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アルカリイオン水とは?効果や飲む際の注意点をご紹介

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近年、ペットボトルの水を購入する方や、浄水器・ウォーターサーバーなどをご家庭に導入する方が増えています。中でも、アルカリイオン水は健康志向の方に注目されている水の一つですが、「どんな水なのか気になる」「どんな効果が期待できるの?」「普通の水と何が違うの?」などと疑問に思っている方もいるかもしれません。

そこで今回は、アルカリイオン水の概要や期待できる効果、アルカリイオン水の飲用を避けるべき人、飲む際の注意点などについてご紹介します。

アルカリイオン水とは

アルカリイオン水とは、水道水などを電気分解してアルカリ性にした「弱アルカリ性の水」のことです。アルカリイオン整水器(還元水素生成器・イオン水生成器)を使って作れるほか、ペットボトルでも販売されています。
アルカリイオン水の研究は1931年ごろから始まったとされ、後に説明する胃腸症状の改善に効果が期待できると判明したのが1965年のことでした。また、現在のようにアルカリイオン水という名称が普及し始めたのはアルカリイオン整水器が承認された1979年ごろとされており、メディアで取り上げられるなどして少しずつアルカリイオン水の認知度が広まっていきました。

アルカリイオン整水器と浄水器の違い

「アルカリイオン整水器(以下、整水器)」は、水を電気分解してアルカリイオン水を作る機器です。水道水に整水器で電圧をかけると酸化還元反応が起こるのですが、陽極(正の電極・プラスの電極)側には「酸素」と「水素イオン」が発生し、陰極(負の電極・マイナスの電極)側には「水素」と「水酸化物イオン」が発生します。その際、陰極側で生成される弱アルカリ性の水をアルカリイオン水と呼ぶのです。

アルカリイオン整水器と浄水器の違いは「医療効果があるかどうか」という点です。アルカリイオン整水器は厚生労働省から“管理医療機器”として承認を受けており、胃腸の働きをよくする効果が期待されています。
また、アルカリイオン整水器と浄水器では水の作り方にも違いがあります。浄水器は水道水をろ過することで残留塩素(カルキ臭)・不純物などを除去して水をきれいにしますが、アルカリイオン水は残留塩素・不純物を取り除いてきれいにした水を、さらに電気分解することでアルカリイオン水と酸性水を作り出します。

アルカリイオン水の効果

アルカリイオン水は医療効果が認められている“機能水”であり、特長的な効果には下記があります。

胃腸症状の改善が期待できる

アルカリイオン水は胃腸症状の改善に効果が期待できます。たとえば、1日1L前後のアルカリイオン水を継続飲用すると、慢性下痢、腸内異常発酵、胃酸過多などさまざまな胃腸症状が改善されるといわれており、その有効性は科学的にも認められています。
なお、医療効果があるとされるアルカリイオン水は、 pH値9〜10ほどの水です。

口臭の抑制効果が期待できる

アルカリイオン水は、口臭の抑制効果が期待できます。口臭の発生原因はさまざまですが、その中の一つに舌苔(ぜったい)の発生があります。舌苔はアルカリイオン水を使用して除去することができ、市販の口臭予防歯磨き粉のアルカリイオン水で歯磨き後にアルカリイオン水で湿らせたコットンで下の表面と裏を1回ずつ拭くだけです。毎日継続することで、口臭を抑制することができます。

アルカリイオン水の飲用を避けるべき人・タイミング

アルカリイオン水は誰でも飲めるわけではありません。乳幼児・疾患等がある人は、アルカリイオン水の飲用を避けたほうがよいといわれています。また、薬を飲むときにアルカリイオン水での服用も避けましょう。

乳幼児

硬度が高い水にはミネラル成分が豊富に含まれており、ミネラルを摂取しすぎると赤ちゃんの体に負担がかかります。そもそも、乳幼児用のミルクはミネラルなどの栄養成分が入っているため、ミルク作りに使用するとミネラルの過剰摂取になる恐れがあるのです。もし乳幼児にアルカリイオン水を与える場合には、水の硬度に注意しましょう。

疾患等がある人

疾患などにより腎臓に障害がある方は、アルカリイオン水の飲用を控えるよう定められています。もちろん全ての方がアルカリイオン水を飲用できないというわけではありません。たとえば、症状が軽度の場合なら、かかりつけ医に相談し、体に負担がないと判断されたなら飲用を許可してもらえることもあります。しかし、腎不全やカリウム排泄障害などの重い症状がある方は飲用しないようにと注意喚起されています。臨床試験において、ph11のアルカリイオン水を飲用したときに血清カリウムが上昇したという報告もあるため、腎臓障害を患っている方、疾患などにより医師の治療を受けている方は注意が必要です。

薬を服用するとき

薬を服用するときは、アルカリイオン水での飲用は控えてください。
薬はpH7あたりの水で服用することを前提に作られているため、硬度の高いアルカリイオン水は薬の服用には不向きです。アルカリイオン水で薬を飲んだ際の人体への影響を示すデータはありませんが、アルカリイオン水が薬の効果を阻害してしまう可能性はゼロではありません。万が一の可能性を考え、薬を飲む際はアルカリイオン水での飲用は避けましょう。

アルカリイオン水を飲む際の注意点

アルカリイオン水を飲む際は、下記のことに注意しましょう。

pH値に注意する

アルカリイオン水を飲む際は、pH値の低いものから少しずつ飲むようにしましょう。pH値とはアルカリ性・中性・酸性の度合いを示す数値のことです。pH7が中性、それよりも数値が小さいと酸性、数値が大きいとアルカリ性を示します。また、pH10以上のアルカリイオン水のことを「強アルカリイオン水」と呼びますが、アルカリ性が強すぎるため、人体への影響を考慮して飲まないようにと注意喚起されています。人によっては、pH値が高いアルカリイオン水が体に合わないこともあるため注意が必要です。

アルカリイオン整水器はpH値を設定できるため、pH8〜9あたりに設定し、かつコップ1杯ほどから飲み始めてみましょう。pH値を高くしたり飲む量を増やしたりするのは、2週間ほど続けて体が慣れてきてからにしてください。1カ月に1回以上はpHを確認し、慣れてきたら少しずつpH値と量を調整、最終的にはpH9.5ほどの出来立てのアルカリイオン水を飲むようにするとよいでしょう。

飲み過ぎない

アルカリイオン水は医療効果があると認められている機能水なので、たくさん飲んでしまいたくなる方もいるかもしれません。しかし、医療効果があるからこそ、人体への影響を考えて飲む量にも気をつけなくてはなりません。
アルカリイオン水を飲む際の目安は、1日500〜1000mLほどです。それ以上飲んでしまうと、逆に胃酸の働きを弱めてしまう可能性があるため注意が必要です。

なお、前述したようにアルカリイオン水は出来立てをすぐに飲むことをおすすめします。冷蔵庫で保管するとしても、あまり長く保管することはせず、2日以内には飲み切るようにしてください。

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まとめ

アルカリイオン水は医療効能が認められた機能水なので、毎日飲み続けることで胃腸症状の改善が期待できます。しかし、アルカリイオン水はpH値が高いものほど飲用には不向きです。整水器を使ってアルカリイオン水を作る場合は、pH8〜9あたりに設定し、コップ1杯など少量から飲み始めることをおすすめします。また、体によい効果が期待できるからとアルカリイオン水を飲み過ぎてしまうのは、逆に不調を招く恐れがあるため控えましょう。通常の水だと1日2Lほど飲むこともありますが、アルカリイオン水の目安は1日500〜1000mLほどです。飲み過ぎてしまうと、胃腸の働きを弱める恐れがあるため、容量を守って正しく飲むことが大切です。

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