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水道水の塩素は取り除くべき?健康・風味への影響と除去方法について

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日本の水道水は厳しい水質基準によって管理されていて、先進国の中でもトップクラスの安全性を誇っています。ところが人によってはまれに、水道水を使って肌が荒れたり、髪がパサついたりといったトラブルが起きてしまうことも。これは水道水の「残留塩素」によるもので、水を飲んでカルキ臭いと感じるのもこの塩素が原因です。なぜ、水道水に塩素が含まれているのでしょうか?

今回は、水道水に残留塩素が含まれている理由や塩素が及ぼす影響、5つの除去方法を詳しく解説します。ぜひ、ご参考にしてください。

主に殺菌消毒のため!水道水に塩素が含まれている理由

日本国内では、水道水には「塩素」を入れることが水道法によって義務づけられています。これは、塩素が持つ強い漂白・殺菌作用を利用して、水に含まれている大腸菌などの病原菌や雑菌、細菌などを消毒するためです。基本的に水道水に添加する塩素は微量のため、人体には影響のない濃度だとされていますが、法律で蛇口から出る水道水の中に0.1mg/L基準値以上の残留塩素があることが義務づけられています。塩素の最低基準が設けられており、水道水の殺菌消毒が確実に行われていると判断しているためです。

ただし、「水質管理目標値」によって残留塩素の上限が決められているので、その数値が高すぎるということはありません。とはいえ、人によってはわずかな塩素によって肌トラブルを起こしたり、臭いが気になったりすることもありますので、そうした場合には塩素を除去してから水を使うようにしましょう。

気になる疑問!塩素が及ぼす影響にはどのようなものがあるの?

水道水に含まれる塩素は病原菌や雑菌、細菌などを消毒するためのものとはいえ、「口に含んでも問題ないのか?」と心配になることもあるかもしれません。そこで、以下にて塩素が及ぼす影響について解説します。

健康面への影響はほとんどない

水道水に含まれる塩素が健康面へ影響を及ぼすことはほとんどありません。なぜなら前述したように、身体には影響のない濃度だからです。水道水を毎日飲んでも体調が悪くなることはないので、健康面への配慮として塩素を除去する必要はとくにないといえます。

水の風味には影響を及ぼすことも

水道水に含まれる塩素は、水の風味に影響を及ぼすことがあります。水道水を飲む際に感じる「カルキ臭」が、まさに塩素による影響です。水質管理目標値で塩素の上限が定められているのでその数値を上回ることはありませんが、塩素の含有量には地域差があります。そのため、地域によってはカルキ臭をきつく感じることがあるのです。塩素は料理の風味にも影響を及ぼす可能性があるので、気になる方は除去するようにしましょう。

知っておけば役に立つ!水道水から塩素を除去する5つの方法

水道水に含まれる塩素は、以下の5つの方法によって除去することができます。

水道水を煮沸する

水道水の塩素は熱に弱いため、煮沸によって除去することができます。ただし、その場合は沸騰してから「さらに15分以上」沸騰し続けることが大切です。なぜなら、水道水には消毒処理の過程で発がん性があるとされる「トリハロメタン」が含まれている場合があり、水道水を沸騰させることでその量は2〜3倍に増え、沸騰直後には最もその濃度が濃くなるからです。水道水が沸騰してからさらに15分ほど沸騰し続ければ、ピークを超え水分中のトリハロメタンを除去することができます。

なお、気化したトリハロメタンを空中に逃がすため、やかんのフタは開けたままにしておきましょう。

水道水を汲み置きする

このほか、汲み置きした水道水を日光に6時間以上当て、紫外線によって塩素を分解する方法もあります。日光の当たらない室内で汲み置きするのも有効ですが、6時間ひいては1日放置しても塩素を完全に除去することはできません。室内だとかなり時間がかかってしまうので、水道水を汲み置きするのであれば日光に当てるのが無難です。

なお、塩素を除去した水道水は殺菌作用が失われ雑菌が繁殖しやすくなる上、とくに夏場は温度が高く細菌が活性しやすくなるので、汲み置きをする際は十分に注意しましょう。

水道水にレモンを入れる

水道水の塩素を除去する際は、レモンを使うのもおすすめです。ビタミンCには塩素を分解する作用があるので、輪切りしたレモン一切れまたはレモン果汁を水に入れることで除去できます。このほか、ビタミンCが豊富なオレンジやキウイを入れても塩素を除去できるので、レモンがないときは代用するとよいでしょう。

水道水に活性炭を入れる

塩素を除去する方法としては、水道水に活性炭を入れるのも有効です。活性炭には、目に見えない細かな隙間が無数に存在しています。そのため水道水に活性炭を入れると、その隙間に塩素が吸着し取り除かれるというわけです。くわえて活性炭にはミネラルが含まれているため、水道水に入れるとミネラルが溶け出し、まるでミネラルウォーターのような仕上がりになります。

なお、塩素を除去するために活性炭を使用する場合は、先に煮沸消毒をしなければなりません。消毒後、活性炭を十分に乾燥させたら、水1Lに対して150gを目安に入れましょう。塩素が完全に除去されるまでに1日ほどかかるので、冷蔵庫または常温で保管してください。

市販の浄水器を使用する

塩素の除去方法には、市販の浄水器を利用するというものもあります。浄水器には活性炭をはじめとするろ過材が使用されており、そこを水道水が通ることで塩素を除去できるのです。浄水器を蛇口に連携すれば、あとはいつも通り水道水を使用するだけでOKなので、誰でも手間なく塩素を含まない水を味わえます。

ただし、浄水器をお手入れしないまま使い続けると、劣化により機能性が低下してしまいます。この場合、当然ですが塩素を十分に除去できない可能性があるため、浄水器のカートリッジは定期的に交換するようにしましょう。

【+α】塩素を除去した後の注意点

塩素を除去した水道水は、いわば「殺菌作用を失った水」です。長らく放置すると雑菌が繁殖する恐れがあるため、早めに使い切るようにしましょう。もし「すぐに使い切れない」という場合は、塩素を除去した水道水をきれいな密閉容器に入れて冷蔵庫で保存するようにしましょう。ただし、それでも2日以内に使い切ることが大切です。

塩素を含まない水を飲みたい!それならアクアクララのお水がおすすめ

「水道水の塩素除去が面倒」 という方には、アクアクララのウォーターサーバーがおすすめです。食品衛生法の基準を満たした水を原水としているだけでなく、独自技術である「RO膜(逆浸透膜)」でその水をろ過しているため、不純物はもちろん、塩素も取り除かれています。この工程により、ボトルを開封しウォーターサーバーにセットするだけでおいしいお水を飲むことができるのです。

さらにアクアクララでは、ウォーターサーバーの水に4種のミネラル(カルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウム)をバランスよく配合しています。このバランスが崩れると水の味が変わってしまいますが、アクアクララでは厳しい自社基準を設けて徹底的に管理しています。これにより、安定した品質のおいしいお水をお届けすることができています。小さな赤ちゃんのいるお宅や、口にするものの安全性にこだわりたい方は、ぜひアクアクララの利用をご検討ください。

※ボトルを開封しウォーターサーバーにセットした後は、2週間を目処にできるだけ早くお飲みいただくようお願いいたします。

なお、アクアクララのお水の特長は以下の記事にてご紹介しています。ぜひご覧ください。

天然水ではなくRO膜(逆浸透膜)でろ過した安心安全な軟水

おいしいお水が誕生するまで

まとめ

水道水は、塩素で殺菌消毒を行ったのち各家庭に供給されています。そのため、健康面への影響はほとんどなく安心して飲むことができます。しかし、塩素は水道水の風味には影響を及ぼすため、「おいしくない」と感じることもあるかもしれません。その場合は、今回ご紹介した5つの方法で塩素を除去するようにしましょう。

とはいえ、毎日塩素を除去するのは大変なもの。「塩素を含まない水を手軽に飲みたい」という方は、この機会にぜひウォーターサーバーの利用をご検討ください。
たとえばアクアクララのウォーターサーバーでは、RO膜(逆浸透膜)で塩素やそのほかの不純物を除去した「RO水」を採用しています。また、RO水に4種のミネラルをバランスよく配合することで、まろやかな口当たりのおいしいお水に仕上げています。

水道水ならではのクセが気になる方、そして毎日飲む水にこだわりたい方は、この機会にぜひアクアクララのウォーターサーバーに目を向けてみてください。