ウォーターサーバーの水抜き手順|注意点や余った水の活用方法も紹介

目次
長期の旅行やウォーターサーバーの解約、あるいは引越し時に「水抜きは必要?」と疑問を抱く方は多いでしょう。ウォーターサーバー内部に水を残したまま放置すると、カビや雑菌が繁殖して衛生面に不安が出るだけでなく、移動時の水漏れや故障の原因にもなるため、事前の水抜きが欠かせません。
当記事では、ウォーターサーバーの水抜きが必要な場面と正しい手順、作業時の注意点、水抜きで残った水を有効活用する方法を紹介します。水抜きを行って安全にウォーターサーバーを保管・移動し、快適に再利用できる状態を整えましょう。
ウォーターサーバーの水抜きが必要な場面
ウォーターサーバーは状況によって水抜きが必要です。長期間使わないときや解約・引越しの際には、衛生面や故障防止のために正しい手順で水抜きを行いましょう。ここからは、長期不在・解約・引越しの3つの場面に分けて、水抜きが必要となる理由やタイミングを解説します。
長期間使わないとき
ウォーターサーバーを1か月以上使用しない場合、メーカーに連絡して水抜きの指示があった場合はご自身で水抜き作業をしてください。ウォーターサーバーを使用せず、タンク内に水を長期間残すと、雑菌やカビが繁殖する恐れがあるためです。
1か月以上使用しない場合、水抜きをしたウォーターサーバーの電源は切り、利用再開時にメンテナンスを受けると安心です。
解約するとき
ウォーターサーバーを解約する際は、返却前に水抜きを行う必要があります。ウォーターサーバー内部に水が残ったまま輸送すると、水漏れによる故障や不具合が発生し、追加費用がかかる恐れがあるためです。
メーカーからの指示があれば、利用者自身が返却日の前日までに水抜きを済ませなくてはいけないですが、メーカーによってはスタッフが訪問時に対応してくれる場合もあります。また、水抜きと併せてオプションサービスの解約や梱包材の受け取りなども確認しておくと、スムーズに返却手続きを進められます。
引越しするとき
ウォーターサーバーを引越しで移動させる際は、まずメーカーに連絡しましょう。利用者自身で移動させるように指示があった場合は、水漏れや故障を防ぐために事前の水抜きが必要です。水が残ったままだと重量が増し、引越し業者による運搬時にトラックの振動などで漏れ出す恐れがあるため、冷水タンクと温水タンクの両方からしっかり排出しましょう。
ボトルに残った水は使い切って、水抜き作業は引越し前日までに済ませましょう。水が使い切れずに残ってしまった場合、生活用水として使用するか廃棄してください。引越し先の新居で再設置した際は、水漏れの有無やレバーの動作確認を行ってから利用を再開しましょう。
ウォーターサーバーの水抜きを行う手順
ウォーターサーバーを安全に保管・移動するためには、正しい手順で水抜きを行う必要があります。ここからは、水抜きの基本的な流れを解説します。なお、ウォーターサーバーのメーカーや機種によって水抜きの方法が異なる場合がありますので、実際に水抜きを行う際は事前にメーカーなどにご確認ください。
ボトルに残った水をすべて使い切る
水抜き作業を始める前に、まずウォーターサーバーに取り付けてあるボトル内の水をすべて使い切るか、ボトルを取り外します。ボトルに残った水をそのままにすると、水抜きする量が増え、作業がスムーズに進みません。取水口から排出した水は、料理や飲用に活用するほか、使い切れない場合は鍋やペットボトルなどに移して保管する方法もあります。
完全に空になったボトルは取り外して保管します。水の残っているボトルは、差し込み口を清潔に保つためにラップなどで覆っておきましょう。水を使い切ることで、後の工程で効率よく排水ができ、移動や保管の際のトラブルも防げます。
コンセントを抜いて3~6時間放置する
ボトルを外した後は、ウォーターサーバーの電源を切り、コンセントを抜いて3~6時間ほど放置します。ウォーターサーバー内部の温水タンクには高温のお湯が入っており、すぐに排水作業をするとやけどの危険があるためです。
十分に時間をおくことで内部の温度が自然に下がり、安全に作業ができるようになります。
本体内部の水を排出する
内部が十分に冷めたら、最後にウォーターサーバー本体に残った水を排出します。冷水の取水口から出る分をすべて排出し、その後背面や底部にある排水キャップを外して水を流し切ります。
数リットル程度の水が出るので、あらかじめ大きな容器を準備しましょう。すべて排出したらキャップをしっかり閉め、付属品を紛失しないように管理します。
ウォーターサーバーの水抜きを行う際の注意点
ウォーターサーバーの水抜きは注意しながら行わなければ、思わぬケガや事故につながる恐れがあります。ここからは、やけど防止や水漏れ対策など、作業時に注意すべきポイントを解説します。
熱湯によるやけどに注意する
前述の通り、水抜き作業を急ぐと熱湯が飛び出し、やけどの危険性があります。そのため、内部の温度が常温に下がってから作業してください。
また、作業時は直接温水に触れないよう、耐熱手袋や長袖の着用がおすすめです。万が一熱湯が肌にかかった場合はすぐに冷水で冷やし、症状がひどければ速やかに医療機関を受診しましょう。
排水用に大きめの容器を用意しておく
ウォーターサーバーの水抜きをする際、小さな容器ではあふれてしまう可能性があるため、10リットル前後のバケツや、耐熱性のある深めのボウルを複数準備すると安心です。
また、床が濡れないように防水シートや雑巾を用意しておくと、後片付けが楽になります。水抜きを始める前に排水場所までの動線をあらかじめ確認しておくと、効率よく作業を進められます。
付属品をなくさないようにする
ウォーターサーバーの水抜きを行う際は、背面の排水キャップや給水口のパーツなど、小さな付属品を取り外す必要があります。小さな付属品は紛失しやすく、返却時に欠品があると追加費用や手続きの手間が発生することがあります。
そのため、外した付属品は「小袋やケースにまとめる」「テープで本体に貼り付ける」などの方法でなくさないよう保管しましょう。特に引越し時や解約時は慌ただしくなりがちなので、あらかじめ付属品の管理方法を決めることをおすすめします。
ウォーターサーバーの残った水の活用方法
ウォーターサーバーの水抜きで残った水は、そのまま捨ててしまうのはもったいないので、上手に活用しましょう。冷たい状態ならそのまま飲み切り、量が多い場合は清潔な容器に移し替えて冷蔵庫で保存します。
ただし、長期保存はできないので当日中かなるべく早めにご使用ください。料理やお米を炊く際に利用すれば一度に多く消費でき、効率的に使い切れます。水漬けパスタや、ハイボールの割り材に使う方法もおすすめです。
さらに、ワンウェイ式の未開封のボトルであれば、容器の返却は不要なので備蓄水としての保管も可能です。賞味期限が切れた場合は、飲料水以外の生活用水として活用するとよいでしょう。
まとめ
ウォーターサーバーの水抜きは、長期間の不在や解約、引越しなどで必要になる作業です。正しい手順を踏むことで、衛生面の不安を取り除き、移動時の水漏れや故障を防げます。「電源を切って時間を置いてから排水する」「大きめの容器を準備する」「付属品を紛失しないように保管する」などの注意点を押さえることで、スムーズに作業を進められます。残った水は飲用や料理、備蓄水として有効活用しましょう。
ただし、ウォーターサーバーの水抜き作業においては、各メーカーで決まった取り扱いがあるので、メーカーに確認した上で作業しましょう。個人の判断で水抜きをしてウォーターサーバーが故障した場合、故障対応などの追加費用が発生する恐れがあります。
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