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ウォーターサーバーの水の種類|選び方・活用方法も紹介

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目次

ウォーターサーバーを導入したいものの、「水の違いがわからない」「結局どれが自分に合っているのか迷ってしまう」という方は少なくありません。水道水、浄水器の水、RO水、天然水など、それぞれで味やコストは異なります。さらに、ウォーターサーバーのメーカー(ブランド)によって保存方法や注文方法にも差があります。

当記事では、ウォーターサーバーの水の種類や特徴、それぞれのメリット・デメリット、ウォーターサーバーの選び方・活用方法をわかりやすく解説します。

一般的な水の種類とは?

飲料水としてもっとも身近な存在である水道水は、日本では厳しい水質基準をクリアした安全な水ですが、地域によって水質や味が異なります。家庭用の浄水器を活用し、不純物を除去したものを飲用する方法もあります。

水道水とは?

厚生労働省が定める水質基準に達した水で、検査項目は全部で51項目あり、目標や検討項目を含めると100項目以上にも及ぶ厳格な基準が定められています。飲料水の中でもっとも厳しい水質基準となっていますが、消毒に使われる塩素やカルキ(塩化石灰)や除去方法に地域差があります。また、水道管や貯水タンクなど、家庭に運ばれるまでの状況が原因で、水質劣化が発生してしまう場合もあります。

<日本の水道水の原水>

表流水:河川・ダムなどの水

伏流水:河川と交わる時に透水層内の生じる部分の流水

地下水:自噴している地下水

浅井戸水:浅井戸からポンプなどで汲み上げた地下水

深井戸水:深井戸からポンプなどで汲み上げた地下水

湧き水:自噴している地下水

浄水器の水とは?

活性炭を使った浄水器では1ミクロン、中空糸膜を使った浄水器では0.01ミクロン以上の不純物をろ過します。水道水の不純物を取り除くため、ご家庭で蛇口付近に装着するタイプが一般的です。

ほとんどの場合、数か月ごとのカートリッジの交換が必要です。カートリッジやメンテナンス状態によっては、水質劣化の原因になることもあります。

ウォーターサーバーに使われる水の種類

ウォーターサーバーに使用される水は、原水の種類や水の製造過程によって性質が異なります。主に使用される水には、RO水とミネラルウォーター(天然水)類が挙げられます。

RO水

「RO膜(逆浸透膜)」と呼ばれる特殊なろ過システムを用いて、1,000万分の1mmまでの不純物を除去した水をRO水と呼びます。純水と同様に、旨味の元となるミネラル成分も除去されるため、実際に販売される際は人工的にミネラル成分を添加し、飲みやすい味に調整される場合が多いです。

ミネラルウォーター類

コンビニや自販機で売られているペットボトルの水や、ウォーターサーバーなどの宅配水がミネラルウォーター(容器入りの飲用水)になります。ミネラルウォーターというと自然の水そのままというイメージですが、実は自然のままの状態では飲用に適していない水もあり、その場合、厚生労働省の基準をクリアするために加熱処理などをしてボトリングしています。

ミネラルウォーター類は、(1)ナチュラルウォーター、(2)ナチュラルミネラルウォーター、(3)ミネラルウォーター、(4)ボトルドウォーターがあります。それぞれの特徴は以下の通りです。

  1. ナチュラルウォーター(天然水)
    特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的、化学的な処理を行っていない水。
  2. ナチュラルミネラルウォーター(天然水)
    ナチュラルウォーターの中でも、特にミネラル成分を豊富に含んだ水。
  3. ミネラルウォーター
    ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質の安定や味の調整といった目的で人工的にミネラルを添加した水。ばっ気、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合などが行われています。
  4. ボトルドウォーター(または飲用水)
    上記の「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」以外で基準をクリアしているもの。

日本国内だけでも、数え切れないほど多種類のミネラルウォーターが販売されていますが、ミネラルウォーター類に属する水かどうかきちんと確認することが大切です。ミネラルウォーター類に含まれるのは、原水が以下のような水のみです。ウォーターサーバーのメーカー(ブランド)を選ぶ際は、そこで提供するミネラルウォーターが以下に挙げるような地下水を原水として製造された水かどうか、内容をよくチェックしておくことをおすすめします。

<主なミネラルウォーター類の原水>

浅井戸水:浅井戸からポンプなどで汲み上げた地下水。

深井戸水:深井戸からポンプなどで汲み上げた地下水。

湧き水:自噴している地下水。

鉱泉水:自噴している地下水のうち、水温が25℃未満で、溶存鉱物質等によって特徴付けされているもの。

温泉水:自噴している地下水のうち、水温が25℃以上のものか、温泉法第2条で規定されているもので飲用適のもの。

伏流水:河川と交わる時に透水層内の生じる部分の流水

鉱水:井戸水のうち、溶存鉱物質等によって特徴付けされているもの。

水道水:川やダムなどの水源から取水し、浄水場で塩素消毒などの処理を施して安全に飲めるようにした水

水によって安心して飲めるかどうかは異なる

水によって、安心して飲めるかどうかは異なります。以下では、「純水」「RO水」「ミネラルウォーター類」それぞれの特徴を踏まえて安心して飲めるかどうかを解説します。

純水・RO水

純水は不純物がほとんど含まれない「純度が高い水」です。塩素も除去されているため、「水道水の味が苦手」という方も安心して飲むことができます。ただし、純水の場合は旨味の元となるミネラルも除去されているので、飲みづらさを感じる方もいるかもしれません。

RO水は、原水をRO膜(逆浸透膜)でろ過した水を指します。不純物やウイルスなどの汚染物質を完全に除去しているため、安心して飲むことができます。さらに、ミネラルを配合し味を調えれば、飲みやすさも申し分ありません。

ミネラルウォーター類

ミネラルウォーター類は、基準をクリアした飲用水なので、安心して飲むことができます。ただし、市販のミネラルウォーターの中には、基準値以下でごく微量の汚染物質が含まれていることもあります。

ウォーターサーバーに使われている水は、どれも基本的に安心して飲むことができます。ただし、毎日飲む水だからこそ味にもこだわりたいものです。その点を踏まえると、もっともおすすめなのは「RO水」といえます。衛生的で飲みやすいため、安心感と満足感の両方を体感できます。「どの水を使ったウォーターサーバーにしようか」と悩んでいるのなら、ぜひRO水を使用したウォーターサーバーに目を向けてみてください。

なお、RO水については以下の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

【関連記事のご紹介】
RO水とは?天然水との違いや5つのメリットをご紹介

天然水ではなくRO膜(逆浸透膜)でろ過した安心安全な軟水

純水・RO水と天然水の違いを比較

RO水と天然水の違いについてわかりづらいという方もいるでしょう。以下は、RO水と天然水の違いをまとめた表です。

RO水天然水
採水地
  • ボトリング工場の水道水
  • 天然水
  • 特定の水源
製造方法RO膜(逆浸透膜)を使用したろ過システムで不純物を除去。そのあとにミネラル成分を配合する。地下水脈から採水してそのまま飲用になるか、加熱・非加熱の殺菌処理を行う。
味の特徴メーカーごとに美味しさを求めて調整されている。

採水地により味に違いが出る。

軟水は口当たりがまろやかで飲みやすく、硬水はミネラル成分が多いため苦味を感じる場合もある。

成分メーカーごとに調合されたミネラル成分が配合されている。豊富なミネラル成分が含まれている。
賞味期限未開封時は6か月~1年程度。未開封時は3~6か月程度。

RO水と天然水のウォーターサーバーそれぞれのメリット・デメリット

先述した通り、ウォーターサーバーには「RO水」と「天然水」という2種類の水があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、どちらのタイプが自分に合っているのか理解することが大切です。ここからは、RO水と天然水のメリット・デメリットについて解説します。

RO水のメリット・デメリット

RO水は「RO膜(逆浸透膜)」というフィルターでろ過した限りなく純水に近い水です。 ほとんどの不純物が除去されるため、安全でクセのない水質が特徴です。ROのメリットは以下の通りです。

  • 安全性が高い
  • 経済的
  • クセがなく飲みやすい

RO膜(逆浸透膜)でほぼすべての不純物が除去されるため、細菌やウイルス、有害物質はほとんど含まれていません。そのため、安全性が高く、赤ちゃんのミルク作りにも最適です。また、RO水は原水をろ過して作るため、天然水よりもコストが低い傾向にあります。そのため、ウォーターサーバーの料金も比較的抑えられるケースが多いです。

RO水のデメリットは以下の通りです。

  • ミネラル成分が含まれていない場合もある
  • 風味に乏しい

RO水はミネラル成分も除去されるため、健康や美容のためにミネラルを摂りたい方には物足りないと感じる場合があります。そのため、RO水を飲んでいる場合は、ミネラル成分を配合しているメーカーを選ぶか、日常の食事で補うことが必要です。

ミネラル成分を配合しないRO水は「味のない水」といわれることもあり、自然の風味やまろやかさが感じられません。水自体の味を楽しみたい方には向きません。

天然水のメリット・デメリット

天然水は、特定の採水地からくみ上げた自然の水を用いるため、天然のミネラルが豊富に含まれています。天然水のメリットは以下の通りです。

  • 豊富なミネラルが含まれている
  • 自然な味わいを楽しめる
  • 美容・健康などの効果が期待できる

天然水は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれているため、日常生活で不足しがちな栄養素を手軽に補給できる点は大きなメリットといえます。また、採水地ごとの個性豊かな風味が楽しめるのも天然水の魅力です。水の味にこだわる方に人気があり、紅茶やコーヒーに使うと風味が引き立つことも多いです。さらに、ミネラル成分が豊富に含まれているため、美容や健康面でのメリットも期待されます。

天然水のウォーターサーバーのデメリットは以下の通りです。

  • 価格が高い
  • 硬度によっては赤ちゃんや胃腸が弱い人には不向きな場合がある

天然水は、採水からボトル詰めまでの工程が増えるため、RO水に比べてやや高価になることが一般的です。

ウォーターサーバーの水には賞味期限がある?

ウォーターサーバーの水にも賞味期限があり、保管状況や開封の有無によって異なります。安心しておいしい水を飲むために、正しい保存方法や期限の目安を確認しておきましょう。

未開封の場合

ウォーターサーバーの水が未開封の場合、保存期間の目安は天然水で3~6か月、RO水で6か月~1年程度とされています。ウォーターサーバーの水は1本が大容量になるため、飲用だけでなく災害時の備蓄用としても活用しやすいのが特徴です。

ただし、未開封でも保存環境によっては水の品質が劣化する恐れがあります。直射日光が当たる場所や高温多湿な場所を避け、風通しのよい涼しい場所で保管するようにしましょう。また、「長く保存できるから」と油断していると、気付かないうちに賞味期限が迫るケースもあります。未開封のウォーターサーバーの水がたくさんある場合は、配送スケジュールを見直し、無理のない範囲で消費することが大切です。

アクアクララのお水の場合、未開封時の賞味期限は製造日より6か月(180日)で、賞味期限はボトルキャップに記載されています。安全でおいしい水を長く利用するためにも、期限や保存方法をしっかり確認し、計画的に利用しましょう。

開封済みの場合

開封後のウォーターサーバーの水は、なるべく早く飲み切ることが推奨されています。一般的に、開封後の飲用は2~3週間ほどが目安で、長くても1か月以内に消費するのが理想です。これは、水の風味や安全性が損なわれる恐れがあるためです。特に、梅雨や夏場の湿度の高い環境では水が傷みやすくなります。

ウォーターサーバーの水を賞味期限内に飲み切れない場合は、生活用水として活用する方法もあります。植物の水やりや掃除、洗濯、手洗いなど、さまざまな場面で使うことで水道代の節約にもつながります。ただし、生活用水として使う場合も、できるだけ早く使い切るようにしましょう。

アクアクララでは、ウォーターサーバーにセットした後のお水は2週間以内を目安に、できるだけ早く飲むことを推奨しています。おいしさと安全を保ちながら、無駄のない使い方を心がけましょう。

【世帯人数別】ウォーターサーバーの水の消費量目安

ウォーターサーバーを導入する際は、世帯人数やライフスタイルに応じた水の消費量を把握することが重要です。ここでは、家族構成別に1か月あたりのおおよその使用量の目安を紹介します。

1人暮らしの場合

1人暮らしの場合、ウォーターサーバーの水の消費量は月12~18L程度が目安です。1日あたりコップ2杯(約400ml)程度を飲むと考えると、1か月で約12Lになります。自宅で過ごす時間が長い方や、コーヒーやお茶をよく飲む方、自炊をする方はさらに使用量が増える傾向にあります。

一方、外食が多い方やあまり調理に使わない方は、水の消費が少なくなることもあります。使用頻度やライフスタイルに応じて、定期配送の回数やボトルのサイズを選ぶと、無駄なく快適に利用できます。部屋のスペースや設置場所も含めて、自分の生活スタイルに合うウォーターサーバーを検討するとよいでしょう。

夫婦2人暮らしの場合

夫婦2人暮らしの場合のウォーターサーバーの水の消費量は、一般的に月24~40L程度が目安とされています。飲用だけでなく、炊飯や料理にウォーターサーバーの水を使うと、消費量はさらに増加します。たとえば、毎日2合のお米を炊くと、それだけで月13L近く消費されることになります。

共働きなどで日中の在宅時間が短い家庭では消費量が控えめになりますが、在宅勤務や自炊の頻度が高い家庭では40Lを超えることもめずらしくありません。ライフスタイルによって消費量に差が出るため、ご自宅での使用頻度に合わせて必要なボトル本数を見極めましょう。

夫婦+赤ちゃんの3人暮らしの場合

赤ちゃんのいる3人暮らしの場合、ウォーターサーバーの水の消費量は月60~75L程度が目安になります。大人2人分の飲用や調理に加えて、赤ちゃんのミルク作りにもウォーターサーバーの水を使うため、使用量が増える傾向にあります。1回あたり80~160mlのミルクを1日7回作るのに、合計で560ml~1.1Lの水を使うと仮定すると、それだけで月に17~33Lの水が必要です。

赤ちゃんの健康を考慮して衛生的な水を選びたい家庭にとって、ウォーターサーバーは心強い味方です。また、お湯をすぐ使えるのもポイントで、夜間の授乳時などにも重宝します。水の使用量に合わせてボトルの本数や配送頻度を調整しましょう。

夫婦+子ども2人の4人暮らしの場合

夫婦と子ども2人の4人家族の場合、ウォーターサーバーの水の消費量は月70L程度が目安です。家族の人数が増える分、飲み水や調理用の水の使用量も増加します。運動量の多い子どもがいる家庭では、夏場に冷たい水の需要が高くなり、1日の消費量がさらに増えることもあります。

また、家族の健康を意識して水道水よりもウォーターサーバーの水を日常的に使う家庭では、月80L近くを消費するケースも考えられます。使用量の目安をもとに、家族構成に合わせて必要なボトル本数を検討しましょう。

RO水と天然水のウォーターサーバーはどのような人に向いている?

ウォーターサーバーを選ぶ際、自分のライフスタイルや健康ニーズに合わせてRO水と天然水を選ぶことが大切です。ここでは、それぞれのウォーターサーバーがどのような人に適しているかを解説します。

RO水が向いている人

RO水のウォーターサーバーは、次のような人に向いています。

  • コストを抑えたい人
    RO水は比較的安いため、コストパフォーマンスを重視する人におすすめです。家族で頻繁にウォーターサーバーを利用する場合も、毎月のコストを抑えられます。
  • 安全性を重視する人
    RO水は、不純物を徹底的にろ過した水をベースにミネラル調整されているため、安全で清潔です。小さな子どもや妊婦さんがいる家庭でも安心して飲めます。
  • クセのない水を好む人
    RO水は、ほとんど味にクセがなく飲みやすさが特徴です。そのため、紅茶やコーヒー、料理のベースとしても使いやすいです。
  • 軟水を求める人
    軟水のRO水を選ぶと、消化にもやさしいため、日本人の味覚や胃腸に合いやすいです。 特に硬度の高い水が苦手な人には最適でしょう。

天然水が向いている人

天然水のウォーターサーバーは、以下のような人に向いています。

  • 天然にこだわりがある人
    天然水は、採水地ごとに異なるミネラル成分を含むため、味わいに個性があります。また、お茶やコーヒー、料理の味わいも引き立っているので、調理用としても向いています。
  • 健康面を意識する人
    天然水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれており、健康や美容効果が期待されます。日々の生活の中で無理なく栄養素を摂りたい人や、健康志向の人におすすめです。

味にも違いがある?水の硬度と口当たり

一般的に日本人が感じる「おいしい水」としては軟水が向いています。ダイエット効果などが話題になることもある硬水ですが、軟水が多い日本では昔から軟水に慣れ親しんできたため、日本人の舌や和食には軟水が合うとされています。

硬水と軟水の特徴

原水や処理の違いによる分類ではなく、カルシウムとマグネシウムのイオン濃度(mg/L)を、炭酸カルシウム(CaCO3)濃度に換算して表したものが硬度です。硬度100mg/Lより数字が大きいと硬水、反対に数字が小さいと軟水になります。赤ちゃんやペットに対しては軟水が向いています。

成人にとっては健康的といえる硬水ですが、内臓機能の未熟な赤ちゃんや、一部のミネラル成分の消化・吸収機能の備わっていないペットの場合は健康に悪影響が出る可能性があるため、ウォーターサーバーやペットボトルの水を選ぶ際は注意が必要です。

【関連記事のご紹介】
硬水と軟水は何が違う?それぞれの特徴とメリット・デメリットをご紹介

水以外にも相違点がある!ウォーターサーバーを選ぶ際のポイント

それぞれのウォーターサーバーで異なるのは「水」だけではありません。「ウォーターサーバーのタイプ」「ボトルのタイプ」「料金体系」「注文方法」にも違いがあります。ここからは、ウォーターサーバーを選ぶ際のポイントを説明します。

ウォーターサーバーのタイプ

ウォーターサーバーのタイプは、「上置き」「下置き」の2種類に分けられます。

上置きタイプはその名のとおり、本体上部にボトルを設置するのが特徴です。重力によって水が流れ出るシンプルな仕組みで、水の減りを一目で確認できるため、ボトル交換のタイミングを把握しやすくなっています。また、電子制御を用いない上置きタイプのウォーターサーバーであれば、停電時にも常温水を使用できます。すなわち、いざという時の備蓄水としても活用できるのです。

下置きタイプは、本体下部にあるボトルトレイにボトルを収納するのが特徴です。ボトルが露出していないことでスッキリとした見た目になるため、部屋の雰囲気を崩してしまう心配がありません。さらに、下置きタイプならボトルを本体上部まで持ち上げてセットする必要がないので、女性やお年寄りも使いやすくなっています。

なお、ウォーターサーバーのタイプについては以下の記事でも詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。

【関連記事のご紹介】
ウォーターサーバーは下置き・上置きどちらがいいの?それぞれの特徴とメリットをご紹介

ボトルのタイプ

ウォーターサーバーのメーカーによって使用しているボトルは異なり、主に「ワンウェイボトル方式」「リターナブルボトル方式」の2種類に分けられます。

ワンウェイボトル方式は、空になったボトルを各家庭で廃棄する方式です。空のボトルを再利用して使うわけではなく、次の水は新品のボトルに入って届きます。つまり、空のボトルを保管する必要がないので、ボトルの保管スペースを確保したり、ボトルが日常生活の邪魔になったりすることがありません。ただし、ワンウェイボトル方式の場合は水が段ボールに梱包されて届きます。そのため、段ボールのゴミが増える可能性があります。

リターナブルボトル方式は、空のボトルを水入りのボトルと交換する方式です。ウォーターサーバーのメーカーが水入りのボトルを配達する際に、各家庭で保管している空のボトルを回収する流れになっています。回収されたボトルは、ウォーターサーバーのメーカーで洗浄・除菌したのち再利用されます。ワンウェイボトル方式に比べてリーズナブルに利用できることが多いです。安さやエコ重視の方はリターナブルボトル方式を選ぶのがおすすめです。

なお、ボトルのタイプについては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

【関連記事のご紹介】
ウォーターサーバーのワンウェイ方式とリターナブルボトル方式の違いとは

料金体系

ウォーターサーバーの利用にあたって発生する料金は、主に「電気代」「ボトル(水)代」「ウォーターサーバーのレンタル代」「ウォーターサーバーの保守・メンテナンス代」の4つです。

電気代は、使用するウォーターサーバーの種類によって異なります。たとえば、省エネタイプのウォーターサーバーなら消費電力を抑えることできるため、月々の電気代を抑えることができます。

ボトル(水)代は、ボトルの種類・本数・容量で異なります。前述したように、ボトルのタイプには「ワンウェイボトル方式」と「リターナブルボトル方式」の2種類があり、再利用するリターナブルボトル方式のほうが費用を抑えやすくなっています。本数と容量に関しては、その量が多いほど費用が高くなるため、ライフスタイルを考慮して必要分を注文することが大切です。

ウォーターサーバーのレンタル代は、ウォーターサーバーのメーカーによって異なります。中には、そもそもレンタル代を徴収しないメーカーもあるため、比較・検討をしっかり行いましょう。

ウォーターサーバーの保守・メンテナンス代も、ウォーターサーバーのメーカーによってまちまちです。メーカーによっては保守・メンテナンス代が別途有償になることもあるので、契約前に利用規約などを入念に確認するようにしましょう。

なお、料金体系については以下の記事でもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

【関連記事のご紹介】
ウォーターサーバーの維持費はいくら?かかる費用や節約方法を一挙公開

注文方法

ウォーターサーバーの水の注文方法は、「都度注文」と「定期配達」の2つに大別できます。

都度注文とは、必要になったタイミングで水を注文する方法です。「そろそろ水がなくなりそう」「水をたくさん使う予定がある」など、ライフスタイルを考慮して水を注文できるため、多くのストックを抱えることもなければ、無駄な出費を増やすこともありません。必要な時に必要な分だけを効率よく使うことができます。

定期配達とは、毎月一定の量の水が届く方式です。ウォーターサーバーの契約を済ませれば、別途注文手続きをせずとも水が届きます。そのため、「注文し忘れて水が足りない」といった事態を防げるほか、衛生的でおいしい水を手間なく生活に取り入れられます。

このほか、ウォーターサーバーのメーカーによっては「注文ノルマ」を設けていることがあります。この場合、必要な水の量を問わず、毎月一定の量を購入しなければならないため、思いのほか費用がかさむことも。また、消費が追いつかずどんどん水が溜まることもあります。こうしたトラブルを防ぐためには、注文ノルマの有無、そしてノルマがある場合は無理なく消費できる水の量かを必ず確認することが大切です。

災害時に役立つウォーターサーバーの水

大規模な災害が起こった際、飲料水を確保するのは簡単ではありません。ウォーターサーバーの水は備蓄水としても活用できるため、非常時の安心につながります。ここでは、災害時の活用方法や保存のポイントを紹介します。

停電発生時の対応方法

停電が発生した際は、まずウォーターサーバーの電源をオフにするか、電源プラグをコンセントから抜きましょう。これは、停電復旧時に発生する大量の電流(サージ電流)による故障やショートを防ぐためです。レバー式やコック式で手動で水が出せるタイプでも、コンセントを抜く対応は必要です。

また、電気の復旧後はウォーターサーバーの電源をすぐに入れず、コードやプラグに異常がないかを必ず確認し、安全を確保してから再稼働させましょう。停電が1日以上続いた場合は、再使用時に冷水・温水ともにコップ2杯分ほどを捨ててから使用してください。ウォーターサーバーの取り扱い方法はメーカーによって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

災害対策に役立つ水の保存方法

災害対策としてウォーターサーバーの水を備蓄する際は、直射日光が当たらず湿気の少ない場所に保存しましょう。また、油や香水、ペンキ、防虫剤など強いにおいのある物の近くにウォーターサーバーの水を置くと、においがボトルに移り、水の風味が損なわれる恐れがあります。

おすすめは、クローゼットの奥や食料備蓄と同じ収納棚など、すぐに取り出せて誰でも見つけやすい場所です。避難の妨げになる場所は避けましょう。特に、RO水は賞味期限が長く備蓄に向いていますが、保存環境を誤ると品質が劣化する可能性があるため注意が必要です。定期的なチェックと換気も忘れずに行いましょう。

災害備蓄に役立つローリングストック

ローリングストックとは、普段使っている飲料水や食料品を少し多めに備蓄し、使った分だけ新しく補充する備え方です。大量に買いだめする必要がないため、収納スペースを確保しやすく、賞味期限の管理も簡単に行えます。

ウォーターサーバーは、ローリングストックと非常に相性がよいとされています。たとえば、4人家族で1日1本分の水を消費すると仮定した場合、常に3本程度を余分に在庫しておけば、災害時も安心です。新しいボトルが届いたら古いものから使い、消費した分だけ補充するだけで、無理なく新鮮な備蓄水を維持できます。

アクアクララの魅力4選

アクアクララのウォーターサーバーは、衛生的でおいしいお水をお届けしているほか、わかりやすい料金体系で注文ノルマもないため、安心してご利用いただけます。

RO水で安定した安心のお水をお届けしていること

アクアクララでは、どの地域でも一定の品質で安心なお水をお届けしたいという思いから、RO膜(逆浸透膜)処理で水を徹底的にクリアにし、採水地の水質に左右されずに同じ品質のお水の製造を実現しています。塩素(カルキ)のほか、さまざまな不純物を一切含まないため、誰でも安心して飲むことができます。

天然水ではなくRO膜(逆浸透膜)でろ過した安心安全な軟水

アクアクララでは、お水の安心、安全だけではなく、「味」にもこだわっています。その証として、世界各国にある優れた商品を賞する「モンドセレクション」の飲料水&ソフトドリンク製品部門において、優秀品質最高金賞を受賞しています。

アクアクララがモンドセレクション水部門で『優秀品質最高金賞』を連続受賞!

4種類のミネラルを配合した硬度29.7mg/Lのおいしい軟水であること

アクアクララのお水は、RO膜(逆浸透膜)でろ過したのちミネラルを配合した「デザインウォーター」です。4種類のミネラル成分(カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム)をバランスよく配合しているため、おいしくヘルシーなお水に仕上がっています。日本人好みに仕上げた軟水は、口の中でまろやかに広がり、繊細な味付けの和食にも適しています。内臓機能が未熟な上に抵抗力の弱い赤ちゃんのミルク作りにも、愛犬や愛猫の飲料水としてもご利用いただけます。

天然水ではなくRO膜(逆浸透膜)でろ過した安心安全な軟水

追加料金なしの分かりやすい料金体系であること

アクアクララの利用料金は、「ご注文いただいたボトル代+あんしんサポート料」という計算式で算出できます。あんしんサポート料は1,100~3,300円(機種によって異なる)となっており、これには「専門スタッフ対応」「設置サービス」「定期メンテナンス」「故障対応」などが含まれています。そのため、万が一の時でも追加費用が発生することはなく、月額料金が大きく膨れ上がる心配はありません。

ウォーターサーバーのスペックと月額料金・水の値段

注文ノルマがなくマイペースに注文できること

アクアクララは、注文ノルマを設けていません。好きなタイミングに必要な分のお水を注文できるため、費用がかさむ心配がないのです。また、「消費が追いつかずどんどん水が溜まる」といった状況も回避できるため、無理なくマイペースにおいしいお水を味わえます。

ウォーターボトルの注文ノルマはあるの?

徹底比較!「アクアクララ」のウォーターサーバーをおすすめする理由は?料金は高い?

まとめ

ウォーターサーバーに使われる水には、RO水・ミネラルウォーターなどの種類があり、それぞれ安全性や味、コスト面に特徴があります。特にRO水は、不純物を徹底的に除去した後にミネラルを加えることで、飲みやすく安心できる水として多くの家庭に選ばれています。一方、天然水はミネラルが豊富で風味に優れ、健康志向の方に人気です。ウォーターサーバーを選ぶ際は、水の種類だけでなく、ボトルのタイプや注文方法、料金体系などもチェックすべきポイントです。

アクアクララでは、RO水に4種類のミネラルを絶妙なバランスで配合し、まろやかでおいしいお水を全国にお届けしています。料金体系は「ボトル代+あんしんサポート料」となっており、追加費用はかかりません。設置・定期メンテナンス・故障対応までフルサポートいたします。

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天然水ではなくRO膜(逆浸透膜)でろ過した安心安全な軟水 – RO水

監修者

谷内 えい

谷内 えい

webライター。家電量販店に約10年勤務し接客・販売を経験。現在は家電量販店の中の携帯電話部門をメインとして売り場に立ち、携帯電話・タブレット・光サービスなどの通信商品を主に扱う。子育てをしながら、主に家電に関する記事を執筆するライターとして活動中。

保有資格:家電製品アドバイザー家電製品エンジニア