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ミネラルウォーター?RO水?ウォーターサーバーに使われる水とは

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ウォーターサーバーには、どんな水が使われているのかご存知でしょうか。実際に飲んでみると、水道水や市販されるペットボトル入りのミネラルウォーターとの違いは明白。メーカー(ブランド)によって、水の製造方法や味が異なるので、ウォーターサーバーを選ぶ際は、それぞれの違いをよく把握しておくと良いでしょう。ここでは、ウォーターサーバーに使われる水の分類、特徴について紹介します。

一般的な水

飲料水として最も身近な存在である水道水は、厳しい水質基準をクリアした安全な水ですが、地域によって水質や味が異なるのが特徴です。家庭用の浄水器を活用し、不純物を除去したものを飲用する方法もあります。

水道水

厚生労働省が定めた水質基準に達した水で、検査項目は全部で51項目あり、目標や検討項目を含めると100項目以上にも及ぶ厳格な基準が定められています。
飲料水の中で最も厳しい水質基準となっていますが、消毒に使われる塩素やカルキ(塩化石灰)や除去方法に地域差があります。
また水道管や貯水タンクなど、家庭に運ばれるまでの状況が原因で、水質劣化が発生してしまいます。

日本の水道水の原水

表流水:河川・ダムなどの水
伏流水:河川と交わる時に透水層内の生じる部分の流水
地下水:自噴している地下水
浅井戸水:浅井戸からポンプなどで汲み上げた地下水
深井戸水:深井戸からポンプなどで汲み上げた地下水
湧き水:自噴している地下水
海水:海から取水した水

浄水器の水

活性炭を使った浄水器では1ミクロン、中空糸膜を使った浄水器では0.01ミクロン以上の不純物をろ過します。
水道水の不純物を取り除くため、ご家庭で蛇口付近に装着するタイプが一般的です。
ほとんどの場合、数ヶ月ごとのカートリッジの交換が必要となり、カートリッジやメンテナンス状態によっては、逆に水質劣化の原因になることもあります。

ウォーターサーバーに使用されている主な水

ウォーターサーバーに使用される水は、原水の種類や水の製造過程によって性質が異なります。主に使用される水には、純水、RO水、ミネラルウォーター(天然水)類の3つが挙げられます。

純水

不純物が全くない状態、もしくはほとんど除去された状態の純度が高い水です。
RO処理膜でのろ過、脱イオン、蒸留などで処理されることで、日本薬局方で定められる「精製水」などのレベルのものになります。
浄水器などの活性炭フィルターでのろ過や、水道水レベルでは実現不可能な純度です。

RO水

「RO膜(逆浸透膜)」と呼ばれる特殊なろ過システムを用いて、1,000万分の1mmまでの不純物を除去した水をRO水と呼びます。純水と同様に、旨味の元となるミネラル成分も除去されるため、実際に販売される際は人工的にミネラル成分を添加し、飲みやすい味に調整されています。

ミネラルウォーター類

コンビニや自販機で売られているペットボトルの水や、ウォーターサーバーなどの宅配水がミネラルウォーター(容器入りの飲用水)になります。ミネラルウォーターというと自然の水そのままというイメージですが、実は自然のままの状態では飲用に適していないため、厚生労働省の基準をクリアするために加熱処理などをしてボトリングしています。

特に、ウォーターサーバーに使用されるミネラルウォーター類は、①ナチュラルウォーター、②ナチュラルミネラルウォーター、③ミネラルウォーター、④ボトルドウォーターがあります。それぞれの特徴は以下の通りです。

1.ナチュラルウォーター

特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的、科学的な処理を行っていない水。

2.ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルウォーターの中でも、特にミネラル成分を豊富に含んだ水。

3.ミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質の安定や味の調整といった目的で人工的にミネラルを添加した水。ばっ気、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合などが行われています。

4. ボトルドウォーター(または飲用水)

上記の「ナチュラルウォーター」、「ナチュラルミネラルウォーター」、「ミネラルウォーター」以外のもので基準をクリアしているもの。

日本のミネラルウォーター類の原水

日本国内だけでも、数え切れないほど多種類のミネラルウォーターが販売されていますが、ミネラルウォーター類に属する水かどうかきちんと確認することが大切です。ミネラルウォーター類に含まれるのは、以下のような「地下水」を原水としている水のみ。ウォーターサーバーのメーカー(ブランド)を選ぶ際は、そこで提供するミネラルウォーターが以下に挙げるような地下水を原水として製造された水かどうか、内容をよくチェックしておくことをおすすめします。

主なミネラルウォーター類の原水

浅井戸水:浅井戸からポンプなどで汲み上げた地下水。
深井戸水:深井戸からポンプなどで汲み上げた地下水。
湧き水:自噴している地下水。
鉱泉水:自噴している地下水のうち、水温が25℃未満で、溶存鉱物質等によって特徴付けされているもの。
温泉水:自噴している地下水のうち、水温が25℃以上のものか、温泉法第2条で規定されているもので飲用適のもの。
伏流水:河川と交わる時に透水層内の生じる部分の流水
鉱水:井戸水のうち、溶存鉱物質等によって特徴付けされているもの。

水によって安心して飲めるかどうかは異なる

水によって、安心して飲めるかどうかは異なります。以下にて、「純水」「RO水」「ミネラルウォーター類」、それぞれの特徴を踏まえて安心して飲めるかどうかを解説していきます。

純水

前述したように、純水は不純物がほとんど含まれない「純度が高い水」です。塩素も除去されているため、「水道水の味が苦手」という方も安心して飲むことができます。
ただし、純水の場合は旨味の元となるミネラルも除去されているので、飲みづらさを感じる方もいるかもしれません。

RO水

RO水は、水道水や地下水などを原水としています。これら2つのうち、仮に水道水を原水とした場合、水道法に基づく検査項目は全51項目です。ミネラルウォーターの検査項目に関しては、殺菌・除菌を施していない場合が全14項目、施している場合が全39項目なので、RO水は「より厳しい基準をクリアしている水」だとわかります。
またRO水は、原水をRO膜(逆浸透膜)でろ過することによって、不純物やウイルスなどの汚染物質を完全に除去しているため、安心して飲むことが可能です。さらに、あとからミネラルを添加するので、飲みやすさも申し分ありません。

ミネラルウォーター類

ミネラルウォーター類は、加熱処理などを施した飲用水なので、安心して飲むことができます。
ただし、市販のミネラルウォーターの中には、基準値以下でごく微量の汚染物質が含まれていることもあります。

ウォーターサーバーに使われている水は、どれも基本的に安心して飲むことができます。ただし、毎日飲む水だからこそ味にもこだわりたいものです。
その点を踏まえると、もっともおすすめなのは「RO水」と言えます。衛生的で飲みやすいため、安心感と満足感の両方を体感できます。「どの水を使ったウォーターサーバーにしようか」と悩んでいるのなら、ぜひRO水を使用したウォーターサーバーに目を向けてみてください。

なお、RO水については以下の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

天然水とRO水の違いとは?ウォーターサーバーで使うべき水は?

水によって味も違う

一般的に人間が感じる「おいしい水」としては軟水が向いています。ダイエット効果などが話題になることもある硬水ですが、含まれる成分が人間の味覚に合わないため、料理や通常の飲料水として硬水は一般的に不向きとされています。

硬水・軟水

原水や処理の違いによる分類ではなく、カルシウムとマグネシウムのイオン濃度(mg/L)を、炭酸カルシウム(CaCO3)濃度に換算して表したものが硬度です。
硬度100mg/Lより数字が大きいと硬水、反対に数字が小さいと軟水になります。
赤ちゃんやペットに対しては軟水が向いています。
成人にとっては健康的とも言える硬水ですが、内臓機能の未熟な赤ちゃんや、一部のミネラル成分の消化・吸収機能の備わっていないペットの場合は健康に悪影響が出る可能性があり、ウォーターサーバーやペットボトルの水を選ぶ際は注意が必要です。

水以外にも相違点がある!ウォーターサーバーを選ぶ際のポイント

それぞれのウォーターサーバーで異なるのは「水」だけではありません。「ウォーターサーバーのタイプ」「ボトルのタイプ」「料金体系」「注文方法」に違いがあることもあります。

ウォーターサーバーのタイプ

ウォーターサーバーのタイプは、「上置き」「下置き」の2種類に分けられます。

上置きタイプはその名のとおり、本体上部にボトルを設置するのが特徴です。重力によって水が流れ出るシンプルな仕組みで、水の減りを一目で確認できるため、ボトル交換のタイミングを把握しやすくなっています。また、電子制御を用いない上置きタイプのウォーターサーバーであれば、停電時にも常温水を使用できます。すなわち、いざという時の備蓄水としても活用できるのです。

下置きタイプは、本体下部にあるボトルトレイにボトルを収納するのが特徴です。ボトルが露出していないことでスッキリとした見た目になるため、部屋の雰囲気を崩してしまう心配がありません。さらに、下置きタイプならボトルを本体上部まで持ち上げてセットする必要がないので、女性やお年寄りも使いやすくなっています。

なお、ウォーターサーバーのタイプについては以下の記事でも詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。

ウォーターサーバーの気になる疑問。下置きと上置きの違いとは

ボトルのタイプ

ウォーターサーバーのメーカーによって使用しているボトルは異なり、主に「ワンウェイボトル方式」「リターナブルボトル方式」の2種類に分けられます。

ワンウェイボトル方式は、空になったボトルを各家庭で廃棄する方式です。空のボトルを再利用して使うわけではなく、次の水は新品のボトルに入って届きます。つまり、空のボトルを保管する必要がないので、わざわざボトルの保管スペースを確保したり、ボトルが日常生活の邪魔になったりすることがないのです。ただし、ワンウェイボトル方式の場合は水が段ボールに梱包されて届きます。そのため、段ボールのゴミが増える可能性があります。

リターナブルボトル方式は、空のボトルを水入りのボトルと交換する方式です。ウォーターサーバーのメーカーが水入りのボトルを配達する際に、各家庭で保管している空のボトルを回収する流れになっています。回収されたボトルは、ウォーターサーバーのメーカーで洗浄・除菌したのち再利用されます。リターナブルボトル方式に比べてリーズナブルに利用できることが多いため、安さ重視の方はリターナブルボトル方式を選ぶのがおすすめです。

なお、ボトルのタイプについては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

ウォーターサーバーのワンウェイ方式とリターナブルボトル方式の違いとは

料金体系

ウォーターサーバーを利用するにあたり発生する料金は、主に「電気代」「ボトル(水)代」「ウォーターサーバーのレンタル代」「ウォーターサーバーの保守・メンテナンス代」の4つです。

電気代は、使用するウォーターサーバーの種類によって異なります。たとえば、省エネタイプのウォーターサーバーなら消費電力を抑えることできるため、月々の電気代を抑えることができます。

ボトル(水)代は、ボトルの種類・本数・容量で異なります。前述したように、ボトルのタイプには「ワンウェイボトル方式」と「リターナブルボトル方式」の2種類があり、再利用するリターナブルボトル方式のほうが費用を抑えやすくなっています。本数と容量に関しては、当然のことながらその量が多いほど費用が高くなるため、ライフスタイルを考慮して必要分を注文することが大切です。

ウォーターサーバーのレンタル代は、ウォーターサーバーのメーカーによって異なります。中には、そもそもレンタル代を徴収していないメーカーもあるため、比較・検討をしっかり行いましょう。

ウォーターサーバーの保守・メンテナンス代も、ウォーターサーバーのメーカーによってまちまちです。メーカーによっては保守・メンテナンス代が別途有償になることもあるので、契約前に利用規約などを入念に確認するようにしましょう。

なお、料金体系については以下の記事でもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

ウォーターサーバーにかかる費用は?ランニングコストにも注意しよう

水の注文方法

ウォーターサーバーの水の注文方法は、「都度注文」と「定期配達」の2つに大別できます。

都度注文とは、必要になったタイミングで水を注文する方法です。「そろそろ水がなくなりそう」「水をたくさん使う予定がある」など、ライフスタイルを考慮して水を注文できるため、多くのストックを抱えることもなければ、無駄な出費を増やすこともありません。必要な時に必要な分だけを効率よく消費することが可能です。

定期配達とは、毎月一定の量の水が届く方式です。ウォーターサーバーの契約を済ませれば、別途注文手続きをせずとも水が届きます。そのため、「注文し忘れて水が足りない」といった事態を防げるほか、衛生的でおいしい水を手間なく生活に取り入れられます。

このほか、ウォーターサーバーのメーカーによっては「注文ノルマ」を設けていることがあります。この場合、必要な水の量を問わず、毎月一定の量を購入しなければならないため、思いのほか費用がかさむことも。また、消費が追いつかずどんどん水が溜まることもあります。こうしたトラブルを防ぐためには、注文ノルマの有無、そしてノルマがある場合は無理なく消費できる水の量かを必ず確認することが大切です。

アクアクララのこだわり

アクアクララのウォーターサーバーは、衛生的でおいしいお水を使用しているほか、わかりやすい料金体系で注文ノルマもないため、安心してご利用いただけます。

RO水で安定した安心のお水をお届けします

アクアクララでは、どの地域でも一定の品質で安心できるお水をお届けしたいという思いから、RO膜(逆浸透膜)処理でお水を徹底的にクリアにし、採水地の水質に左右されずに同じ品質のお水の製造を実現しています。塩素(カルキ)のほか、さまざまな不純物を一切含まないため、誰もが安心して飲むことができます。

天然水ではなくRO膜(逆浸透膜)でろ過した安心安全な軟水

なお、定期的に実施される放射性物質の検査結果を以下のページで常に確認できます。

製品水の放射性物質検査状況(最新情報)

アクアクララでは、お水の安心、安全だけではなく、「味」にもこだわっています。その証として、世界各国にある優れた商品を賞する「モンドセレクション」の水部門において、優秀品質最高金賞を受賞しています。

アクアクララがモンドセレクション水部門で『優秀品質最高金賞』を受賞!

4種類のミネラル配合の硬度29.7mg/Lのおいしい軟水

アクアクララのお水は、RO膜(逆浸透膜)でろ過したのちミネラルを添加した「デザインウォーター」です。4種類のミネラル(カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム)をバランスよく配合しているため、おいしくヘルシーなお水に仕上がっています。日本人好みに仕上げた軟水は、口の中でまろやかに広がり、繊細な味付けの和食にも適しています。内臓機能が未熟な上に抵抗力の弱い赤ちゃんのミルク作りにも、愛犬や愛猫の飲料水としてもご利用いただけます。

天然水ではなくRO膜(逆浸透膜)でろ過した安心安全な軟水

追加料金なしのわかりやすい料金体系

アクアクララの利用料金は、「ご注文いただいたボトル代+あんしんサポート料」という計算式で算出できます。あんしんサポート料は1,100~3,300円(機種によって異なる)となっており、これには「専門スタッフ対応」「設置サービス」「定期メンテナンス」「故障対応」などが含まれています。そのため、万が一の時でも追加費用が発生することはなく、月額料金が大きく膨れ上がる心配はありません。

料金ウォーターサーバーのスペックと価格・水の値段

注文ノルマがないのでマイペースに注文可能

アクアクララは、注文ノルマを設けていません。好きなタイミングに必要な分のお水を注文できるため、費用がかさむ心配がないのです。また、「消費が追いつかずどんどん水が溜まる」といった状況も回避できるため、無理なくマイペースにおいしいお水を味わえます。

ウォーターサーバー本体購入とボトルの購入ノルマについて知ってる?

まとめ

ウォーターサーバーの水と一言でいっても、その種類はさまざまです。品質・製造工程はもちろん、味にも違いがあるため、自分に合った水はどれかを比較・検討することが大切です。
「衛生的でおいしい水を毎日飲みたい」という場合は、RO水がおすすめです。1,000万分の1mmの不純物まで除去しているため、安心して飲むことができます。また、ミネラルをバランスよく配合しているので、日本人の味覚に合ったおいしい水に仕上がっています。

アクアクララのウォーターサーバーではRO水を使用しているため、いつでも衛生的でおいしいお水を堪能できます。ウォーターサーバーの利用を検討している方は、ぜひこの機会にアクアクララのウォーターサーバーに目を向けてみてください。