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ミネラルウォーターと水道水は何が違う?どちらが安全?

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アクアクララは「RO膜(逆浸透膜)」でろ過したお水にミネラルを配合しご提供していますが、ミネラルウォーターと一言でいっても加工方法によってさまざまな分類があることをご存じでしょうか。また、ミネラルウォーターと水道水を比べると、検査基準や味に大きな違いがあります。

そこで今回は、あまり知られていないミネラルウォーターと水道水の違いについてご紹介します。また、ウォーターサーバーを利用するメリットや水道水と使い分けたほうがよい場面についてもまとめているので、ぜひご参考にしてください。

ミネラルウォーターの定義とは

飲料水としてさまざまな水が市販されていますが、日本では農林水産省のガイドラインで「ミネラルウォーター類」は4つに分類されています。

1.ナチュラルウォーター

特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的、化学的な処理を行っていない水。

2.ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルウォーターのうち地層中のミネラル成分が溶解した地下水を原水とした水。

3.ミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させるために人工的にミネラルを添加した水。ばっ気(浄水処理方法のひとつ)、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合等が行われるものもミネラルウォーターと記載される。

4.ボトルドウォーター

ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウォーター以外の飲用適の水をボトルに詰めたもの。「RO膜(逆浸透膜)」でろ過した水や水道水をボトルに詰めたものも、ボトルドウォーターと記載される。

このように、4つの名称に分類されますが、総称してミネラルウォーターと呼ばれています。市販されているミネラルウォーターがどれに分類されるかは、商品ラベルの品名の項目に記載されています。

ミネラルウォーターと水道水の違い

ミネラルウォーターと水道水の違いには、主に「品質基準」「味」「価格」の3つがあげられます。

1.品質基準の違い

ミネラルウォーターも水道水も、厚生労働省が定めた基準をクリアした安全なものでないと販売できませんが、その基準はミネラルウォーターと水道水で大きな違いがあります。
ミネラルウォーターは食品衛生法第11条に基づく「食品、添加物等の規格基準」によって基準が設けられています。その検査内容は製造過程で殺菌・除菌を行わない場合は約20項目の検査項目があり、製造過程で殺菌または除菌を行う場合は約47項目の検査項目があります。
水道水は、水道法第4条に基づいて厚生労働省令によって水道水質基準の検査が義務付けられています。水道水に適用されている水道水質基準はなんと51項目もあり、ミネラルウォーターよりさらに高い基準の品質が求められています。
だからといって、ミネラルウォーターが危険ということではありません。ミネラルウォーターの販売会社は、独自の品質基準を設け、水道水質基準以上の検査をしている会社がほとんどです。ただし、法律上ミネラルウォーターは水道水より少ない検査基準で販売ができるので、安全性が気になる方はメーカー側でどのような基準を設けているか一度確認することをおすすめします。

2.味の違い

水の味はミネラルの含有量によって決まります。ミネラルの含有量は「硬度」で表され、カルシウム・マグネシウムが120mg/L以下のものを「軟水」、120mg/L以上のものを「硬水」と呼びます。硬度が低すぎると淡白でコクがなく、高すぎると口に残るような味になるといわれています。
日本人の味覚には軟水が合うといわれています。軟水の特徴として、たとえば日本茶は軟水を使って淹れるほうが、渋み・苦味・旨みのバランスがよくなります。日本のお米も軟水で炊くと、ふっくらとつやのあるご飯になります。

水のおいしさには硬度のほかに、残留塩素がないこと、臭気(鉄くさいなど)が感じられないこともおいしいと感じる条件です。水道水は消毒用の塩素が残留しているため、ほかの水に比べてまずいと感じる場合があります。またビルやマンションの貯水槽や水道管の管理状態が悪いと、カビが発生したり内部が錆びついたりして水の味に影響が出る可能性があります。

3.価格の違い

水を選ぶ際の判断基準として、価格も大事な要素のひとつです。ミネラルウォーターはリットル単位で売られていることが多いので、1Lあたりの料金で計算しやすいでしょう。一方水道水は1カ月ごとに料金が請求されるため、1Lあたりの料金を把握している方は少ないのではないでしょうか。
大阪水道局の発表では、大阪市の水道代は1Lあたり約0.1円と公表されています。ほかの水道局を見ても約0.1~0.2円/Lのところがほとんどです。ミネラルウォーターと比べると、国民生活のインフラである水道水は圧倒的に安価で提供されています。このように、安全かつ安価で利用できることが水道水の最大の特徴といえるでしょう。

ミネラルウォーターを飲むならウォーターサーバーの利用がおすすめ!

ウォーターサーバーは、専用の機器にウォーターボトルをセットすることで、冷水・温水をすぐに準備できる家電製品です。冷たい水を飲みたいときに冷蔵庫で冷やしたり、温かい水を飲みたいときに鍋ややかんで沸かしたりする必要がありません。

ウォーターサーバーに使用されている水は、主に「天然水」と「RO水」の2種類です。
天然水とは、前述した「ナチュラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」のことです。RO水は「ボトルドウォーター」に分類されます。どの水を使用しているかはメーカーによって異なりますが、ウォーターサーバーを利用すればミネラルウォーターをいつでも飲むことができます。

そのため、「手軽にミネラルウォーターを飲みたい」という場合は、ウォーターサーバーの利用がおすすめです。

ウォーターサーバーを利用する6つのメリット

ウォーターサーバーを利用した場合、前述した「手軽にミネラルウォーターを飲めること」のほかにも、以下のメリットを得られます。

1.冷水・温水をすぐに準備できる

前述したように、ウォーターサーバーがあれば冷水・温水をすぐに準備できます。そのため、たとえば突然の来客の際にも、冷たい飲み物をすぐに準備し提供することができます。また温かい飲み物を出したいときも、ウォーターサーバーがあればお湯を沸かす必要がないので、お客さまを必要以上に待たせることがありません。

自身や家族にとって便利な家電製品であると同時に、来客があった際にも役立つ点は、ウォーターサーバーならではのメリットといえます。

2.赤ちゃんのミルク・離乳食作りが楽になる

ウォーターサーバーがあれば、赤ちゃんのミルク・離乳食作りが楽になります。

赤ちゃんのミルク・離乳食を作るためには、まずお湯を沸かし、そのお湯を赤ちゃんが飲める温度になるまで冷まさなければなりません。そのため、赤ちゃんのミルク・離乳食作りには多少なりとも時間がかかってしまいます。

その点、ウォーターサーバーがあれば温水をすぐに準備できるため、そもそもお湯を沸かす必要がありません。赤ちゃんのミルク・離乳食作りにかかる負担を軽減できるのはもちろん、ミルク・離乳食を待つ赤ちゃんの負担も減らせるでしょう。

3.備蓄水として使用できる

ウォーターサーバーの水は、備蓄水として使用することができます。

万が一、水道がストップし水が使えなくなった場合、「手が洗えない」「食器が洗えない」「トイレが流せない」「お風呂に入れない」など、生活に支障を来します。また、飲み物がなければ水分補給もできません。
水道の復旧までに時間がかかる場合は、スーパーやコンビニなどで水を購入しなければならないでしょう。しかし、災害時は多くの人が水を入手しようとするため、スーパーやコンビニなどで水を購入しづらくなってしまいます。

その点、ウォーターサーバーがあれば、しばらくは水の心配をしなくて済みます。手や食器も洗えるので、衛生を維持することもできるでしょう。
また、日常生活で消費しながら備蓄する「ローリングストック法」を活用すれば、ウォーターボトルの数を一定量キープし続けることができます。ウォーターボトルの消費に合わせて注文することで、ストックがなくなってしまうのを避けられます。これにより、ウォーターボトルの水を常に確保でき、万が一の際は備蓄水として活用できます。

このように、いつ起こるかわからない災害に備えることができる点は、ウォーターサーバーならではのメリットといえるでしょう。

4.ペットボトルの水を買いに行く必要がない

ウォーターサーバーがあれば、ペットボトルの水を買いに行く手間が省けます。

スーパーやコンビニなどでペットボトルの水を購入する場合、それを自宅まで持ち帰らなければなりません。2Lのペットボトル1本でも持ち帰るのは大変ですし、なくなるたびに買い出しが必要です。

その点、ウォーターサーバーを利用していればウォーターボトルが自宅に届くので、水を購入するために外出する必要がありません。
なお、ウォーターボトルの注文は電話やウェブから簡単に行えます。

5.冷蔵庫内のスペースを確保できる

ウォーターサーバーがあれば、冷蔵庫内の水で取るスペースを空けることができます。

2Lのペットボトルを冷蔵庫に入れる場合、1本でも庫内のスペースを大きく取ってしまいます。本数が増えれば増えるほど庫内がペットボトルで圧迫され、食品が入りにくくなるでしょう。

その点、ウォーターサーバーがあれば、そもそもペットボトルの水を購入することがなくなります。そのため、冷蔵庫内のスペースに余裕が出て、より多くの食品を収納できるようになるでしょう。

6.ペットボトルのゴミを削減できる

ウォーターサーバーがあれば、ペットボトルのゴミを削減することもできます。

たとえば、500mlのペットボトルの水を1日1本飲んだ場合、1カ月でペットボトル約30本分のゴミが出ます。
これに対し、ウォーターサーバーの場合はウォーターボトルで水を提供しており、その容量は12Lが一般的です。12Lのウォーターボトルなら1カ月で約1〜2本分のゴミしか出ません。

くわえて、ウォーターボトルには自分でゴミとして処分する「ワンウェイボトル」と、メーカーが空きボトルを回収して再利用する「リターナブルボトル」があります。リターナブルボトルを採用しているメーカーを選べば、そもそもウォーターボトルがゴミにならないのでエコに貢献できます。

活用場面別にご紹介!ウォーターサーバーの水と水道水どっちを使うのがよい?

ウォーターサーバーは基本的にどのような場面でも活用できますが、水道水を使ったほうがよい場面もあります。そこで以下では、「ウォーターサーバーの水の使用が向いている場面」と「水道水の使用が向いている場面」についてご紹介します。

ウォーターサーバーの水の使用が向いている場面

ウォーターサーバーの水の使用が向いている場面は以下のとおりです。

水を飲むとき

水を飲むときは、ウォーターサーバーの水を選びましょう。

水道水は、残留塩素や水道管の状態によってまずいと感じる可能性があります。水道水に比べると高価ですが、水をそのまま飲む場合は軟水を採用しているウォーターサーバーの使用がおすすめです。

料理を作るとき

水道水の味は残留塩素の影響を受ける可能性があるので、繊細な味付けにこだわるなら基本的には軟水を採用したウォーターサーバーの水を使用しましょう。

ウォーターサーバーの水なら、含まれているミネラル成分も味を引き立ててくれます。
料理の達人になると、作る料理によって軟水と硬水を使い分ける方もいるそうです。軟水はクセや匂いが少なく風味がまろやかなので、ご飯や和風だし、野菜の煮物といった日本料理全般と相性抜群です。硬水は欧米で飲料水として普及していることから、スープやパスタ、パエリアといった洋食との相性がよいでしょう。

コーヒーを作るとき

コーヒーを作るときも、ウォーターサーバーの水の使用が適しています。なぜなら、コーヒーは水の影響を受けやすい飲み物だからです。
おいしさの秘訣は使う水にこだわること。コーヒーには軟水を採用したウォーターサーバーの水を使うのがおすすめです。軟水で淹れたほうが口当たりもよく、苦味や渋みのない、日本人の口に合うまろやかなコーヒーになります。

なお、おいしいコーヒーの作り方は以下の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。

美味しいコーヒーの入れ方

日本茶を作るとき

日本茶を作るときも、ウォーターサーバーの水を使うのがおすすめです。

水道水で作ると残留塩素が日本茶の風味を阻害し、おいしく作れない可能性があります。
その点、ウォーターサーバーの水には残留塩素が含まれていないため、日本茶をおいしく作ることができます。さらに、軟水であれば日本茶の旨みを引き出せるので、よりおいしく仕上がるでしょう。

なお、日本茶のおいしい淹れ方は以下の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。

お茶(日本茶)の正しい淹れ方!ウォーターサーバーの活用方法も解説

お酒を水で割るとき

お酒を水で割るときも、ウォーターサーバーの水を使うのが望ましいでしょう。
雑味のないウォーターサーバーの水なら、お酒の風味を阻害することがないため、日本酒などのお酒をおいしく味わうことができます。

なお、日本酒をおいしく飲むためのコツは以下の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。

日本酒と水は密接に関係している?おいしく飲むためのコツ

ミルクを作るとき

赤ちゃんのミルクを作るときも、ウォーターサーバーの水を使用するのがおすすめです。その理由は前述したように、ウォーターサーバーを使えば赤ちゃんのミルク作りの負担を軽減できるからです。

ただし、粉ミルクには赤ちゃんに必要なミネラルが配合されているので、ミルクを作る水にミネラルが多いと、赤ちゃんの消化器に負担がかかってしまいます。そのため、ミネラルの含有量が多い硬水の使用は避けましょう。

なお、赤ちゃんのミルク作りにウォーターサーバーの利用がおすすめな理由は以下の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。

ウォーターサーバーが赤ちゃんのミルク、離乳食におすすめできる理由

ペットに水を与えるとき

ペットに水を与えるときも、ウォーターサーバーの水を選ぶのがおすすめです。

ペットによってはぬるめの水を好むこともあり、その場合は一度水を温めなければなりません。
ウォーターサーバーなら、温水と冷水を組み合わせることですぐにぬるめの水を準備できます。そのため、ペットに水を与える際はウォーターサーバーを使うのが望ましいといえます。

ただし、カルシウムやマグネシウムといったミネラル成分はペットの健康を害してしまいますので、ウォーターサーバーの水をあげる場合は軟水を選ぶようにしましょう。
なお、水がペットに与える影響については以下の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。

お水がペットに与える影響とは?犬・猫に必要な水分量と適した水

水道水の使用が向いている場面

一方で、水道水の使用が向いている場面は以下のとおりです。

うがいをするとき

うがいをするときは、水道水の使用が向いています。
水道水でうがいをすると、風邪の発症が4割減少するという研究結果があります。この背景には、水道水に含まれる塩素が関係していると考えられているそうです。そのため、うがいをする際は水道水を使用するとよいでしょう。

氷を作るとき

氷を作るときも水道水の使用が向いています。
水道水には塩素が含まれているため、雑菌の発生を抑えやすくなります。そのため、氷作りに水道水を使えば、比較的安心して口にできる仕上がりになるでしょう。

ウォーターサーバーならアクアクララがおすすめ!

水道水も安心して飲めますが、さらに安心でおいしい水をとお考えの方は、ウォーターサーバーの利用をご検討ください。

アクアクララは、原水として食品衛生法における「食品製造用水(水道水又は26項目の基準に適合した水)」を使用し、「RO膜(逆浸透膜)」を使ったろ過システムで1000万分の1mmの不純物までろ過した、限りなく純水に近いお水です。さらに、その純粋な水を“おいしい”ものにするため、4種類のミネラルをバランスよく配合し、硬度「29.7mg/L」の軟水に仕上げています。そのため、料理やコーヒー、お茶を淹れるのに最適です。もちろん赤ちゃんのミルク作りにも安心してお使いいただけます。

天然水ではなくRO膜(逆浸透膜)でろ過した安心安全な軟水

おいしいお水が誕生するまで

まとめ

ミネラルウォーターと水道水の違いには、「品質基準」「味」「価格」があげられます。どちらも安心して飲める水なので、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

もし、水のおいしさと利便性を求めるのであれば、ウォーターサーバーを利用するのがおすすめです。ウォーターサーバーがあれば、いつでもミネラルウォーターを飲むことができます。また冷水・温水をすぐに準備できるので、料理や赤ちゃんのミルク・離乳食作りにも活用できます。
アクアクララのお水は軟水なので、赤ちゃんやペットを含む家族全員で飲むことができます。この機会に、ぜひアクアクララのウォーターサーバーの利用を検討してみてください。