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母乳とミルクの違いとは?それぞれのメリット・デメリットも解説

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「赤ちゃんには母乳を与えたほうがよい」という言葉を見聞きしたことがある方は多いのではないでしょうか。そもそもなぜ母乳のほうがよいのか、疑問に思っている方もいるはず。

そこで今回は、母乳とミルクの違いについて解説します。また、母乳とミルクそれぞれのメリット・デメリットもご紹介しているので、ぜひご覧ください。

母乳とミルクの違いとは

母乳とミルクの違いには、「含まれる物質と栄養成分の量」があげられます。

まず、母乳には「免疫物質」が含まれています。免疫物質は特に初乳(産後5日目ごろまでの母乳)に多く含まれており、6カ月間母乳を与えた場合、3歳ごろまで感染症のリスクを低減できるという報告があります。産後すぐは母乳が出にくいこともありますが、少しでも母乳を与えることで赤ちゃんに免疫物質を受け渡すことができます。そのため、なるべく赤ちゃんに母乳を与えるのがよいといわれています。
2週間目以降の母乳は、脂肪分やカロリーが多くなるのが特徴です。赤ちゃんの成長に合わせて母乳の成分が変わってきます。
一方、ミルクには母乳に不足しがちな「ビタミンK」「ビタミンD」が多く含まれています。国のガイドラインをもとに各メーカーがミルクを作っているため、どの製品を選んでも成分の違いに差はありません。ただし、「育児用ミルク」と「フォローアップミルク」は別物です。フォローアップミルクは「離乳食をあまり食べてくれない」「鉄欠乏性貧血のリスクが高い」「体重が増えない」などの場合に使用します。そのため、フォローアップミルクは離乳食で不足しがちな栄養を補うことができます。母乳の代わりにミルクを与える場合は、育児用ミルクを与えましょう。

母乳とミルクのメリット・デメリット

母乳とミルクには、それぞれメリット・デメリットがあるため、以下にて押さえておきましょう。

母乳のメリット・デメリット

母乳育児のメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット

第一に、「赤ちゃんの免疫力が高まる」です。前述したように、母乳には免疫物質が含まれています。ミルクには含まれていないため、母乳ならではのメリットといえます。

母乳育児のメリットに「産後の身体の回復を促すホルモンが分泌される」もあげられます。赤ちゃんがおっぱいを吸うと、オキシトシンと呼ばれるホルモンが分泌されます。オキシトシンが分泌されることによって子宮が収縮し、出血量を抑えることができるため、貧血予防になります。この結果、産後の身体の回復を早くすることができるのです。

このほか、母乳育児をすることによって「コストがかからない」というメリットもあります。ミルク育児の場合、市販の育児用ミルクを都度購入しなければいけないため、コストがかかってしまうでしょう。その点、母乳育児ならミルクの購入が不要です。これにより、ほかのものに費用を充てることができます。

母乳育児のメリットに「外出時の荷物が減る」という点もあげられます。ミルク育児の場合、外出する際にミルク・哺乳瓶・お湯・水を持たなければいけません。一方、母乳育児の場合はこれらの荷物が不要です。赤ちゃんのおむつや着替えなど荷物を必要最低限に抑えられるため、外出時の負担軽減につながります。

デメリット

母乳育児のデメリットは、「食事や飲み物に気をつける必要がある」です。ママが食べたものや飲んだものが母乳を通じて、赤ちゃんにも影響を及ぼします。そのため、糖分が多いものや脂っこいものは食べ過ぎないように気をつけましょう。また、アルコールは発育に影響する可能性があるといわれています。この理由により、授乳中はアルコールの摂取を控えることが大切です。

このほか、母乳育児のデメリットに「おっぱいトラブルが起きることがある」があげられます。おっぱいを浅く吸われたり乳首を引っ張られたりすると、乳首に痛みが生じます。赤ちゃんに歯が生え始めると、噛まれて乳首に傷ができてしまうこともあるでしょう。

母乳育児のデメリットには、「預けることが難しい」という点もあげられます。完全母乳の場合、他人に預けることが難しくなります。そのため、保育園によっては完全母乳だと断られることがあります。また、ママが体調不良のときでもパパや両親に任せることができず、ゆっくり休めないこともあるかもしれません。

ミルクのメリット・デメリット

ミルク育児のメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット

ミルク育児のメリットは、「飲んだ量がわかる」です。母乳の場合は赤ちゃんがどのくらいの量を飲んでいるかわからないため、足りているのかどうかがわかりにくいもの。その点、ミルクなら「目安より飲む量が少ないかも」など飲んだ量を知ることができます。これにより、「いつもより少ないから体調が悪いのかな」というように、赤ちゃんの体調にも気付きやすくなります。

このほか、「食べ物や飲み物に気をつかわなくてよい」という点もミルク育児のメリットです。ミルクならママは好きなものを食べたり飲んだりすることができるため、我慢しなくて済むでしょう。

ミルク育児のメリットには、「腹持ちがよいため夜ぐっすり寝てくれることがある」という点もあげられます。母乳よりもミルクは腹持ちがよいといわれています。授乳間隔を長くできるため、寝る前にミルクを与えればぐっすり眠ってくれるかもしれません。これにより、ママも少しは睡眠時間を確保することができます。

「授乳を任せられるため預けやすい」という点もミルク育児のメリットです。前述したように、赤ちゃんに母乳を与える場合ママの代わりはいません。赤ちゃんがお腹が空いて泣いたときはママが授乳しなければならないでしょう。その点、ミルクならママ以外の人に授乳してもらうことができます。保育園や実家にも預けやすくなるため、ママの負担軽減につながります。

デメリット

ミルク育児のデメリットは、「コストがかかる」です。前述したように、ミルクを与えている場合は卒業するまでミルクを購入し続けなければいけません。育児用ミルクは決して安くはないので、家計の負担になってしまうでしょう。

このほか、「外出時の荷物が多くなる」という点もミルク育児のデメリットです。赤ちゃんにミルクを与える場合は、お湯や水なども持ち運ぶ必要があります。これにより、荷物が多くなり移動が大変になってしまう可能性があります。

「ミルク作りに手間と時間がかかる」という点もミルク育児のデメリットです。ミルクを作る際、哺乳瓶の洗浄・消毒を行ったりお湯を準備したりしなければならず、これに手間と時間がかかります。また、赤ちゃんが飲める温度にまで冷ます必要があり、それを1日に何度も行うため「ミルク作りが大変」と思う方も少なくないでしょう。

母乳とミルクどちらがよい?

「結局のところ、母乳とミルクどちらがよいのだろう」と悩んでしまう方もいるかもしれません。しかし、どちらか一方がよいということはありません。

母乳を与えることにストレスがなく、安定して出るのであれば母乳を与えるとよいでしょう。
「乳首が痛くて母乳を与えるのがつらい」「職場復帰のために保育園に預けたい」などの場合は、ミルク育児を選ぶのがおすすめです。ミルクは母乳に似せた成分で作られているため、ほとんど違いはありません。栄養面を過度に気にする心配はないので、安心してミルクを与えることができます。

母乳育児とミルク育児どちらにしようか悩んだときは、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて選んでみてください。混合にするという方法もあるので、ママと赤ちゃんに合った方法で授乳をしましょう。

ミルク作りをするならウォーターサーバーの利用がおすすめ!

赤ちゃんがいる家庭は、ウォーターサーバーの利用がおすすめです。前述したように、ミルクを作る際にはお湯を準備しなければいけません。やかんや鍋に水を移して沸騰させる場合は、お湯を準備するまでに時間がかかります。電気ケトルを使用する場合も、スイッチを押してからお湯を準備できるまでに時間がかかるでしょう。
その点、ウォーターサーバーなら待たずにお湯を取水できます。これにより、お湯を準備する手間と時間がかからないのです。

さらに、ウォーターサーバーの水は衛生的なので、赤ちゃんにも安心して与えることができます。定期メンテナンスを実施しているメーカーのウォーターサーバーを利用すれば、より衛生面で安心できるでしょう。

まとめ

母乳とミルクの大きな違いは、「含まれる物質と栄養成分の量」です。母乳には免疫物質が含まれており、ミルクには母乳に不足しがちなビタミンKやビタミンDが多く含まれています。それぞれメリット・デメリットがあるため、どちらがよいかはママと赤ちゃんの体調やライフスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。

「育児や家事の負担を少しでも軽減したい」という方は、ウォーターサーバーを活用しましょう。ウォーターサーバーはお湯をすぐに準備できるため、赤ちゃんのミルク作りはもちろん、離乳食作りや水分補給にも役立ちます。また、ママが「温かい飲み物を飲んで一息つきたい」というときにも赤ちゃんを抱っこしながら注げるウォーターサーバーが役立つので、まだ利用していない方はこの機会に取り入れてみてはいかがでしょうか。