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精製水とは?使用上の注意点や飲まないほうがよい理由をご紹介

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ドラッグストアなどで一般的に販売されている精製水。精製方法によってさまざまな種類があり、家庭でのスキンケアや医療器具の滅菌、工業用機械の洗浄など幅広く活用されています。
そこで今回は精製水に焦点を当て、主な使用用途や種類、飲まないほうがよい理由などをご紹介します。また、精製水を使用する際の注意点もまとめているので、ぜひご参考にしてください。

【日本人の味覚にあったお水】
不純物を全て取り除いたきれいな水に
現代人に必要な4種類のミネラル成分を加えたお水とは?

まずは押さえておこう!精製水とはどのような水?

精製水とは、地下水や水道水などの原水に対し「蒸留」「イオン交換」「ろ過」「逆浸透」といった処理を行い、ミネラル成分や微生物などを除去した純度の高い水のことです。前述した処理は、単体または複数の方法を組み合わせて行っています。

幅広く活用できる!精製水の主な使用用途

精製水は、主に飲用以外で使用します。そこで、以下では精製水の主な用途をご紹介します。

日常用

精製水はドラッグストアなどで購入でき、日常的には主に以下のような用途で使用できます。

  • スキンケア
  • ヘアケア
  • コンタクトレンズの洗浄液
  • スチーム加湿器(補給水)
  • 化粧水の原料
  • エステサロンのスチーマー(蒸気用水)

たとえば、スキンケアやヘアケアの際に水道水を使用したとします。この場合、残留塩素が肌や髪を守るタンパク質にダメージを与える可能性があります。その点、精製水は不純物を含んでいないのでタンパク質にダメージを与える心配がなく、安心して使用できます。

なお、精製水を使うときは使用期限に注意が必要です。同じ精製水であっても製品によって使用期限が異なるので、事前に確認した上で購入しましょう。

自動車用

精製水は、自動車のバッテリー液としても使用できます。
バッテリー液とは、硫酸と精製水を混ぜた無色透明の液体のことです。「精製水の代わりに水道水を使うのはダメなの?」と疑問を抱く方もいるかもしれませんが、水道水は原則使用NG。なぜなら、水道水に含まれるナトリウムやカルシウムによって、バッテリーの性能が落ちてしまう可能性があるからです。そのため、自動車をメンテナンスする上で精製水は必須といえます。

そのほか、精製水は洗車の際にも使用できます。
たとえば、洗車時に水道水を使用した場合、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が結晶化することによって、水垢が残る可能性があります。その点、精製水にはミネラル成分が含まれていないので水垢が残ることなく、自動車をきれいな状態に仕上げることができます。

工業用

精製水は、工業用の精密機器の洗浄水として使用することもできます。
ミネラル成分が含まれている水道水を精密機器に使用すると、機械がサビたり不具合を引き起こしたりする可能性があります。その点、精製水は不純物を含まないため、機械が故障するリスクが低いのです。

このほか、科学実験に使用する器具の洗浄水として精製水を使用するのも好適です。仮に、器具を水道水で洗った場合は塩素やミネラル成分が付着し、正確な実験・検査が行えません。しかし、精製水であれば不純物が含まれていないので、正確性を欠いてしまうことがないのです。

このように精製水は、“不純物を含まない水”が求められる場面で大いに役立ちます。

精製水の種類と特徴

繰り返しになりますが、精製水は水道水を煮沸させたり、特殊なろ過装置を通したりして不純物(ミネラル成分・残留塩素・微粒な砂など)や微生物を除去(精製)した純度の高い水です。精製方法により、以下の4種類に分類されています。

蒸留水

水道水を沸騰させたときに発生する蒸気を冷却して液体にしたものを、蒸留水と呼んでいます。水道水に含まれる電解質と一部の不純物が除去されていますが、蒸気を冷却する際に、蒸留管の内側に付着している不純物が混入してしまう場合もあります。

イオン交換水

イオン交換水は、イオン交換樹脂と呼ばれる樹脂を通し精製された水です。イオン交換樹脂には、水道水に含まれるナトリウム、マグネシウムなどの陽イオン、塩素や炭酸などの陰イオンを吸着する性質があります。水道水のナトリウム、マグネシウム濃度が高い(硬水であることが多い)海外では、胃腸の弱い子どもやご高齢の方が、水道水をそのまま飲むと下痢などの症状を起こすことがあるため、家庭用の「純水器」が普及しています。ただし、純水器は本体のコストに加え定期的に樹脂交換が必要になる上、水の味を左右する水分中のミネラルもろ過してしまうというデメリットもあります。

超純水

イオン交換樹脂や各種フィルターなどを用いて精製された精度の高い水を超純水と呼んでいます。純度の高い水を必要とする半導体の製造、医療分野での研究・開発などの領域で活用されています。

RO膜水

Reverse Osmosis(逆浸透現象)と呼ばれる、ろ過方法で精製された水をRO水と呼んでいます。RO水は、ほかの精製方法では除去しきれないウイルスや金属類、放射線ヨウ素までも除去することができ、純度の高い水として知られています。

精製水を使用する際の3つの注意点

精製水を使用する際は、「使用期限を守る」「ボトルの口を清潔に保つ」「指定用途以外で使用しない」の3つを守ることが大切です。

1.使用期限を守る

化粧水や乳液などの基礎化粧品に使用期限があるように、精製水にも使用期限があります。使用期限が過ぎた精製水は安心して使用できるとは限らないので、開封後は早めに使い切るようにしましょう。

精製水の使用期限は、前述したように製品によって異なります。使用期限を調べる際は、精製水が入っているボトルや袋などに記載されているため、そちらを確認しましょう。ただし、記載されているのは「未開封状態」の使用期限です。開封したらできるだけ早めに使い切るようにしましょう。

仮に使用期限が過ぎた精製水が残ってしまった場合は身体に使用せず、洗車用や車のバッテリー液などに使うのがおすすめです。そうすれば、人体に影響なく精製水をしっかりと使い切ることができます。

2.ボトルの口を清潔に保つ

精製水を使用する際は、ボトルの口を清潔に保たなければなりません。なぜなら、精製水には水道水と違って消毒用の塩素が含まれておらず、ボトルの口が汚れているとそこから雑菌が混入して水全体の品質に影響を及ぼす可能性があるからです。
衛生面が心配なら、容器にコックが付いた精製水を選ぶのがおすすめです。コック付きならコックを操作することで取水でき、手やほかのものが触れる面も少ないので衛生を維持しやすくなります。

3.指定用途以外で使用しない

精製水の製品によっては、「工業用」「スチーマー用」「化粧用」など用途が指定されています。それを、たとえば工業用なのに化粧水を作るために使用してはいけません。指定用途以外で精製水を使用することは安全性が保証されていないので、何らかのトラブルが起こる可能性があります。安心して精製水を使用するためにも、指定用途以外では使用しないようにしましょう。

精製水は飲まないほうがよい?その理由とは

精製水は安心して飲める水ではありますが、以下の理由により「飲まないほうがよい」といわれています。

飲料用として作られていないから

精製水は、「“不純物を含まない水”が求められる場面で活用すること」を目的として作られています。飲料用として作られているわけではないので、飲むことは推奨されていません。

おいしくないから

精製水を飲まないほうがよい理由には、おいしくないからという点もあげられます。
水を飲んでおいしいと感じるのは、ミネラル成分が含まれているからです。しかし、精製水はおいしさの決め手となるミネラル成分が除去されています。一般的な飲料水と違って風味がせず、おいしさをあまり得られないことから、精製水は飲まないほうがよいといえます。

精製水のひとつである「蒸留水」は自宅でも作ることが可能!

蒸留水なら自宅でも作ることができます。必要なものと作り方は以下のとおりです。

  • 【必要なもの】

    ・ボウルが入る大きさの鍋
    ・鍋の蓋
    ・ガラスボウル
    ・金網、またはベーキングラック
    ・氷
    ・保存容器

  • 【蒸留水の作り方】

    1.鍋に水道水を半分ほど入れます。
    2.鍋の中にガラスボウルを入れます。ガラスボウルを入れた際、鍋底に触れていないか確認しましょう。鍋底に触れてしまうと熱でガラスボウルが割れてしまう可能性があるため、その際は一度ガラスボウルを取り出し、金網またはベーキングラックを鍋の中に入れます。その後、ガラスボウルを再び鍋の中に入れます。
    3.鍋に蓋をして火にかけます。
    4.沸騰したら火を弱火にし、鍋の蓋を裏返しにして鍋の上に置きます。
    5.裏返した鍋の蓋の上に、氷を敷き詰めます。
    6.立ち昇った水蒸気が冷えた鍋の蓋に集まり、水滴となってガラスボウルに落ちます。ガラスボウルに落ちた水が“蒸留水”です。
    7.蒸留水が必要量溜まったら火を止め、鍋の中からガラスボウルを取り出します。
    8.ガラスボウルに入っている蒸留水を冷やしたあと、保存容器に移したら完了です。

鍋の蓋を裏返しにする際やガラスボウルを取り出す際は、やけどに注意しましょう。タオルを使っても湯気でやけどをする恐れがあるので、ミトンを使用するか、ある程度冷めてから鍋の蓋を裏返したりガラスボウルを取り出したりするのがおすすめです。そうすれば、やけどをすることなく蒸留水を作ることができるでしょう。

自分で精製水を作るメリット・デメリット

精製水を自分で作るのにはどのようなメリット・デメリットがあるのかを以下にてご紹介します。

メリット

自分で精製水を作るメリットに、「作ったばかりの精製水を使用できること」があげられます。
前述したように精製水には使用期限があり、開封後は品質に影響するため早めに使い切らなければなりません。仮に使用期限内であったとしても、時間が経つと品質が徐々に落ちてしまうでしょう。その点、自作であれば必要な分だけを毎回作ることができ、新鮮な精製水を使用できます。

このほか、「精製水を購入するコストがかからない」という点も自作するメリットのひとつです。
精製水を購入する場合は、どうしてもコストがかかってしまいます。購入する容量が多ければ多いほど、コストがかかるでしょう。また、もし使用期限内に精製水を全部使い切ることができないと、余った分はほかの用途に使用するか、捨ててしまわないといけないこともあります。そうなると、コスト面で損してしまいます。
その点、自分で精製水を作るとなるとかかる費用は基本的に水道代だけです。精製水を購入するよりもコストを抑えることができるため、費用面を気にせずに済みます。また、自作なら必要な分だけを用意することができ、精製水を無駄にしてしまうことも避けられます。

デメリット

精製水を自分で作るデメリットは、「作る手間がかかること」です。
ドラッグストアや通販などで精製水を購入する場合は簡単に手に入れられるので、自分で作る必要がありません。そのため、作る手間がかからないでしょう。
自分で作る場合は、上述した作業が必要です。精製水が完成するまでに時間もかかるため、忙しい人にとってはデメリットになり得るでしょう。
また、精製水の衛生を維持するために管理にも気をつけなければなりません。これにより、精製水を購入するよりも手間がかかってしまうのです。

アクアクララはRO水にミネラルをプラスしたデザインウォーター

前述したように、精製水には不純物が含まれていないので安心して飲めますが、飲用には向いていません。そのため、「衛生的でおいしい水が飲みたい」という場合は、アクアクララのお水がおすすめです。

アクアクララでは、「RO膜(逆浸透膜)」を使ったろ過システムにより、原水に含まれる1000万分の1mmという細かな不純物まで除去しています。限りなく純水に近い水にしたのち、4種のミネラル成分をバランスよく配合することで、「硬度29.7mg/L」の軟水に仕上げています。そのため、アクアクララのお水は大人・子どもの飲料水はもちろん、赤ちゃんのミルクや離乳食作りにもおすすめです。

このほか、アクアクララでは衛生維持にもこだわっています。無菌環境でボトリングを行っているため、菌が混入する心配がありません。また、ボトルキャップで密閉したあとは熱収縮性フィルムを施しています。加熱してボトルキャップの形にピタッと密着させているため、わずかな隙間からホコリやゴミが入らず、衛生を維持します。これにより、ボトルキャップもきれいな状態が保てるのです。

さらに、専用ボトルに密閉されたアクアクララのお水は、直射日光を避けて常温で未開封の場合、6カ月(180日)保存することができます。震災対策の備蓄水としても活用できるので、ぜひこの機会にアクアクララのウォーターサーバーを利用してみてはいかがでしょうか。

天然水ではなくRO膜(逆浸透膜)でろ過した安心安全な軟水

おいしいお水が誕生するまで

まとめ

精製水とは、「蒸留」「イオン交換」「ろ過」「逆浸透」などの処理を行い、原水に含まれる不純物を除去した純度の高い水のことです。飲料用として作られているわけではないので、飲み水には適していません。そのため、もし「毎日飲む水は衛生的でおいしいものがよい」という方は、ぜひアクアクララのウォーターサーバーをご利用ください。アクアクララのお水は有害物質が含まれておらず、バランスよく配合したミネラル成分によっておいしく仕上がっています。生活を豊かにするためにも、ぜひウォーターサーバーを取り入れてみてはいかがでしょうか。