アクアクララではインターネットリサーチサービス「DIMSDRIVE」を運営するインターワイヤード株式会社と共同で、東日本大震災後の混乱期を経て消費者のウォーターサーバーおよび水の備蓄意識に対する変化を探るために、災害とウォーターサーバーに関するアンケート調査を行いました。
調査概要
●調査名:災害とウォーターサーバーに関する調査
●調査機関:インターワイヤード株式会社(ネットリサーチDIMSDRIVE)との共同調査
●調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
●調査対象者:東北・関東・甲信越・愛知県・静岡県在住の「家庭用ウォーターサーバー導入者」500名
●調査期間:2011年8月22日~8月23日
調査結果トピックス
35.6%が「かなり入手困難だった」、37.4%が「やや入手しづらかった」と、『入手に困った』人は73.0%と多い。首都圏では37.4%と4割近くが「かなり入手困難だった」と回答している。
Q. 震災当時~しばらくの間、お住まいの地域では、『市販の水が入手困難な状況』はおきましたか。(単一回答)
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500
*グラフをクリックすると拡大して表示されます。他、同様。
自宅にウォーターサーバーを導入した時期を尋ねた。3月11日の「震災前から導入」していた人は64.8%、「震災後に導入した」人は31.6%であった。震災から5カ月間の間に導入した、という人が3割を超えており、『震災後に需要が高まった』事が表れていると思われる。
Q. あなたのご自宅では、いつごろウォーターサーバーを導入しましたか?(単一回答)
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500
ウォーターサーバーを導入した時期を、お子様がいる方といない方で比較してみると、お子様がいる方のほうが震災後に導入した割合が、35.4%とお子様がいない方の26.9%と比べて高いことが分かる。お子様がいる方のほうが震災後に備蓄に対する意識が高まったと思われる。
Q. あなたのご自宅では、いつごろウォーターサーバーを導入しましたか?(単一回答)
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500
お子様の有無でのクロス集計
「水道水への不安が増したから(放射性物質・その他汚染)」で51.3%、半数の人は水道水に不安を感じての導入だったようだ。次いで「家族・子供・ペットに安心な水を与えたいから」40.5%、「より安全性の高い水を求めて」37.3%と、
上位3項目が『水の安全性』に関するものであった。
Q. ウォーターサーバーを導入しようと考えた理由は何ですか。(複数回答)
震災後に、ウォーターサーバーを導入した方 N=158
震災前からウォーターサーバーが自宅にあったかどうかで、感じたメリットに違いがあった。震災前から導入し、水の品不足時期にウォーターサーバーが自宅にあった人では、「ボトルのストックがあった」事に、助けられた人も多いようである。震災後に導入した人については、水品切れの混乱期には導入されていなかった結果かも知れない。
Q. 震災後、ご自宅のウォーターサーバーについてメリットを感じた点があればお選びください。(複数回答)
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500
ウォーターサーバー導入のメリットの中でも、「安全性の高い水を使うことが出来た」と答えた方の割合を、お子様の有無と年齢で見てみると、子供の年齢が低い方ほど、この点でのメリットを感じている方が多いことが分かる。
Q. 震災後、ご自宅のウォーターサーバーについてメリットを感じた点があればお選びください。(複数回答)
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500
「安全性の高い水を使うことが出来た」の値・・・末子の年齢別
自宅のウォーターサーバーについて、通常と比べた、“震災後のお役立ち度”を尋ねた。「とてもそう思う」34.6%、「まあそう思う」42.4%と、『役立った』と感じている人は77.0%と8割近くであった。
Q. 震災を経て、ご自宅のウォーターサーバーについてどのように感じていますか。(単一回答)
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500
震災を経て、“ウォーターサーバーが“あって良かったと思う度合い”を尋ねたところ、
41.8%が「とてもそう思う」と回答し、かなり重宝した事が伺える結果となった。「まあそう思う」の47.4%を合わせると、89.2%が『あって良かった』と、重宝したようである。
Q. 震災を経て、ご自宅のウォーターサーバーについてどのように感じていますか。(単一回答)
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500
お子様の有無・年齢に関わらず、『あって良かった』人の割合は8割以上と高い。最も値が高かったのは【末子:6~11歳】の人92.0%であった。しかし「とてもそう思う」の値を見た場合、【末子:0~2歳】の人の値が最も多く47.3%とほぼ半数、【6~11歳】の人は36.0%と10%以上の違いが出ている。お子様の有無にかかわらず重宝はしているが、乳児の居る家庭では、かなり重宝した人が多いという事が分かった。
Q. 震災を経て、ご自宅のウォーターサーバーについてどのように感じていますか。(単一回答)
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500
末子の年齢別での集計
ボトル単位での備蓄、水を切らさないような注文など、“ウォーターサーバーにおける水の備蓄”について尋ねたところ、
19.2%が「ボトル単位での備蓄本数がこれまでより増えた」、同じく19.2%が「ボトル単位での備蓄をするようになった」と回答した。38.4%と4割近くの人が、『ボトル単位での、備蓄水を始めた・増やした』と回答している。備蓄水を置く事も含めると、震災後、意識をしだした(強くなった)人は59.0%と多い。
Q. 震災以降、ボトルのストック・水の備蓄について、変化はありましたか。(単一回答)
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500
“災害対策アイテムとしての期待度”について、「非常に期待できる」32.0%、「まあ期待できる」45.2%となり、『災害対策アイテムとしてある程度以上の期待ができる』と感じている人は77.2%であった。「少し期待できる」14.0%を合わせた『期待できる』とした人の割合は91.2%と高かった。「期待できない」と回答した人は1.6%と僅かであった。
Q. ウォーターサーバーは、災害対策アイテムとして・・・(単一回答)
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500
「是非利用したい」38.8%、「まあ利用したい」49.8%と、88.6%の人が『災害対策アイテムとして利用したい』と回答した。“期待度”も“利用意向”もかなり高い。
今後、ウォーターサーバーは災害対策アイテムとして活躍・重宝される事を伺わせる結果であった。
Q. ウォーターサーバーは、災害対策アイテムとして・・・(単一回答)
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500
ウォーターサーバー以外で、“生活用水の確保”の対策を行っているかどうかについては、「特になにも行っていない」が33.0%であった→67.0%の人が対策をしているという事が分かった。内容としては、「ペットボトルの水(一般のミネラルウォーター)を備蓄」36.6%が最も多く、「ペットボトルの水(長期備蓄用保存水)を備蓄」23.4%、「常に、浴槽に水を張っている」21.6%と続いた。『浄水器を所有』している人は多くなかった。
Q. ウォーターサーバー以外で、水に関する「災害対策」は行っていますか。どのような物を利用していますか。(複数回答)
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500
現在、導入しているブランドについては、「アクアクララ」29.6%、B社15.6%に半数近くの回答が集まった。以下、C社6.2%、D社5.2%と続いている。
Q. 現在、ご自宅に導入しているウォーターサーバーのブランドをお答え下さい。(単一回答)
※複数のブランドを導入している方は最も利用しているブランドをお答え下さい。
家庭用ウォーターサーバーを導入している方 N=500