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自由研究に最適!食べる水「Ooho!(オウホウ)」の主な特徴と作り方

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透明な膜に包まれたぷよぷよの不思議な物体「Ooho!(オウホウ)」を知っていますか?
これは、ロンドンの芸術大学院に通う3人の学生が、環境のためにペットボトルを減らす目的で「持ち運べる水」として考案したもの。最近は日本でも、インターネットやテレビなどを通じて話題になっています。

そこで今回は、Ooho!の特徴・活用シーンや誕生したきっかけをご紹介します。また、Ooho!をはじめ、Ooho!ドリンクや水ゼリーの作り方もご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

Ooho!(オウホウ)とは?特徴・活用シーンについて

昨今、話題を集めている「Ooho!」。「聞いたことがない」という方もいれば、「見聞きしたことはあるけど具体的にどういうものかわからない」という方も少なくないはず。そこで、まずはOoho!の特徴と活用シーンをご紹介します。

Ooho!の特徴

Ooho!の最大の特徴は「食べられる水」ということです。クリアな膜に水が包まれているため手に持つことができ、水分補給をする際は膜に穴を開けて飲んだり丸ごと口に入れたりします。「そのまま膜ごと飲んでも大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、とくに問題ありません。なぜなら、Ooho!で使用されている膜は「食用膜」だからです。

食用膜の原料は「アルギン酸ナトリウム」と「乳酸カルシウム」の2つで、どちらも植物由来なので口にしても身体に影響を及ぼすことはありません。また、これらの原料は市販されている知育菓子にも使用されています。子どもやご高齢の方も食べられるので、安心して口にできるのです。ただし、手でベタベタ触りすぎると衛生面に少なからず影響が及ぶので、食べる際は注意しましょう。

Ooho!の活用シーン

Ooho!の活用シーンには、「スポーツ中」や「介護の現場」があげられます。

たとえばマラソン大会の水分補給では、紙コップを使用するのが一般的です。「ランナーが紙コップを受け取り、水を飲んだらそのまま捨てる」というシーンを目にしたことがある方は多いでしょう。
紙コップだと受け取りづらかったり走りながら飲みづらかったりすることもありますが、Ooho!であれば片手で受け取りやすく、かつ口にそのまま放り込めるので簡単に水分補給が行えます。さらに大量の紙コップを使用する必要もないので、ゴミの削減にもつながります。

このほか、Ooho!は介護の現場でも活用されています。たとえば、嚥下障害(えんげしょうがい)を持っている方が水分補給をする場合、サラサラした液体だと速いスピードで咽頭(いんとう)に流れるのでむせやすく、さらには摂取するのが難しくなります。その点、とろみのある液体は咽頭へ流れるスピードが緩やかなので、問題なく摂取できるのです。
Ooho!は、とろみがありゼリーのような食感をしているのが特徴。嚥下障害のある方もOoho!なら水分を摂取しやすくなるので、介護の現場で重宝されています。

環境問題への配慮がきっかけ!Ooho!が誕生した理由

前述のとおり、Ooho!はペットボトルを減らす目的で、ロンドンの芸術大学院に通う3人の学生が考案したもの。つまり、誕生のきっかけには環境問題が大きく関係しているのです。

ペットボトルによる深刻な環境問題

ペットボトルの製造・廃棄時には二酸化炭素が排出されます。ペットボトル1本あたりで考えると、排出される二酸化炭素の量は決して多くありません。しかし、ペットボトルの数が増えれば増えるほど排出量も比例して増えます。

PETボトルリサイクル推進協議会によると、2004年度のペットボトルの出荷本数が148億本であるのに対し、2019年度のペットボトルの出荷本数は236億本と増えています。
ペットボトルは飲み物だけでなく調味料などにも使われているので、世界的に利用が増え続けています。昨今は、ボトルの軽量化や省資源・省エネルギーの取り組みなどにより二酸化炭素の排出量が抑えられつつありますが、それでも完全には防げず世界各国で深刻な環境問題につながっているのです。こうした点を踏まえ、ペットボトルの削減を目的として「Ooho!」が開発されたのです。

Ooho!の役割と目指す未来

液体を食用膜で包むOoho!は、ペットボトルをはじめとするカップを一切必要としません。そのためOoho!の活用シーンが増えれば、並行してペットボトルやカップのゴミを減らすことができます。

たとえば、災害時はゴミ処理場の停止や道路の寸断により、ゴミ回収が遅れてしまうことがあります。しかし、だからといってペットボトルをはじめとするゴミを出さずに生活するのは困難。そのため、災害による影響が長引くと避難所が徐々にゴミ溜め状態になることがあるのです。
このときOoho!があれば、そもそもペットボトルを使っていないので、ゴミが出てしまう心配がありません。くわえて、Ooho!に味付けをすれば食品にもなり得ます。こうした点から、Ooho!は環境問題の解決につながるだけでなく、避難物資のひとつとしても将来期待されているのです。

なお、昨今はケチャップやソースの容器、使い捨て容器の中敷き、一部のプラスチック製品の代わりとしてもOoho!が活用されています。そして将来的には、野菜・果物を包むネットや食品以外のものを入れる袋としての活用も検討されているようです。

コツさえ掴めば簡単!Ooho!を作ってみよう

持ち運べるだけでなく、環境にも優しいと話題のOoho!。一見難しそうに思うかもしれませんが、実はコツさえ掴めば子どもでも楽しく簡単に作ることができるので、夏休みの自由研究にもおすすめです。

準備するものはコレ!

  • アルギン酸ナトリウム 2g
  • 乳酸カルシウム 5g
  • お水(アクアクララ) 約1500ml
  • ボウル3個
  • 計量カップ
  • 計量スプーン
  • 泡立て器
  • おたま
  • かす揚げ(あく取り)
  • タオル

材料の「アルギン酸ナトリウム」は海藻に含まれる多糖類の一種、「乳酸カルシウム」は乳酸のカルシウム塩で、どちらも食品添加物として使用される安全なもの。インターネットの通販や一部の薬局などで購入できます。その他の道具はすべて100円ショップでも揃えられるものですが、ご自宅のキッチンにもあれば、それを使ってもよいでしょう。また、手やテーブルを拭くためのタオルなどがあると便利です。

Ooho!を作る手順①:アルギン酸ナトリウム水溶液を作る

ボウルにアクアクララのお水200mlとアルギン酸ナトリウム2gを入れて、泡立て器でよくかき混ぜます。アルギン酸ナトリウムの量は、少なすぎると固まりにくいですし、多すぎるとできあがりが白っぽくなり透明感がなくなってしまうので、計量スプーンを使ってきちんと計るようにしましょう。その後、気泡がなくなるまで10~15分ほど放置します。

ポイント

アルギン酸ナトリウムはダマになりやすいので、白い固まりがなくなるまで15分くらいかけてしっかりとかき混ぜるのがコツ。

Ooho!を作る手順②: 乳酸カルシウム水溶液を作る

もうひとつのボウルに、アクアクララのお水800mlと乳酸カルシウム5gを入れて泡立て器でかき混ぜます。こちらは比較的溶けやすいので、かき混ぜる時間は1~3分くらいが目安です。

Ooho!を作る手順③:アクアクララのお水を用意する

さらにもうひとつ、アクアクララのお水を500mlほど入れたボウルを用意します。
これで準備する3つのボウルが揃いました。左からアルギン酸ナトリウム水溶液、乳酸カルシウム水溶液、何も溶かしていないアクアクララのお水です。

Ooho!を作る手順④:水溶液を合わせる

手順①で作ったアルギン酸ナトリウム水溶液をおたまでそっとすくい、手順②の乳酸カルシウム水溶液の中に完全に浸かるようにおたまごとゆっくりと入れましょう。そうすると、アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムが反応を起こして、膜を作り始めます。膜ができたらそっとおたまから外して、10~20分間を目安に浸けておきましょう。

ポイント

乳酸カルシウム水溶液に浸ける時間が短いと膜が薄くなってしまい、Ooho!が破れやすくなるので要注意!

Ooho!を作る手順⑤:アクアクララのお水に浸ける

手順④でOoho!が十分な固さになったらかす揚げですくって、何も溶かしていないお水の入ったボウルの中に入れると、反応が止まります。お水に浸ける時間は、数十秒で大丈夫。かす揚げですくい出したら、Ooho!の完成です。

ポイント

穴あきおたまなどでも代用できますが、Ooho!はとてもデリケートなので、より目の細かいかす揚げのほうが、型崩れしにくくおすすめです。

Ooho!が完成

できあがったOoho!は、ぷるぷるして気持ちよい感触。太陽の光にかざすとキラキラ輝き、食べてみるとちょっと海藻っぽい味でやわらかいゼリーみたいな食感です。

今回の実験では大きくてきれいな形のOoho!ができましたが、最初のうちは上手く固まらなかったり、きれいな形にならなかったりすることも少なくありません。「上手く作れないな」と思ったときは、アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムを少し多めにしてみたり、アルギン酸ナトリウムを乳酸カルシウム水溶液に浸ける時間を長くしたりすると、きれいなOoho!が作りやすくなるので試してみてください。その他にもどうしたらきれいに作れるのか、自分なりのコツを探してみるとよいでしょう。

応用編!カラフルなOoho!ドリンクを作ろう

Ooho!は水だけでなく、ジュースなどでも作ることができます。普通のOoho!が上手に作れるようになってきたら応用としてジュースを使って、色付き・味付きのOoho!を作ってみてはいかがでしょうか?

準備するもの

  • 通常のOoho!を作る道具一式
  • お好みのジュース200ml
  • サイダー 適量
  • スポイトまたはケチャップなどを入れるディスペンサー
  • グラス

作り方

基本的な作り方は、先ほどのOoho!と同じです。ジュースにアルギン酸ナトリウムを入れてかき混ぜ(手順①)、それをスポイトに入れます。そして、乳酸カルシウム水溶液の中に1滴ずつ落とす(手順④)と、イクラみたいなツブツブのOoho!になります。スポイトを勢いよく押し出せばヒモ状のOoho!ができることも。できたOoho!をかす揚げですくって(手順⑤)、サイダーを注いだグラスに入れると完成です。

完成したOoho!ドリンクはこちら♪

ジュースを使ったツブツブOoho!をサイダーに浮かべたら、おいしいOoho!ドリンクのできあがりです。 ツブツブを口に入れてサイダーを飲めば、味の変化も楽しむことができます。また、Ooho!ドリンクをパーティーで作れば人気者になること間違いなしです。

今回はぶどうジュースを使って作りましたが、コーラやスポーツドリンクなど、お好きな飲み物を使ってOKです。ただし、アルギン酸ナトリウムは酸性のものには溶けにくい性質があるので、100%果汁のジュースだと上手くいかないこともあるかもしれません。ご自分でもいろいろと試して、作りやすいドリンクを見つけてみてください。

最初のうちは難しいけれど、コツさえ押さえれば、誰でもきれいな形のOoho!が作れるはず。何度か失敗をくり返しながら、上手にできたときの感動は格別です。環境や水のことを考えるよい機会にもなるので、夏休みの自由研究に親子でぜひチャレンジしてはいかがでしょうか?

食べる水はスイーツにもなる!「水ゼリー」を作ってみよう

食べる水はスイーツとしても楽しめます。新感覚の水ゼリーの作り方は以下のとおりです。

【材料 4個分(1個120〜130cc)】

  • 水 500cc
  • 粉寒天 小さじ1/2(1g)
  • 粉ゼラチン 5g
  • きな粉 適量
  • 黒蜜 適量

【作り方】

  1. 鍋に粉寒天と水を入れて混ぜて溶かし、中火にかけて沸騰したら1分ほど煮立たせる
  2. 火を止めて、粗熱をとる。ゼラチンを加えて混ぜ、溶かす。
  3. 水に濡らしたカップに入れて冷蔵庫で2〜3時間冷して固める
  4. 器にのせて黒蜜ときな粉をのせる

きな粉や黒蜜に限らず、自分の好きなものをプラスすれば味のレパートリーを増やせるので、ぜひ試してみてください。

食べる水作りの際は「水」にこだわるべし!アクアクララのすすめ

食べる水「Ooho!」を作る際は、使用する水にこだわることをおすすめします。そこでご紹介したいのが、アクアクララのウォーターサーバーです。

アクアクララでは、ウォーターサーバーに使用する原水を独自の技術である「RO膜(逆浸透膜)」でろ過しています。これにより細かな不純物も除去されるため、衛生面に優れた誰もが安心して飲めるお水に仕上がります。さらに、アクアクララでは衛生面にくわえておいしさにもこだわっています。RO膜(逆浸透膜)でろ過すると不純物だけでなくミネラルも除去されてしまいますが、後から4種のミネラルをバランスよく配合しています。これにより、口当たりがまろやかなおいしいお水が完成するのです。

Ooho!・水ゼリー作りにアクアクララのお水を使用すれば、現代人に不足しがちなミネラルも手軽に体内に取り入れることができます。この機会に、ぜひアクアクララのウォーターサーバーの利用をご検討ください。

なお、アクアクララのウォーターサーバー・お水については以下の記事で詳しくご紹介しています。どうぞあわせてご覧ください。

天然水ではなくRO膜(逆浸透膜)でろ過した安心安全な軟水

おいしいお水が誕生するまで

まとめ

食べる水として注目を集めているOoho!は、ペットボトルを減らす目的として誕生したものです。ペットボトルがなくても水を持ち運べる上に、使用している膜はそのまま食べても問題ないので、ゴミを出さずに済みます。

そんなOoho!は、コツさえ掴めば自宅で簡単に作ることができます。その際、衛生的でおいしい水を使えば、安全性と味の両方にこだわったOoho!に仕上がります。たとえばアクアクララのお水は、不純物を一切含まず4種のミネラルをバランスよく配合したデザインウォーター。衛生的でおいしいお水なので、Ooho!作りに活用すれば満足のいく「食べる水」に仕上がるはずです。
また、アクアクララのウォーターサーバーがあれば毎日の水分補給も楽に行えます。この機会に、ぜひ利用を検討してみてください。