっては搾乳した母乳を預かってくれないことがあります。そうなると、赤ちゃんが保育園にいる間は必然的にミルクを与えることになります。

このほか、夜眠る前だけミルクにする方法もあります。ミルクは腹持ちがよいため、母乳だけを与えるときよりも授乳間隔が長くなります。これにより、夜間に少しでも長く眠ることができるかもしれません。

母乳とミルクの混合にしても3時間もたない理由とは

母乳とミルクの混合の場合、授乳間隔は3時間程度が目安です。しかし、授乳してから3時間もたない赤ちゃんもいるでしょう。その場合、以下のような理由が考えられます。

ミルクの量が足りていない

混合授乳にしても3時間もたない場合は、ミルクの量が足りていない可能性があります。多くの方が粉ミルクの缶に記載されている量を目安にミルクを作りますが、その量が必ずしも自分の赤ちゃんにとって適切というわけではありません。あくまで目安なので、赤ちゃんによっては足りないことがあります。
くわえて、ママの睡眠不足やストレスなどが原因で母乳量が減ってしまうこともあり得ます。これまでと同じ量をあげていると哺乳量が足りず、3時間もたない可能性があるのです。

赤ちゃんのペースによる問題

混合授乳でも3時間もたない場合は、赤ちゃんのペースによる問題も考えられます。赤ちゃんによっては、1回の哺乳量が少ない子もいます。量をたくさん飲むことができずお腹が空くのが早くなり、その結果ミルクを与えても3時間もたないのです。この場合は、赤ちゃんのペースに合わせて授乳する必要があります。

泣いている理由が空腹以外にある

赤ちゃんが泣いていると「お腹が空いたのかな」と思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。赤ちゃんが空腹以外で泣く理由には、「おむつが汚れている」「眠いのに眠れない」「暑い・寒い」「身体の調子が悪い」などがあげられます。また、黄昏泣きのように理由もなく泣くこともあるでしょう。

ミルクを与えてからあまり時間が経っていない場合は、上記の理由で泣いていないか確認して対応するのがおすすめです。何をしても泣き止まないときは、遊んだり抱っこしたりしてあやしてみましょう。「赤ちゃんが泣き続けて精神的にきつい」というときは、おしゃぶりを活用するのも一案です。

混合授乳でも3時間もたないときの対処法

ここでは、混合授乳でも3時間もたないときの対処法をご紹介します。

時間を気にせず母乳を与える

母乳であれば授乳間隔を気にせず、赤ちゃんが欲しいだけ与えても問題ありません。そのため、3時間もたないときは母乳を与えるとよいでしょう。頻回授乳にすることで、母乳量を増やせるメリットがあります。
ただし、母乳量が増えすぎて母乳分泌過多症になるとおっぱいが張って痛くなるほか、乳腺炎になる可能性があります。また、赤ちゃんが母乳を飲むときにむせる場合があるため、頻回授乳にする際は与えすぎないよう注意が必要です。

ミルクの量を増やす

混合でも3時間もたないときは哺乳量が不足している可能性があるため、ミルクの量を増やすのも一案です。ただし、ミルクの量を増やす際は一気に増やしてはいけません。前述したように、赤ちゃんは与えられた分だけ飲んでしまうことがあり、飲み過ぎると吐いたり便秘になったりする可能性があるからです。ミルクの量を増やすときは、20ml程度を目安にするとよいでしょう。

赤ちゃんにミルクを与えるならウォーターサーバーの利用がおすすめ

ミルクを作る際、水道水を使用しても問題ありませんが「赤ちゃんに与えるのは不安」と思う方もいるでしょう。この理由により、スーパーやコンビニでミネラルウォーターのペットボトルを購入する方がいます。しかし、ペットボトルの水は安心して赤ちゃんに与えられるものの、買い物が大変になってしまうことも。そこでおすすめなのが、ウォーターサーバーの利用です。

ウォーターサーバーを利用すると、赤ちゃんに安心して与えられる水を使用できるだけでなく、自宅まで配達してもらうことができます。スーパーやコンビニで水を購入しなくて済むため、買い物が格段に楽になるでしょう。「水が足りなくなりそう」と思ったタイミングで追加注文をすれば、水が不足する心配もありません。

くわえて、ウォーターサーバーはお湯をすぐに準備できるというメリットもあります。赤ちゃんのミルクを作る際にやかんや鍋に水を入れて沸騰するまで待つ必要がないので、お湯を準備する手間と時間を省けます。

「赤ちゃんが飲める水を使いたい」「ペットボトルの水を購入する手間を省きたい」「ミルク作りの負担を軽減したい」という方は、ぜひウォーターサーバーをご利用ください。

ウォーターサーバーは離乳食作りにも活用できますし、ママと赤ちゃんの水分補給にもおすすめです。

【おまけ】混合授乳でミルクの量を減らす方法

「ミルクよりも母乳を多く与えたい」と思う方もいるのではないでしょうか。混合授乳で母乳量を増やしてミルクの量を減らしたい場合は、先に母乳をあげて、そのあとミルクを飲ませるのがおすすめです。先にミルクを与えると、赤ちゃんがお腹いっぱいになって母乳を飲んでくれなくなる可能性があります。そうなると、母乳量を増やせずミルクで補うことになります。
もし母乳を飲んでくれない場合は、先にミルクを少しだけ飲ませるとよいでしょう。そうすれば、赤ちゃんが母乳を飲んでくれるかもしれません。母乳量が増えたら、あとは徐々にミルクの量を減らして哺乳量が足りているか確認しながら調節してみてください。

まとめ

母乳とミルクの混合授乳でも、3時間もたないことがあります。授乳から短時間で泣いてしまう場合は、母乳を追加で与えるとよいでしょう。3時間もたない状態が頻繁に続く場合は、赤ちゃんのペースによる問題か、哺乳量が不足している可能性が考えられます。ミルク量を少しだけ増やして、様子をみることをおすすめします。