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母乳が出なくなる主な原因とは?出ないときの対処法も解説

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「赤ちゃんにはなるべく母乳を与えるのがよい」と見聞きし、母乳育児をがんばるママは多いでしょう。しかし、何らかの理由により母乳が出なくなることがあります。母乳育児を続けたい方にとっては大きな悩みになるため、早めに解決するためにも母乳が出なくなる原因を知っておくことが大切です。

そこで今回は、母乳が出なくなる原因と対処法をご紹介します。また、育児にウォーターサーバーがおすすめな理由もまとめているので、ぜひご参考にしてください。

母乳が出なくなる7つの原因

これまで問題なく出ていた母乳がある日減ってしまい、出なくなることがあります。また、産後しばらくしても「母乳が出ない」と悩むママもいるでしょう。母乳が出ない主な原因は、以下の7つがあげられます。

  • 授乳回数が少ない
  • 食生活の乱れ
  • 睡眠不足
  • 水分不足
  • ストレスや疲労の蓄積
  • 乳腺が少ない
  • 無痛分娩による影響

それぞれ詳しくご紹介します。

1.授乳回数が少ない

母乳が出なくなる原因に、授乳回数が少ない点があげられます。

私たちの身体には、「プロラクチン」と呼ばれる母乳の分泌を促すホルモンがあります。赤ちゃんがおっぱいを吸うと内分泌器官である脳下垂体が刺激され、プロラクチンの分泌が上昇します。しかし、授乳回数が少ないとプロラクチンの分泌が少なくなるため、母乳が出なくなってしまうのです。

2.食生活の乱れ

母乳が出なくなる原因に、食生活の乱れもあります。家事や育児に追われていると、自分の食事は後回しにしてしまう方も多いもの。しかし、母乳は血液から作られ、血液は食事によって作られます。そのため、食事量が少ないと母乳が出にくくなるといわれています。

3.睡眠不足

母乳が出ない原因に、ママの睡眠不足もあります。夜間も授乳をしているとまとまった睡眠をとることが難しく、どうしても睡眠不足になってしまう方は多いもの。睡眠不足はストレスの原因になるほか、血流が悪くなってしまいます。これにより、母乳が出なくなってしまうのです。

4.水分不足

家事や育児に追われているとゆっくり過ごす時間がなく、喉が渇いてからようやく水分を摂るママは多いのではないでしょうか。しかし、母乳が出ない原因には水分不足も関係しています。なぜなら、母乳の80%は水分でできているからです。授乳期間中はいつもよりも水分が不足しやすいため、こまめに水分を摂らないと脱水状態になり、母乳の出が悪くなってしまいます。

5.ストレスや疲労の蓄積

ストレスや疲労の蓄積も母乳が出ない原因のひとつです。

私たちの身体には、母乳を作る「プロラクチン」とは別に、「オキシトシン」と呼ばれる母乳を出すためのホルモンがあります。別名「愛情ホルモン」「幸せホルモン」と呼ばれており、赤ちゃんがおっぱいを吸ったり人とのコミュニケーションによってオキシトシンが分泌されます。しかし、ストレスや疲労が蓄積している状態だとオキシトシンの分泌がセーブされてしまい、母乳があまり出なくなってしまいます。

6.乳腺が少ない

母乳は、脳からプロラクチンが分泌されて乳腺で作られます。しかし、その乳腺の数が少ないことによって母乳が出にくいことがあります。

7.無痛分娩による影響

オキシトシンは子宮を収縮させる働きがあり、また体内から生成されるホルモンなので安全性の高さから陣痛促進剤として活用されています。

無痛分娩で人工のオキシトシンを含んだ陣痛促進剤を使用した場合、体内で生成されるオキシトシンが減少する可能性があるといわれており、その結果母乳が出にくくなることがあるようです。

母乳が出ないときの対処法

母乳が出ないときは以下の方法を試しましょう。

授乳時間と回数を気にせず赤ちゃんにおっぱいを与える

「授乳の時間は3時間空ける」と見聞きしたことがある方は多いはず。これにより、「母乳をあげてから次の授乳まで時間があるから」「今あげると1日の目安の回数を超えてしまうから」など、時間と回数を気にして授乳を控えているママもいるのではないでしょうか。しかし、授乳の時間を3時間空けるのはミルクの場合です。ミルクは消化に時間がかかり、赤ちゃんの胃腸に負担を与えてしまう可能性があるからです。

その点、母乳は赤ちゃんが欲しがるタイミングで与えてよいといわれています。授乳時間と回数を気にせず与えることで、プロラクチンとオキシトシンが分泌され、母乳が出やすくなります。また、母乳があまり出ないと、諦めてミルクを与える方もいるでしょう。仮に母乳が出なくても、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうだけでも効果的といわれています。「母乳育児を続けたい」と思っているママは、まずは授乳時間と回数を気にせず、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうのがおすすめです。

搾乳する

赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことによって母乳が出なくなるのを改善できますが、お腹いっぱいのときは母乳を欲しがらないことがあります。
このほか「乳首が切れて痛い」「乳首に水疱ができた」など、ママ側の事情により授乳を避けたほうがよい場合もあるでしょう。赤ちゃんにおっぱいを吸わせることができない場合は、搾乳するのも一案です。

搾乳はおっぱいをあげるのと同じく、乳頭を刺激することによって母乳が出なくなるのを防ぐことができます。赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれないときでも授乳回数を増やせるので、母乳育児を続けたい方は搾乳をするとよいでしょう。

なお、赤ちゃんがおっぱいを飲み残している可能性がある場合も、搾乳して母乳を出すのがおすすめです。しっかり出すことによって乳腺炎を防ぐことができます。

ミルクを与える

母乳が出ないときは、ミルクを与えることが大切です。
赤ちゃんに栄養を与えることが最大の目的ですが、ミルクを与えることによって母乳が出る可能性があります。前述したように、母乳が出ない原因のひとつに「睡眠不足」があります。赤ちゃんの授乳をパパや一緒に住んでいる家族に協力してもらえると、その間ママは睡眠をとることができます。この結果、睡眠不足が解消されてストレスが低減し、血流の改善が期待できます。これにより、母乳の出がよくなる可能性があるのです。

ミルクには赤ちゃんに必要な栄養素が含まれているため、「絶対に母乳を与えないといけない」ということはありません。なるべく母乳を飲ませられるだけ飲ませて、足りない分はミルクで補うとよいでしょう。そうすれば、「母乳が出ない」と悩みすぎてストレスを抱えてしまうのを防げるはずです。母乳が出るようになったらミルクの量を減らすのも一案です。

母乳が出ないときにも役立つウォーターサーバーの魅力

前述したように、母乳が出ない原因には「水分不足」があります。母乳の80%は水分なので、こまめに水分を補給しないと母乳の出が悪くなります。とはいえ、家事や育児に追われていると自分のことは後回しになり、水分補給がなかなかできないことも。そこでおすすめなのが、ウォーターサーバーの利用です。

ウォーターサーバーがあれば、冷たい飲み物と温かい飲み物どちらもすぐに準備することができます。たとえば、「寒いから温かい飲み物を飲みたい」と思ってもお湯を沸かすことを考えると面倒になってしまい、疲れていると水分補給をすることすら諦めてしまうかもしれません。
その点、ウォーターサーバーは温水フォーセットを操作して取水するだけなので、お湯を準備しなくて済みます。これにより、水分補給がしやすくなり母乳の出を改善できる可能性があります。

このほか、ウォーターサーバーは赤ちゃんのミルク作りにも役立ちます。お湯を準備する必要がないので、お腹が空いている赤ちゃんをあまり待たせなくて済むでしょう。

まとめ

母乳が出なくなる主な原因は、「授乳回数が少ない」「食生活の乱れ」「睡眠不足」「水分不足」「ストレスや疲労の蓄積」「乳腺が少ない」「無痛分娩による影響」の7つです。最初は母乳育児が軌道に乗らず、悩むママは少なくないもの。しかし、諦めずに授乳を続けることによって母乳の出がよくなることもあります。「母乳で育てたい」と考えている方は、今回ご紹介した母乳が出ないときの対処法を試してみてください。また、水分補給がしやすい環境を整えたい方や赤ちゃんのミルク作りの負担を軽減したい方は、ウォーターサーバーの利用を検討するとよいでしょう。

ウォーターサーバーはミルクを作るときだけでなく、離乳食を作るときや赤ちゃんに水分を与えるときにも役立ちます。母乳やミルクを卒業したあとも活用できるため、ぜひこの機会にウォーターサーバーの利用を検討してみてはいかがでしょうか。