食事中は水を飲まない方がいい?
目次
健康のためにも美容のためにも、水分補給は大切というけれど、食事中の水分補給には注意が必要なのをご存知ですか? 間違った水分の飲み方は、疲れや肥満の原因になってしまうことも……。今回は、食事中に水をあまり飲まない方が良い理由と、正しい水分補給の仕方について、詳しく解説します。
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食事中に水をあまり飲まない方がよい理由
健康のためには水分補給が大切だから、朝昼晩の食事の際にも水やお茶をしっかり飲んでいる方は多いのではないでしょうか?
ところが健康のことを考えると、食事中の水分補給はあまりおすすめできないのです。実は私たちの体は、食べたものを消化するのに胃酸の力を借りています。胃に入った食べものを胃酸が溶かすことによって消化しているため、食べものが胃の中にある時に水分を摂取してしまうと、胃酸の力が薄まって消化に時間がかかってしまうのです。消化に時間がかかればかかるほど、胃はさらに頑張って働こうとしますから、結果的には胃への負担が大きくなってしまいます。
日常生活ではあまり意識しない部分ですが、胃が活動するということは、私たちの体はかなりのエネルギーを使っています。そのため、食事中の水分補給によってなかなか消化ができない状態が続くと、疲れやすさを感じてしまうことも……。
さらに、胃が頑張って働こうとすると、全身の血液は胃に集中した状態になります。脳への血液が少なくなるとその働きが弱くなり眠気を催してしまうのです。食後眠たくなるという場合には、水分の摂りすぎが原因のこともあります。
ダイエットにも逆効果
しっかりと水分を摂ることは、デトックスやダイエットに効果的ですが、食事中だけは例外と考えてください。食事前や食事中にたくさんの水を飲んでおけば、満腹感を感じるからダイエットにも良いと思われがちですが、実はコレは大きな誤解。上記で紹介した通り、食事中に水分を摂ると消化が悪くなってしまうだけでなく、食べものをよく噛む必要がなくなってしまいます。
私たちは咀嚼によって満腹感を得ているため、噛む回数が減ってしまうと食事をした満足感も得られにくくなってしまうのです。
食事中にどうしても水を飲みたい場合の注意点
食事中に水を飲みたいときは、食べたものを流し込まないように注意して摂取しましょう。
水とともに食べ物を流し込むと、食べ物をあまり咀嚼しないまま胃へ送ることになります。これにより、消化する時間を要して、胃に負担をかけてしまうでしょう。十分に消化できなければ、栄養素の吸収効率も低下します。
また、人は咀嚼により満腹感を覚えるため、水で食べたものを流し込むと「おなかが満たされた」と感じにくくなります。そうすると、食事を食べすぎて摂取カロリーが多くなり、太りやすくなるでしょう。
食事中に水を飲むときは、食べ物を咀嚼し、飲み込んでから水を口に含むようにしてください。
食事以外はしっかり水分補給することが大切
食事中はあまり水を飲まない方がよいものの、生活のなかでは積極的に水分を摂ることが大切です。ここからは、水分補給について詳しく解説します。
1日に必要な水分量
厚生労働省では、成人男性における水分摂取量の目安を1日2.5Lとしています。
人は尿や便などで1.6L、汗や呼気中に含まれる水蒸気などで0.9L、合わせて2.5Lの水分を1日に失っています。生命維持のためには、少なくとも同量の水分を摂取しなければなりません。
1日に摂取すべき水分量2.5Lのうち、1.0Lは食事から摂取できます。これは、汁物や食材に含まれる水分などによるものです。また、0.3Lは体内の化学反応によって作られます。したがって、残り1.2Lを飲み水で補うことが必要です。
ただし、仕事や運動で汗を大量にかくときは、通常よりも多くの水分が失われます。水分の排出量と摂取量の均衡を保つために、1.2Lよりも多めの水分補給を意識しましょう。
水分の不足による健康被害
体の水分が不足すると脱水や熱中症が起こり、最悪の場合、命を落とす可能性があります。
体内の水分が5%失われただけで、脱水や熱中症の症状が現れます。脱水の初期症状は喉の渇きです。そして汗や尿の量が減少し、重度になると脳や内臓がダメージを受けて死に至るおそれがあります。
一方、熱中症の初期段階でみられるのは、めまいや立ちくらみなどの症状です。熱中症が進行すると頭痛や倦怠感、吐き気が生じ、意識を失うと命に危険が及ぶことも少なくありません。
また、水分不足は心筋梗塞や脳梗塞のリスクにも関係しています。これは、脱水により血流量が低下すると、血液の流れが悪くなり血栓ができやすくなるためです。
体内の水分が20%失われた場合、人は死亡すると考えられています。このように、体内の水分量と健康は密接に関わっているのです。
水を飲むタイミング
水分を効果的に摂取するには、適切なタイミングでの水分補給が大切です。ここからは、日常生活のなかで水分補給すべきタイミングを紹介します。
寝る前・起きたあと
人は眠っている間も、汗や呼吸により水分を失っています。そのため就寝前に水を飲むとともに、起床後にも水分補給して、夜間に失った水分を補いましょう。
実際に、脱水により発症リスクが高くなる脳梗塞は、睡眠中で水分補給できない夜間から早朝にかけて起こりやすいことがわかっています。
ただし、就寝前に大量の水を飲むと夜間にトイレへ行きたくなってしまいます。寝る前に摂取する水の量は、コップ1杯(200ml)程度にしておきましょう。
運動中(運動前・運動後)
運動により汗をかくと、大量の水分が失われます。
また、汗には塩分も含まれているため、水分と同時に塩分も補わなければなりません。0.1〜0.2%程度の食塩水を用意するか、市販のスポーツドリンクを活用しましょう。さらに、運動中の水分補給は冷たい水をおすすめします。体温を下げて熱中症を予防できるうえに、水温が低い方が体にすばやく吸収されるためです。
水分が失われて体重が2%以上減少すると、運動のパフォーマンスも低下するとされています。運動中はもちろん、運動前後も積極的に水分補給しましょう。
入浴する前とあと
入浴中も、体から水分が失われやすいタイミングです。入浴前後に水を飲み、水分不足を防ぎましょう。
シャワーを浴びたり湯船に浸かったりしていると気付きにくいですが、入浴中は大量の汗をかいています。入浴時間が長くなれば、その分失われる水分量も多くなるでしょう。
近年人気が高まっているサウナも、水分不足に注意が必要です。脱水や熱中症を防ぐために、サウナに入る前と出たあとに必ずコップ1〜2杯の水を飲んでください。
食事する30分前
食事の30分前に水を飲むと水分補給になるだけではなく、食事の食べ過ぎを防げます。
食事前におなかを水で満たすと、空腹感が収まります。食事の30分前であれば、水を飲んでも胃の消化にはほとんど影響しません。食事を食べ過ぎてしまう方、ダイエットを意識している方は、食事の30分前に水分を摂取することを意識してみましょう。
まとめ
食事中に水を飲むと、胃酸が薄まり消化に時間がかかってしまいます。胃への負担が大きくなるため、食事中の水分摂取は避けるべきです。しかし、どうしても水を飲みたいときは、食べたものを流し込まないように注意して摂取しましょう。
また、体の水分が不足すると健康を損なうおそれがあるため、日常生活での水分補給は大切です。就寝前や起床後、入浴前後などの水分が失われやすいタイミングを意識して、積極的に水を飲みましょう。
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監修者
石本 めぐみ(管理栄養士)
国立大学文学部を卒業後、一般企業勤務を経て栄養士専門学校に入学し、栄養士資格を取得。
病院給食、食品メーカーの品質管理、保育園栄養士を経験して2022年に独立。栄養・健康分野の記事執筆を中心に活動中。