赤ちゃんのミルクをウォーターサーバーの冷水で割るのはダメ?その理由と正しい作り方をご紹介
目次
赤ちゃんのミルクを作る際、粉ミルクをお湯で溶かしたあと「すぐに適温にしたいから冷水で割りたい」と思う方は少なくありません。しかし、赤ちゃんの粉ミルクを冷水で割ってもよいのでしょうか。
今回は、その疑問についてお答えします。また、ウォーターサーバーが便利な理由や選ぶ際のチェックポイントなどについてもまとめているので、ぜひご参考にしてください。
赤ちゃんのミルクをウォーターサーバーの冷水で割ってもよい?
赤ちゃんの粉ミルクをお湯で溶かしたあと、冷水を加えて温度調整することは推奨されていません。粉ミルクには「クロノバクター・サカザキ」という菌が含まれている可能性があり、感染すると敗血症や壊死性腸炎など深刻な病気を引き起こすリスクがあるからです。クロノバクター・サカザキは、70℃以上のお湯でリスクを低減できるとされています。そのため、赤ちゃんのミルクを作る際は必ず70℃以上のお湯を使用することが大切です。
WHOのガイドラインでも、粉ミルクを70℃以上のお湯で完全に溶かし、その後自然に冷やすことが推奨されています。ミルクを冷ます際は、哺乳ビンを流水にさらしたり、ボウルに冷水を入れてその中で冷ましたりする方法が安全です。
WHOガイドラインによる調乳方法は以下のとおりです。
Step 1
粉ミルクを調乳する場所を清掃・消毒します。
Step 2
石鹸と水で手を洗い、清潔なふきん、又は使い捨てのふきんで水をふき取ります。
Step 3
飲用水※を沸かします。電気ポットを使う場合は、スイッチが切れるまで待ちます。なべを使う場合は、ぐらぐらと沸騰していることを確認しましょう。
Step 4
粉ミルクの容器に書かれている説明文を読み、必要な水の量と粉の量を確かめます。加える粉ミルクの量は説明文より多くても少なくてもいけません。
Step 5
やけどに注意しながら、洗浄・殺菌した哺乳ビンに正確な量の沸かした湯を注ぎます。湯は70℃以上に保ち、沸かしてから30分以上放置しないようにします。
Step 6
正確な量の粉ミルクを哺乳ビン中の湯に加えます。
Step 7
やけどしないよう、清潔なふきんなどを使って哺乳ビンを持ち、中身が完全に混ざるよう、哺乳ビンをゆっくり振るまたは回転させます。
Step 8
混ざったら、直ちに流水をあてるか、冷水又は氷水の入った容器に入れて、授乳できる温度まで冷やします。このとき、中身を汚染しないよう、冷却水は哺乳ビンのキャップより下に当てるようにします。
Step 9
哺乳ビンの外側についた水を、清潔なふきん、又は使い捨てのふきんでふき取ります。
Step 10
腕の内側に少量のミルクを垂らして、授乳に適した温度になっているか確認します。生暖かく感じ、熱くなければ大丈夫です。熱く感じた場合は、授乳前にもう少し冷まします。
Step 11
ミルクを与えます。
Step 12
調乳後2時間以内に使用しなかったミルクは捨てましょう。
※①水道水②水道法に基づく水質基準に適合することが確認されている自家用井戸等の水③調製粉乳の調整用として推奨される、容器包装に充填し、密栓又は密封した水のいずれかを念のため沸騰させたものを使用しましょう。
引用:
ウォーターサーバーを使う場合も、必ずこのガイドラインに沿った手順を守りましょう。
ウォーターサーバーは赤ちゃんのミルク作りに便利
ウォーターサーバーのお湯は、赤ちゃんのミルク作りに非常に便利です。その理由は以下のとおりです。
衛生的な水で作れる
水道水には「残留塩素」や、有害性が疑われている「トリハロメタン」などが含まれるため、そのまま赤ちゃんに与えるのは望ましくありません。ミルク作りに水道水を使用する場合、10〜15分ほど煮沸が必要で、これによりトリハロメタンを取り除くことができます。
このほか、貯水タンクの管理状況によっては水道水に不純物が混入するリスクもあります。
一方、ウォーターサーバーの水はクリーンな状態で提供されます。密閉されたウォーターボトルにより、外部からの汚染も防ぎます。これにより、赤ちゃんのミルク作りに安心して使用できます。
ミルク作りの時間を短縮できる
ウォーターサーバーを利用することで、ミルク作りの時間を大幅に短縮できるのも魅力です。ウォーターサーバーのお湯を使えば、やかんやポットでお湯を沸かす手間が省け、赤ちゃんがすぐにミルクを欲しがるときでもスムーズに対応できます。とくに夜間の授乳時や急いでいるときには、ウォーターサーバーのお湯が非常に役立ちます。
買い物が楽になる
ウォーターサーバーを利用することで、重たいペットボトルの水を買いに行く手間がなくなる点も魅力です。ウォーターボトルを自宅まで配達してもらえるため、買い物が楽になり、日常生活が快適になります。
なお、赤ちゃんのミルク作りにウォーターサーバーがおすすめな理由は以下の記事でもご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
ウォーターサーバーは赤ちゃんのミルク作りにおすすめ!その理由と選ぶ際のポイントを解説
ウォーターサーバーを選ぶ際のチェックポイント
赤ちゃんのミルク作りにウォーターサーバーを利用する際には、以下のポイントをチェックすることが重要です。
水の硬度
赤ちゃんに適しているのはミネラルの含有量が少ない「軟水」です。ミネラルが多い硬水は赤ちゃんの未発達な腎臓に負担をかける可能性があるため、必ず軟水を選びましょう。
アクアクララのお水は、硬度「29.7mg/L」の軟水です。赤ちゃんのミルク作りだけでなく、赤ちゃんの飲料水としても安心して与えることができます。
抗菌・除菌対策の有無
ウォーターサーバーの内部が清潔に保たれていることは、赤ちゃんのミルク作りにおいて非常に重要です。そのため、抗菌・除菌対策を行っているウォーターサーバーを選ぶのがおすすめです。
アクアクララでは、すべてのウォーターサーバーで抗菌対策を行っています。抗菌加工を施したエアフィルターや、ウォーターサーバー内部に抗菌材を使用することにより、衛生面で安心してお使いいただけます。また、UV除菌ランプを内蔵した製品もご用意しており、常にクリーンな状態が保てます。
メーカーによる定期メンテナンスの有無
ウォーターサーバーは長期間使用していると、内部に汚れが蓄積することがあります。内部までは自分でお手入れすることができないため、ウォーターサーバーの衛生状態を保持するためには、メーカーによる定期的なメンテナンスが欠かせません。
アクアクララでは、「洗浄メンテナンス資格」を持った専任のスタッフによる定期メンテナンスを実施しています。ウォーターサーバーの構造や衛生管理の試験に合格したスタッフがメンテナンス対応を行うため、安心してお使いいただけます。
チャイルドロック機能の有無
温水フォーセット(取水口及び取水用コック等)にチャイルドロック機能が備わっていると、万が一赤ちゃんや子どもが触れてもお湯が出てこないので、やけどのリスクを軽減できます。ほとんどのウォーターサーバーがこの機能を備えていますが、契約前に確認することが大切です。
アクアクララのウォーターサーバーには、温水フォーセットにチャイルドロック機能が付いています。また、ご希望があれば冷水フォーセットにもチャイルドロック機能を付けられるため、赤ちゃんや子どもが誤って操作をしても水が出る心配がありません。これにより、床が水浸しになったり水が無駄になったりすることを防げます。
ウォーターサーバーで赤ちゃんの粉ミルクを作る方法
ウォーターサーバーで赤ちゃんのミルクを作る場合は、以下の手順で行いましょう。
- 哺乳ビンに70℃以上のお湯を注ぎます。
- 粉ミルクを哺乳ビンに入れます。
- 哺乳ビンの乳首とキャップをしっかりと閉め、粉ミルクがしっかりと溶けるように回転させながら哺乳ビンを振ります。
- 粉ミルクが完全に溶けたら、流水やボウルに入れた水などで適温になるまで冷まします。
- 腕の内側に少量のミルクを垂らし、温度が適温になっているか確認します。
まとめ
ウォーターサーバーは、赤ちゃんのミルク作りに非常に便利です。しかし、使用するのは70℃以上のお湯だけです。赤ちゃんの粉ミルクを冷水で割ることは推奨されていないため、使用を避けるようにしましょう。
ウォーターサーバーは、赤ちゃんのミルク作りだけでなく離乳食作りや水分補給のための水としても活用できます。子どもが成長しても使い続けることができる便利な家電製品なので、ぜひこの機会にウォーターサーバーを利用してみてはいかがでしょうか。