ウォーターサーバーが無料って本当?からくりや注意点を徹底解説

目次
ウォーターサーバーは、自宅やオフィスで手軽においしい水を利用できる便利なサービスです。「無料」とうたう広告も多く見られますが、実際には水の購入費やメンテナンス料などがかかります。契約条件を十分に理解せずに導入すると、思わぬ出費や解約時のトラブルにつながることもあるため注意しましょう。
ウォーターサーバーは、サービスの仕組みや契約内容を把握していれば、日常の快適さや防災備蓄といった複数のメリットがあります。当記事では、「ウォーターサーバーが無料」とされる仕組みや契約時の注意点、導入によるメリット・デメリットを具体的に解説します。
「ウォーターサーバーが無料」のからくり
「ウォーターサーバーが無料」と銘打たれていても、完全に費用がかからないわけではなく、企業側に一定の利益が出るように設定されています。契約の際は、実際に必要となる費用や契約条件を確認しておくと安心です。
ここでは、「ウォーターサーバーが無料」の仕組みについて解説します。
基本的にウォーターサーバーのレンタル代だけが無料になる
ウォーターサーバーの広告で「無料」と表記されている場合、ウォーターサーバー本体のレンタル代のみを指しているケースが一般的です。つまり、本体を借りる費用は免除されますが、実際には水代やその他のサービスに費用がかかります。企業は水の販売を主な利益源としており、契約者が定期的に水を購入することで安定した売上を得られる仕組みです。
また、ウォーターサーバーの設置料や事務手数料が無料になるケースもありますが、その分、最低利用期間やボトルの注文ノルマが条件として設定されていることもあります。レンタル料が無料である一方、継続的な水の購入が必要な点に注意しましょう。
ウォーターサーバーの維持費や水の購入費はかかる
ウォーターサーバー本体のレンタル代以外にかかる費用として、ウォーターサーバーの維持費や水の購入費があります。宅配型ウォーターサーバーでは、ボトル1本(12L)の水の価格は2,000円前後で、何人家族かにもよりますが月に2~4本の注文が必要になる場合が多く、一人暮らしであれば4,000円前後、子育て中の家庭であれば8,000円程度の月額費用がかかります。また、メンテナンス料やサポート料としては月1,000円前後がかかります。
浄水型ウォーターサーバーの場合は水代はかかりませんが、レンタル料やフィルター交換費用が必要です。
一定期間以上契約を続けなければ違約金を請求される
ウォーターサーバーの契約には、多くの場合「最低契約期間」が設定されています。一般的には1~3年程度で、この期間内に解約すると違約金が発生します。違約金の金額はメーカーや契約プランによって異なりますが、一般的には1万円前後、高い場合は2万円を超えることもあります。短期間で解約すると予想外の出費につながる点には注意しましょう。
特に転勤やライフスタイルの変化で利用をやめる可能性がある人は、契約前に必ず契約期間と違約金の有無を確認することが大切です。条件を理解せずに契約すると「思ったより自由に解約できない」という不満につながるケースもあります。
「ウォーターサーバーが無料」が危ない・罠といわれる理由
ウォーターサーバーの多くは正規の販売代理店やメーカーがコンプライアンスを守り、健全に営業活動を行っています。しかし一部の企業による強引な勧誘や説明不足が原因で、消費者トラブルが発生していることも事実です。
ここでは、実際に起こり得るトラブル事例を通じて、契約時に気をつけるべきポイントを解説します。
強引な勧誘を受けることがある
家電量販店などの催事イベントで、一部の企業が強引にウォーターサーバーを契約させようとするケースがあります。また、引越し直後に不動産関連会社を通じて営業電話がかかり、断っても何度も勧誘されるケースにも注意が必要です。
強引な勧誘に対しては冷静な判断を下すのが難しく、必要性を十分に考えないまま契約してしまうリスクがあります。強引な勧誘には即答せず、公式サイトや複数の業者を比較した上で判断しましょう。
勧誘時に説明が不十分な営業担当者がいる
ウォーターサーバー契約の際、営業担当者がメリットだけを強調し、契約条件を十分に説明しないケースにも注意が必要です。たとえば、最低契約期間や途中解約時の違約金、月々の水の最低注文数などが明示されないまま契約が進められ、結果として「聞いていなかった高額な解約料を請求された」「レンタルと思っていたのに購入契約だった」などのトラブルが発生します。
契約時は、契約書や公式サイトの利用規約を必ず確認しましょう。
ウォーターサーバーを契約するときに注意すべきポイント
ウォーターサーバーは日常生活を快適にしてくれる便利なサービスですが、契約条件を十分に理解していないと、想定外の費用や制約に悩まされる可能性があります。契約する際は、各社の料金体系や条件を比較し、長期的に無理なく利用できるかどうかを事前に検討することが大切です。
ここでは、契約前に確認しておきたいポイントを解説します。
最低契約期間
多くのウォーターサーバーには最低契約期間が設けられており、一般的には1年から3年程度が目安です。この期間内に解約すると違約金が発生するため、短期間の利用を想定している人にとっては注意が必要です。
ただし、最低契約期間を設定する代わりに月額料金が割安になっているケースもあります。長くおいしい水を利用し続けたい人にとっては問題になりませんが、転勤や引越しの可能性がある人やライフスタイルの変化が想定される人は、解約条件が柔軟であったり、プランの変更が容易だったりするサービスを選んでおくと安心です。
契約書や公式サイトに記載された条件を事前に確認し、自分の状況に合ったプランを選ぶことが大切です。
解約・途中解除の際に発生する費用
最低契約期間内に解約すると、多くのメーカーで解約料やウォーターサーバーの撤去・返送費用が発生します。その金額はメーカーによって異なり、1万円程度で済む場合もあれば2万円を超えるケースもあります。初めは長期的に使うつもりで契約したものの、途中でライフスタイルが変わって解約する場合もあるため、契約の際には「解約条件」や「撤去費用」の有無、さらに金額の具体的な設定を必ず確認しましょう。
契約全体のトータルコストを意識してサービスを比較すれば、利用するサービスを納得して選べます。
水の最低注文本数や注文頻度
宅配型ウォーターサーバーでは、多くのメーカーが「月2本以上(24L)」といった最低注文本数を定めています。水を多く消費する家庭にとっては問題ありませんが、水の消費量が少ない世帯では使い切れずに余ってしまうリスクがあります。余った水は場所を取るだけでなく、賞味期限の管理も必要になり、手間となります。
水の使用量は家庭の人数やライフスタイルによって大きく異なるため、自分の生活に合った注文条件かどうかを契約前に確認しましょう。利用量が少ない家庭では、レンタル料が有料でもボトルの注文ノルマがないプランを選ぶほうが結果的に安く済む場合もあります。
配送スキップの可否
水を定期購入する契約の場合、水が余ってしまった場合に配送をスキップできるかどうかも、契約時に確認しておきましょう。多くのメーカーではスキップ制度を導入していますが、「2か月連続ではスキップ不可」「年間でスキップできる回数に上限がある」など、条件が付いていることが一般的です。
スキップができない場合、不必要な水が届き続けてしまい、保管場所を圧迫するだけでなく、費用面でも無駄が発生します。特に一人暮らしや水の消費量が安定しない家庭では、スキップ制度が柔軟な会社を選ぶことが安心につながります。
また、配送間隔を自由に設定できるプランや、必要なときにだけ注文できるサービスもあるので、自分の使用量に合った仕組みを選びましょう。
メンテナンスや維持の費用
ウォーターサーバーを衛生的に使い続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンス費用は無料でも、サポート料として毎月1,000円前後が加算されるサービスも存在します。
ただし、水の衛生管理は健康に直結するため、維持費を軽視するのは危険です。契約前に「メンテナンスの有無」「メンテナンスの費用」を必ず確認し、長期的なコストを計算した上でプランを選びましょう。清潔で安全な水を安定して利用するためには、メンテナンスの条件を理解した上で契約することが欠かせません。
ウォーターサーバーを導入するメリット
ウォーターサーバーは日常生活を快適にするだけでなく、防災対策や環境面にもさまざまなメリットがあります。冷水や温水をすぐに利用できる便利さに加え、重い水を買う負担やペットボトルごみの削減にもつながります。
ここではウォーターサーバーの代表的なメリットを具体的に解説します。
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ウォーターサーバーのメリットとデメリットとは?詳しくご紹介
冷水や温水をすぐ利用できる
ウォーターサーバーは冷水や温水を常時タンクに準備しているため、必要なときにすぐ利用できるのが大きなメリットです。水を冷蔵庫で冷やす、やかんや電気ケトルでお湯を沸かすといった手間が省けるので、家事や調理の効率が向上します。
たとえば、赤ちゃんのミルク作りでは温水がすぐ使えるため時間短縮になり、コーヒーやお茶もスムーズに準備できます。オフィスに設置すれば、来客対応や休憩時のドリンク準備にも役立つでしょう。
毎日の小さな手間を省けることで、時間と労力の節約につながる点は利用者にとって大きな魅力です。
水をスーパーなどで買う手間がなくなる
買い出しの際に重いペットボトルを持ち運ぶ必要がなくなるのもウォーターサーバーのメリットです。宅配型ウォーターサーバーなら指定日時に自宅まで水を届けてもらえるため、買い物の負担が大幅に軽減されます。特に妊娠中や小さな子どもを抱える家庭、高齢の方にとっておすすめです。
生活の中で意外と大きな負担となる「水を確保する手間」を解消できることは、長期的に見ると快適さにつながります。
ごみの量を減らせる
ウォーターサーバーを導入すると、ペットボトルのごみが減るというメリットがあります。
2Lのペットボトルを大量に消費していると、その都度ごみが増えてしまいますが、12Lボトルを利用すれば必要な容器の数は大幅に少なくなります。さらにリターナブルボトルを採用しているメーカーであれば、ボトルを回収・再利用するため、家庭から出るプラスチックごみはほぼゼロに近づきます。ごみの量を減らせるウォーターサーバーは、環境意識の高まりに応える選択肢としても注目されています。
おいしい水を飲める
メーカーが提供する天然水やRO水は、普段の生活で手軽に高品質な水を楽しめる点が大きな魅力です。天然水は特定の水源から採水されたもので、ミネラル成分を自然に含み、地域ごとの個性ある味わいを楽しめます。
一方、RO水は特殊なフィルターで不純物を徹底的に除去した水で、雑味が少なく飲みやすいのが特徴です。メーカーによってはカルシウムやマグネシウムなどを配合し、飲みやすさと栄養バランスを両立させています。
ウォーターサーバーの水は、お茶やコーヒーの味を引き出させ、日常の水分補給をより豊かにしてくれる存在です。また、お米を炊くときや料理にも活用することで、食事もより一層おいしく感じられます。
災害時の備蓄水になる
ウォーターサーバーの水は、普段の生活で利用しながら災害時の備蓄水としても役立つのが大きなメリットです。一般的に大人1人が1日に必要とする水の量は約3Lとされ、12Lボトルであれば約4日分をまかなえます。家族が多い家庭でも、複数本のボトルを備えておくことで数日分の水を確保できるので、いざというときの安心感につながります。
さらに、ウォーターサーバーでは日常的に水を消費しながら新しいボトルを補充する習慣がつくので、常に新鮮な水を確保できるのも利点です。
ただし、電動で水を汲み上げる下置き型ウォーターサーバーは停電時に使えない場合があるため、災害対策として利用したい場合は機種の特性を確認しておく必要があります。日常の快適さと非常時の安心を同時に満たすことができるウォーターサーバーは、防災意識の高まりとともに家庭に普及しており、家族の安全を守るための備えとして心強い存在です。
ウォーターサーバーを導入するデメリット
ウォーターサーバーは生活を便利にしてくれる一方で、導入前に理解しておくべきデメリットも存在します。本体やボトルの設置スペースが必要になったり、重たいボトルの交換作業が手間になったりと、日常のちょっとした不便が発生する可能性があります。
契約後に後悔しないためにも、こうした注意点をあらかじめ把握し、自分の生活環境やライフスタイルに適しているかどうかを検討してから導入しましょう。
サーバーの設置スペースやボトルを置くスペースが必要になる
ウォーターサーバーを導入する際、まず考えなければならないのが設置場所です。
一般的な床置き型のウォーターサーバーは高さ110~130cm、幅30~40cm、奥行30~45cm程度あり、意外に場所を取ります。背面と壁の間に10cm以上のすき間を空ける必要もあるため、思った以上に設置条件が厳しいこともあります。さらに近くに電源コンセントが必要で、延長コードを使うのは安全面から避けるのが望ましいとされています。
加えて、宅配型ウォーターサーバーでは水ボトルのストック保管場所も必要です。12Lボトルを数本備えておく必要があり、狭い住居では収納に困るケースも少なくありません。また、使用後の空ボトルを回収まで置いておく場合もスペースを圧迫します。
限られた空間を有効に使いたい人にとって、スペースの確保は大きな課題といえるでしょう。ただし、スリムなタイプのウォーターサーバーや、少量ボトルの水を提供しているサービスを選べば、スペースの問題はある程度解消されるでしょう。
ボトル交換や回収の手間がかかる
ウォーターサーバーのボトルは、標準で12L前後が主流です。1本で約12kgもの重さがあり、特に女性や高齢者にとっては交換作業が手間になります。上部にボトルを設置するタイプでは持ち上げる動作が必要で、腰や肩に負担を感じることもあります。最近は下置き型や7L前後の軽量ボトルを選べる機種も登場しているので、必要であればそちらの使用を検討しましょう。
また、リターナブル方式では回収までの間、かさばる空ボトルを保管しなければならず、室内の収納スペースを圧迫します。ボトルの扱いが面倒に感じる人にとって、ボトル交換や回収は避けられない手間です。
定期的にお手入れやメンテナンスをする必要がある
ウォーターサーバーを衛生的に利用するためには、定期的なお手入れが欠かせません。特に給水口や水受け皿は、日常的に水滴や食品の飛び散りが付着しやすく、放置すると雑菌やカビが繁殖する原因となります。小さなお子さまが触れたり、料理中に汚れが付着したりするケースも多いため、週1回程度は清掃を行うことが望ましいとされています。さらに、ボトルの差込口やウォーターサーバー背面のホコリも定期的に拭き取る必要があります。
また、メーカーによっては定期的に専門スタッフによるメンテナンスや部品交換が必要です。最近では自動洗浄機能を搭載したウォーターサーバーも普及していますが、完全に清掃が不要というわけではなく、利用者自身の簡単なお手入れは必須です。
衛生管理を怠れば安心して水を飲めなくなってしまうため、定期的なメンテナンスを手間と感じる人にはデメリットとなるでしょう。
まとめ
ウォーターサーバーは、冷水や温水をすぐに使える利便性や、災害時の備蓄水になる安心感など多くのメリットがあります。その一方で、ボトルの交換や保管場所の確保、契約条件に伴う違約金やボトルの注文ノルマといったデメリットも存在します。
特に「無料」と表記される広告は、ウォーターサーバー本体のレンタル代が免除されているものの、維持費や水代は発生する点を理解しておきましょう。契約前には料金体系や解約条件を比較し、自分の生活スタイルに合ったプランを選ぶことが大切です。
アクアクララのウォーターサーバーの料金は、設置費やメンテナンス費を含んだ月々のあんしんサポート料と注文したボトル代のみと、料金システムが明快になっています。水の注文ノルマはなく、故障対応費・メンテナンス料金が別途かかることもないので、思わぬ出費が発生することもありません。
ウォーターサーバーの導入を検討している方はぜひお問い合わせください。









