医師監修|胃もたれ時は飲み物に注意?!おすすめと避けたほうがよい飲料品とは

目次
胃もたれは、「胃が重い」「胃が気持ち悪い」などの不快な症状を引き起こし、食べ過ぎ・飲み過ぎや消化の悪い食べ物を食べることによって、誰もがなり得る症状です。
そんな胃もたれの症状は、普段口にしている飲み物によって悪化する恐れがあります。そのため、胃もたれ中は飲み物に十分気を配るようにしましょう。
今回は、胃もたれのときにおすすめの飲み物や避けたほうがよい飲料をご紹介します。症状を悪化させないためにも、ぜひご参考にしてみてください。
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気になる疑問!そもそもどうして胃もたれするの?
胃もたれは内臓の不調特有のムカムカした症状を持ち、不快な気分になる方も多いと思います。短期的に胃の調子が悪いと感じることもあれば、長期にわたって不快感が継続することもあるでしょう。ここでは、こうした胃もたれが発生する原因をいくつかご紹介します。
食べ過ぎや飲み過ぎ
本来、食べ物を口にすると胃の中で2〜3時間かけて消化され、十二指腸・小腸・大腸を通って排出されます。しかし、食べ物がなかなか消化されず胃に長時間残ってしまうこともあり、その場合「胃もたれ」の症状が現れます。
胃もたれの主な原因には、まず「食べ過ぎ・飲み過ぎや消化の悪い食べ物を摂取したこと」があげられます。この場合は一過性の胃もたれなので、食事を抜くことによって改善されます。
このほか、胃もたれが起こる原因には「胃が荒れている」という点もあげられます。とくに寝る前に食事を摂ることが多い方は、胃が荒れやすい傾向にあります。なぜなら、消化器の働きは就寝中に下がるため。つまり、食べ物が消化されず長時間残った状態になることで胃が荒れてしまい、最終的に胃もたれを引き起こしてしまうのです。
自律神経の乱れ
食べ過ぎや飲み過ぎに心当たりがないにもかかわらず症状が出ているときは、「自律神経の乱れ」が関係しているかもしれません。自律神経が乱れると胃のぜん動運動がうまくいかなくなり、食べ物の消化に時間がかかります。そうなると、口にした食べ物が長時間胃の中に残ってしまうので、胃もたれを誘発してしまうのです。
加齢
加齢によって消化器官の機能が衰えていることも、胃もたれの原因になります。多くの場合、以前はたくさん食べることができていたのに、最近は、揚げ物やお肉を食べると気持ち悪くなり、加齢による胃もたれに気付くことが多いようです。
消化器系の病気
消化器系の病気が胃もたれを引き起こすこともあります。たとえば、逆流性食道炎や胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、機能性ディスペプシアなどです。これらの病気は、場所や原因は異なるものの、消化に必要なプロセスを阻害するため、食べたものが消化されにくくなります。食べ過ぎや飲み過ぎ、加齢など、原因に心当たりがない場合は、医療機関での検査が必要かもしれません。
胃もたれチェックポイント
以下の症状がみられる場合、胃もたれになっている可能性があります。心当たりがないか、ここ数日の食事や生活を思い返してみましょう。
- 胃が重い感じ
- 胃が気持ち悪い
- 胃が苦しい、張っている
- 吐き気がある
- 胃がグルグルなっている
- 消化が遅い感じがする
胃もたれのときにおすすめの飲み物

胃もたれのときは、胃に負担をかけない飲み物を飲むことが大切です。
常温の水
水には胃を刺激する成分が含まれていないので、胃もたれのときも安心して飲むことができます。
ただし、冷えた水だと胃を刺激してしまう可能性があるため、常温水を飲むよう心がけましょう。
白湯
白湯は水を一度沸騰させて温度を下げた飲み物なので、常温水と同じく胃に負担を与えません。くわえて、白湯には消化作用を促す効果があるため、胃もたれを早く改善できる可能性が期待できます。
ただし、白湯の温度が高過ぎると胃に刺激を与えかねないので、40℃程度に冷ましてから飲むのがおすすめです。
牛乳
牛乳には、胃の粘膜を保護する作用があります。牛乳に含まれるたんぱく質や脂質が胃酸による刺激から胃を守るので、胃もたれの緩和が期待できます。また、牛乳に含まれている主なたんぱく質「カゼイン」は、消化過程でヨーグルト状になって消化酵素を取り込み、食べ物や飲み物の消化も助けます。
ただし、乳糖への耐性が生まれつき弱い場合は、冷えた牛乳によって胃が刺激される可能性があるので、なるべく温めてから飲みましょう。牛乳を温めることで、牛乳に含まれる乳糖分解酵素(ラクターゼ)の働きが活性化するため、牛乳でお腹を壊しやすい人も、飲みやすくなります。
豆乳
豆乳も牛乳と同じく、含まれるたんぱく質によって、胃の粘膜を保護する効果が期待できます。くわえて、たんぱく質は、食べ過ぎや飲み過ぎによるダメージも修復してくれます。大豆に含まれるたんぱく質は、必須アミノ酸を含んでいます。消化後は体内で活用されやすく、悪玉コレステロール値の低下をサポートするなど、胃もたれ対策以外にも、健康へのメリットが期待できます。
豆乳も、牛乳と同じく、冷たい状態で一気に飲むことは避け、なるべく温めてから飲むようにしてみてください。胃もたれの症状を減らすために、なるべく刺激しないようにしましょう。
ハーブティー
胃もたれしているときは、ハーブティーもおすすめです。たとえば、ペパーミントのハーブティーはスーっと鼻を抜けるような香りが特徴的。胃の緊張を落ち着かせ、不快感を緩和する働きがあります。
また、カモミールティーやジンジャーティーなどもおすすめです。カモミールには、フラボノイドやビタミンCが含まれており、胃炎の緩和や胃酸の分泌を調整する働きをします。そして、ジンジャーティーには、ジンゲロールとショウガオールといった成分が含まれており、抗炎症作用や胃液分泌の調整作用が期待できます。
こうしたハーブティーは、爽やかな香りでリラックス効果もあるため、自律神経を整える効果も期待できるでしょう。胃もたれの症状がないときも定期的にハーブティーでリラックスタイムを設け、胃腸の調子を整えておくのもおすすめです。
ルイボスティーやシナモンティー
ルイボスティーは、ノンカフェインの飲み物なので、胃もたれが原因で食事を避けている空腹時や寝る前も安心して飲むことができます。カリウムやマグネシウムなどのミネラルやポリフェノールが豊富に含まれており、抗酸化作用や悪玉コレステロールの増加を抑える効果も期待できます。
シナモンティーは、独特の香りが特徴的です。ルイボスティーと同じくノンカフェインなので、胃腸の調子が悪いときも安心して飲むことができるでしょう。シナモンの香りは、精油に含まれる「ケイヒアルデヒド」という成分によるものです。嗅覚を刺激しながら、胃の働きを助ける効果が期待できます。
経口補水液
胃もたれのとき、人によっては「消化のよい食べ物を食べるのもきつい」ということも。その場合は、経口補水液を飲むようにしましょう。
経口補水液には、身体に必要なナトリウムやカリウムなどのミネラル成分が含まれています。食事を摂れないときでもミネラル成分が補えるので、積極的に飲むのがおすすめです。
ただし、水や牛乳と同じく冷えた状態で飲むと胃に刺激を与える可能性があるので、常温にしてから飲むようにしましょう。
りんごジュース
りんごには、「セルロース」「ヘミセルロース」「リグニン」「ペクチン」などの栄養成分が含まれています。これらには整腸作用があるほか、腸内乳酸菌の増加を促す働きもあるので、りんごジュースで体内に取り入れることにより、内臓機能を活性化し胃もたれを解消へと導くことができます。
さらに、りんごには「クエン酸」「リンゴ酸」も含まれています。クエン酸・リンゴ酸には消化促進作用があり、胃の中に残った食べ物の消化を助けます。そのため、胃もたれしたときにはりんごジュースを飲むのがおすすめです。
胃もたれのときに避けたほうがよい飲み物

一方で、胃もたれのときに避けたほうがよい飲み物は以下のとおりです。
アルコール飲料
胃もたれを起こしているときにアルコール飲料を飲むと、症状の悪化を招きます。なぜなら、アルコールは胃の粘膜や消化液に影響を与えるだけでなく、ぜん動運動を抑制する働きも持っているためです。胃もたれの状態が長引いてしまう恐れがあるので、飲酒は避けるようにしましょう。
炭酸飲料
独特の爽快感がある炭酸飲料に対し、「胃もたれを起こしているときに飲むとスッキリしそう」というイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
しかし実際には、胃もたれを起こしているときに炭酸飲料を飲むと、胃の粘膜が刺激され不快感が長引いてしまいます。そのため、胃もたれのときに炭酸飲料を飲むのは避けるようにしましょう。
カフェイン入り飲料
カフェインには、胃液の分泌を促す働きがあります。そのため、胃もたれしているときに飲めば食べ物の消化を促すことができ、症状を早めに改善できる可能性があります。
ただし、カフェイン入りの飲料を空腹時に飲むのは望ましくありません。なぜなら、空腹時にカフェインを摂取すると分泌を促された胃酸によって胃の粘膜が荒れてしまうため。胃が荒れていることが原因で胃もたれしている場合は、症状がさらに悪化してしまうので摂取を避けましょう。
なお、食べ過ぎや脂っこい料理を食べたことが原因で起こる胃もたれであれば、カフェイン入りの飲料を濃いめで少量だけ飲むのは有効です。胃液の分泌を促せるので、胃もたれ解消につながります。
ただし、飲み過ぎると消化管系を刺激し下痢や吐き気などをもたらすことがあるので、不安な方は飲まないのが無難です。
胃もたれ予防に心がけたいこと
胃もたれは、症状を感じてから対策を取ることもできますが、胃もたれにならないように予防することも大切です。普段の食事面や生活面で、胃もたれになりにくい習慣を心がけていきましょう。
胃腸にやさしい食事メニューを選ぶ
胃もたれ予防には、食事の内容が重要です。疲れているときや食欲のないとき、少し身体の調子が悪いときは、胃もたれしにくい食材・調理法を選んでいきましょう。
胃腸の調子が悪いときに避けたいのは、食物繊維の多い食材や、脂身の多いお肉など。また、香辛料や塩分の多い料理、甘味や酸味の強いメニューは、胃腸を刺激するので、避けたほうがよいでしょう。緑黄色野菜や白身魚などは、胃腸の調子が悪いときにも安心して食べることができます。調理方法も、小さく刻み、やわらかく、油の使用も控えめにすると、胃腸にやさしいでしょう。
このほか、おかゆや煮込みうどん、やわらかい煮物、りんごやバナナ、ヨーグルトなど、胃腸の調子があまり良くないと感じた日は、適時胃腸にやさしいメニューを取り入れていきましょう。
食事をとってすぐに眠らない
食事をとってすぐに眠ることは、胃腸にとって負担になります。胃もたれの症状を含む、「機能性ディスペプシ」は、この食事をとってすぐに寝る習慣がある人に多いため、注意が必要です。
通常、食べたものは食道を通って胃に送られます。そして、胃の中では胃酸で食べ物を消化し、やがて、栄養を吸収する十二指腸へと送られます。しかし、食べてすぐに寝ると、内臓が横向きになり、消化されたものがなかなか十二指腸に送られません。胃の中に長時間食べたものが残ることにより、胃に負担がかかるほか、胃液が逆流する「逆流性食道炎」などの症状が出やすくなります。
食べたものが消化され、十二指腸に送られるまでには、最低2時間程度かかると言われているため、食後2時間は、通常の姿勢でいるのが理想的です。少し体を横にしたい場合は、体の右側を下にすれば、胃から十二指腸への出口に向けて、食べ物がスムーズに出やすくなります。また、食後の運動も、食後2時間経ってからが理想的でしょう。
心身共にストレスを溜めない
脂っこい食事や刺激物を控えながら、規則正しい生活習慣を心がけ、精神的なストレスを溜めないようにすることも、胃もたれにならないために大切です。精神的なストレスも含め、心身のストレスは自律神経を乱れさせ、胃腸の調子を悪くさせます。
身体のストレスになるものとしては、睡眠不足や食生活の乱れ、お酒の飲み過ぎや喫煙などが一般的です。くわえて、季節の変わり目や、日中の寒暖差が大きな季節なども、知らず知らずのうちに自律神経を乱します。
精神的なストレスとしては、職場や家庭での人間関係、環境の変化、将来への不安など、様々なものが考えられます。注意したいのは、精神的なストレスを解消しようとして、身体のストレスになる生活習慣に陥ってしまうことです。悪循環に陥ると、心身共にストレスを溜めやすくなり、胃もたれの症状が出やすくなります。
栄養バランスのよい食事や質のよい睡眠、適度な運動など、規則正しい生活習慣を心がけつつ、自分にあった心のケアをすれば、胃もたれの予防に役立つでしょう。悩みや不安があるときに、信頼できる友人や専門家に相談することも、助けとなるかもしれません。
胃もたれ解消にはアクアクララのウォーターサーバーがおすすめ
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前述したように、胃もたれのときは白湯がおすすめです。通常なら白湯を作るには水を沸かさなければなりませんが、アクアクララのウォーターサーバーがあれば温水・冷水を組み合わせることで簡単に作れます。胃もたれによって体調が芳しくない中、お湯を沸かして冷めるまで待つ必要がないので非常に効率的です。
このほか、アクアクララでは「RO膜(逆浸透膜)」を使ったろ過システムで水中の不純物を除去したピュアウォーターに、4種のミネラル成分をバランスよく配合しています。「硬度 29.7mg/L」の軟水に仕上がっているので、胃に負担をかける心配もありません。
「よく胃もたれすることがある」という方は、ぜひアクアクララのウォーターサーバーを利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
胃もたれの主な原因には、「食べ過ぎ・飲み過ぎや消化の悪い食べ物を摂取した」「自律神経の乱れ」「胃が荒れている」などがあげられます。それぞれの原因で詳細な対処法は異なりますが、飲み物によって症状の悪化を招く恐れがあることから、原因を問わず口にするものに気をつけなければなりません。とくに冷たい飲み物は胃を刺激してしまうので、基本的には常温もしくは温かい飲み物を飲むようにしましょう。
アクアクララのウォーターサーバーは、冷水のみならず温水も使用できます。胃もたれのときは常温の水や白湯を飲むのがおすすめなので、ウォーターサーバーがあれば手軽に準備できます。
度々起こる胃もたれに悩んでいる方は、ぜひアクアクララのウォーターサーバーを利用してみてください。
監修者
井上 志穂 (いのうえ しほ)

国立大学医学部卒業後、公立病院にて2年の初期研修を修了。3年目からは癌治療を専門としながら、幅広く内科疾患の診療に従事。治療が必要となる前の生活習慣の改善、また病気についての正しい知識が大事であることを実感し、病気についての執筆活動にもあたっている。