生後4カ月の赤ちゃんに与えるミルクの量は?不足しているときのサインもご紹介
目次
赤ちゃんは月齢によって飲むミルク量が変わるため、「生後4カ月の赤ちゃんにはどのくらいのミルク量を与えたらよいのだろう」と悩むママ・パパもいるのではないでしょうか。
そこで今回は、生後4カ月の赤ちゃんに与えるミルク量の目安やミルクが不足しているときのサイン、ミルクを飲まない要因などをご紹介します。
生後4カ月の赤ちゃんに与えるミルクの量はどのくらい?
生後3〜4カ月の赤ちゃんに与える1回のミルク量は180〜220ml、生後4〜5カ月の赤ちゃんに与える1回のミルク量は200〜220mlといわれています。そのため、生後4カ月の赤ちゃんに与えるミルクの量は180〜220mlを目安にするとよいでしょう。1日の総ミルク量は、900〜1100mlが目安です。
ただし、上記は母乳をあげていない場合の目安です。母乳とミルクの混合で、母乳が足りていないと感じたときは40~80mlを目安にミルクをあげてみるとよいでしょう。
ミルクの量が足りていないかも?不足しているときのサイン
母乳を与えていない場合、生後4カ月の赤ちゃんに与えるミルクの量は180〜220mlが目安となりますが、全部飲んでも赤ちゃんによってはミルクの量が足りていないこともあります。また、ミルクを残したからといってお腹いっぱいではないということもあるでしょう。生後4カ月の赤ちゃんはミルクで水分を補うため、ミルクの量が足りていないと脱水症を引き起こす恐れがあります。そのような事態を防ぐためにも、ミルクが不足しているときのサインを押さえておくことが大切です。
体重が増えていない
赤ちゃんの体重が増えていなければ、ミルクの量が不足している可能性があります。生後4カ月の赤ちゃんは1日に約20g増えるといわれています。ただし、排便などの状況によって増える体重は異なります。そのため、毎日体重をチェックする必要はありませんが、もし1週間に約100gも増えていない場合は、ミルク量が足りていないと考えられます。
体重の増加が気になる場合は、かかりつけ医に相談するか自治体で実施している定期検診のときに確認するとよいでしょう。
おしっこの回数が少なくて色や臭いが濃い
おしっこが1日に7~8回程度出ていて、薄い黄色であれば一般的に問題ないとされています。しかし、これよりも回数が少なく尿の色や臭いが濃い場合は、「水分不足=ミルク不足」が考えられます。赤ちゃんの脱水症を防ぐためにも、ミルクを与えましょう。
便秘気味
便秘の原因はさまざまですが、水分が不足することも要素のひとつです。赤ちゃんが便秘気味であれば、ミルクの量を少し増やして与えてみるとよいかもしれません。ただし、飲ませ過ぎると今度は下痢気味になることもあるので、便秘の状態が続いたときはかかりつけ医に相談することをおすすめします。
元気がない
赤ちゃんに元気がないときはほかの原因も考えられますが、水分不足によって元気がなくなっていることもあります。まずはミルクの量を少し増やして与えてみるとよいでしょう。ミルクを飲んだあとも元気がないときは、ほかの要因が考えられます。その場合は、かかりつけ医に相談してください。
生後4カ月の赤ちゃんがミルクを飲んでくれない!考えられる理由とは
生後4カ月の赤ちゃんに与えるミルク量の目安は180〜220mlです。しかし、この目安を下回る場合、「病気なのでは?」と不安になるママ・パパは多いのではないでしょうか。赤ちゃんが体調不良以外でミルクを飲まない理由には以下のようなことが考えられます。
お腹がいっぱい
赤ちゃんがミルクを残した場合、満腹ということもあります。大人でも、たとえば朝食を食べ過ぎると「お昼ご飯は少しでよい」ということもあるでしょう。それと同じように、赤ちゃんもミルクの飲みムラが生じることがあります。ミルクを残しても赤ちゃんの機嫌がよければ、深刻に悩む必要はないといえます。
ゲップが出なくてお腹が圧迫されている
ミルクを飲むときに空気まで吸い込んでしまうと、お腹が圧迫されて苦しくなります。そのため、赤ちゃんが途中でミルクを飲まなくなったら、ゲップをさせてみるとよいでしょう。ゲップが出たあとにミルクを与えると飲んでくれる場合もあります。
ミルクを飲ませる体勢に問題がある
赤ちゃんを横抱きの状態でミルクを与えている場合、胃も横に倒れることで満腹感を得てしまうことがあります。ミルクを飲ませるときは、赤ちゃんの上半身を少し起こすようにしましょう。そうすれば、空気の飲み込み過ぎも防げます。
ミルクの温度が熱い・冷たい
赤ちゃんがミルクを飲まないときは、ミルクの温度が適温でない可能性もあります。熱かったり冷たかったりすると赤ちゃん自身の好みに合わずミルクを飲まないことがあるため、適温かどうかを確認してから与えるようにしましょう。
哺乳瓶の乳首が赤ちゃんに合っていない
赤ちゃんがミルクを飲まないときは、哺乳瓶の乳首が合っていないことも考えられます。たとえば、新生児のときから同じ哺乳瓶の乳首を使用し続けていると、成長するにつれて飲みづらさを感じることがあります。また、哺乳瓶の乳首が劣化して切れ目が入ってしまうと、ミルクがたくさん出てきてしまうこともあるでしょう。これでは自分のペースでミルクを飲めないため、赤ちゃんが嫌がって残してしまうことがあるのです。
赤ちゃんがミルクを飲まないときは、哺乳瓶の乳首が合っているかどうかをチェックしてみましょう。
ミルク作りの負担を軽減したい方はウォーターサーバーの利用がおすすめ
生後4カ月の赤ちゃんへの授乳回数は、1日5回です。離乳食が始まると授乳回数は少し減るとはいえ、それまでに毎日1日5回ミルクを作らなければなりません。調乳に水道水やミネラルウォーターを使用する場合は、その都度水を沸騰させなければならないので、手間に感じてしまう方もいるでしょう。そこでおすすめなのが、ウォーターサーバーです。
ウォーターサーバーはお湯をすぐに準備できるので、水を沸騰させる必要はありません。哺乳瓶にお湯と粉ミルクを加えてミルクを溶かし、あとは適温になるまで冷ますだけです。お湯を作る工程をなくすだけでも、ミルク作りの手間を省くことができるでしょう。
なお、赤ちゃんのミルク作りにウォーターサーバーを使用するメリットは以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
【おまけ】生後4カ月の赤ちゃんに関する疑問
ここでは、生後4カ月の赤ちゃんに関するよくある疑問についてお答えします。
生後4カ月の赤ちゃんに果汁を与えてもいいの?
赤ちゃんがミルクを飲まないとき、水分不足が気になって「果汁なら飲むのでは?」と思い、与えてもよいのか気になっている方もいるはず。結論からいうと、生後4カ月の赤ちゃんには基本的に果汁を与えないほうがよいといえます。なぜなら、離乳食が始まる前の赤ちゃんは母乳やミルクで栄養を補うからです。離乳の開始前の子どもにとって果汁には栄養がなく、それでお腹いっぱいになってしまうとミルクを飲んでくれなくなります。ミルクを飲む量が減ってしまうと栄養不足になってしまう可能性もあるため、生後4カ月の赤ちゃんに果汁は与えないようにしましょう。赤ちゃんに果汁をあげたい場合は、離乳食開始後がおすすめです。
生後4カ月の赤ちゃんに離乳食は与えてもいいの?
離乳食の開始時期の目安は、生後5〜6カ月です。生後4カ月頃までは口に入れたものを舌で押し返す哺乳反射があるため、そもそも離乳食を食べてくれないことがあります。とはいえ、成長には個人差があるので生後4カ月でも哺乳反射がなくなる赤ちゃんもいます。この場合、離乳食を口にすることができますが、だからといって離乳食を与えてもよいわけではありません。内臓機能が未発達である可能性もあるため、生後4カ月の赤ちゃんに離乳食を与えるのは避けるようにしましょう。
なお、離乳食を与えるタイミングや進め方などは以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
離乳食はいつから与える?目安となるスケジュールと調理時の水について
生後4カ月になると哺乳瓶の消毒をやめてもいい?
明確な決まりはありませんが、生後4カ月頃になると健康な赤ちゃんであれば哺乳瓶の消毒はしなくてもよいといわれています。ただし、哺乳瓶の消毒をやめる際は十分に洗うことが大切です。もし衛生面で不安な場合は、哺乳瓶を洗ったあとに熱湯をかけてしっかり乾燥させるとよいでしょう。
まとめ
生後4カ月の赤ちゃんに与えるミルクの量は180〜220mlです。ただし、あくまでも目安なので必ずしもこの量を飲むとは限りません。そのため、180〜220mlを飲まなくても心配し過ぎる必要はありませんが、体重の増加が気になったり便秘気味だったりする場合はミルクが足りていない可能性もあるので、念のためかかりつけ医に相談するとよいでしょう。